2:名無しNIPPER
2016/09/03(土) 22:57:15.76 ID:I0oov03+0
「西住殿ー!」
元気な声に呼ばれて振り返ると、優花里さんがこっちへかけてくるのが見えた。服装は私と同じ大洗女子学園の制服だ。
3:名無しNIPPER[saga]
2016/09/03(土) 23:22:55.00 ID:I0oov03+0
寂びれたモールの玄関を潜りながら、私達は指定された場所へと向かう。
「こんな辺境の地に呼び出すなんて、文科省の人間は何を考えているんだ」
4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/03(土) 23:57:40.21 ID:I0oov03+0
三階に上がって突当りに見える扉が、今回指定された集会所だ。
時刻は午前十一時。日も昇り始めた時間帯だと言うのに、モール内は閉店後の様な薄暗さをしている。
5:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 01:28:29.00 ID:UKdWgJlR0
扉を開くと、そこには広大な空間が広がっていた。
正面には大きな壇上があり、その壇上から緩やかな上り坂となっており、その丘に等間隔で無数の椅子がびっしりと並んでいる。
6:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 01:58:29.45 ID:UKdWgJlR0
席に着いてから改めて周囲をぐるりと見渡す。
壇上の最前線には私達あんこうチームの面々と生徒会、そして黒森峰女学園のお姉ちゃんとエリカさん。
7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 02:16:56.54 ID:UKdWgJlR0
「先ずは突然のお呼び立てに応じて頂き、感謝の意を」
平坦な口調で、文科省の人は言う。
8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 18:15:40.76 ID:UKdWgJlR0
一瞬、何を言っているのか本当に分からなかった。
凍り付いた様な静寂が辺りに漂う。
9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 18:19:17.79 ID:UKdWgJlR0
「誰かと思えば島田流の娘じゃないか」
「あぁ〜! トマトとオリーブオイルとアンチョビとチーズが苦手な!」
10:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 18:36:02.94 ID:UKdWgJlR0
「あ……、はっ……れ?」
まるで体が動かない。
11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 19:03:14.50 ID:UKdWgJlR0
逃げ出さなきゃ。その一心で私は上体を起こす。
すると、アリスちゃんは私に振り返る。途端、私は心臓を鷲掴みにされた様な感覚に縛られた。
12:名無しNIPPER[saga]
2016/09/04(日) 19:14:13.53 ID:UKdWgJlR0
……うそ。
そんな訳ない。
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