17: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:33:29.20 ID:UB/pX29A0
「あ、終わったんだ!」
「美穂おねーさん!」
「あ、仁奈ちゃん。滑ったら危ないですからゆっくりいきましょう」
まゆに制止されて仁奈は駆け出しそうになっていた姿勢を整え歩き出す。そのまま美穂の浸かっている湯船にゆっくり入ると、ふぁぁと気持ちよさそうな声をあげる。
18: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:34:10.04 ID:UB/pX29A0
「へぇ、それで……」
「流石に一人になるとわかっていて帰すわけにもいきませんでしたし……」
「うーん、そうだよね……あ、でも連絡とかプロデューサーさんにしないとね。ってまゆちゃんならもうしてるかな」
「…………」
「まゆちゃん?」
19: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:35:09.03 ID:UB/pX29A0
「ふぅ、いいお湯でしたね……」
「ぽかぽかでごぜーますー」
「ドライヤー熱くないですか?」
「だいじょうぶでごぜーます!」
20: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:35:45.49 ID:UB/pX29A0
「こういう設備、地味に嬉しいですよねぇ」
「ね。私はコーヒー牛乳にしようかなぁ」
「仁奈は牛乳が飲みてーです!」
会話を聞きながらまゆは髪を乾かしていく。
21: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:36:35.37 ID:UB/pX29A0
「仁奈ちゃん?」
「うぅ……」
さっきまで元気だったはずの仁奈がお腹をおさえてうずくまっている姿がまゆの視界に飛び込んできた。
22: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:37:43.26 ID:UB/pX29A0
(さっきは心臓が止まるかと思いました……ほんとうに)
二人の姿は食堂にあった。お盆の上には空になった食器が置かれている。
「ごちそうさまでした」
23: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:38:28.56 ID:UB/pX29A0
「おー!すげーまゆおねーさんの服みたいな部屋だー!」
「その評価のされ方は初めてですねぇ」
自室まで着くとまゆは厚めの座布団を仁奈に差し出した。それに彼女がちょこんと座るのを確認するとまずはほったらかしになっていた髪を整えていく。
24: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:38:57.43 ID:UB/pX29A0
「はい。ありがとうございました。これで仁奈ちゃんのお母さんも仕事終わりに見てくれると思います」
「ほんとですか!?」
「ええ、きっと見てくれますよ。それとまゆの番号も登録しておきましたから」
「この番号でごぜーますか?」
「そう、それです。もしも今日みたいな時だとか何かあったら連絡していいですからね」
25: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:39:46.76 ID:UB/pX29A0
「ごめんね、ちょっと買い物行ってて遅れちゃった」
「まゆ達も夕食を頂いてましたから、ちょうどよかったです」
「美穂おねーさん、こんばんは!」
「はい、こんばんは、さっきぶりだね」
「入り口でなんですから、どうぞあがってください」
26: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:41:56.71 ID:UB/pX29A0
「すー、すぅ……」
「あはは……」
「まあ、今日は疲れたでしょうしねぇ」
まゆに膝枕をされる形で横になっている仁奈から小さな寝息が漏れていた。
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