31: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:45:35.00 ID:UB/pX29A0
「仁奈はここにいるですよ!」
『お、おお、元気そうだな。いや、本当メールを見て心底驚いたよ……』
「まゆも驚きましたよぉ、すごく」
『いや、本当まゆがいてくれてよかった。でもどこで会ったんだ?今日は事務所まで来てなかったはずだが』
「え!?えっと、それは……」
32: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:46:01.91 ID:UB/pX29A0
「すぅ、すぅ……」
「デジャヴってこういう感覚なんですねぇ」
再び寝息を立てている仁奈の背中をゆっくり撫でながらまゆは感嘆したように呟いた。
33: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:46:43.28 ID:UB/pX29A0
『ああ、本当だ。まゆの都合さえよければ明日出掛けるか?』
「プロデューサーさん、嬉しいです……」
まゆとプロデューサーのオフの日が被ることは滅多にない。お互い多忙な身であるし、まゆの平日のオフは学校もあるからだ。
だからこそ、休日の被りは貴重なもので、さらに一日をプロデューサーと二人きりで過ごせることはまゆにとって至福でもあった。
34: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:47:13.10 ID:UB/pX29A0
『あー、確か仁奈もオフだったな。それぐらいなら全然いいぞ』
「ありがとうございます。それじゃ楽しみにしてますねぇ」
『また明日の朝、そうだな……10時ぐらいに連絡するからそれぐらいに』
「はい、お待ちしていますね」
『じゃあ、明日に備えてそろそろ寝るか?』
35: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:48:08.32 ID:UB/pX29A0
「え!?プロデューサーさんとおでかけですか!?」
「仁奈ちゃんの都合にもよるんですけど、行けますか?」
「もちろんいくでごぜーますよ!」
そこそこの時間に起きたまゆと仁奈は寝惚け眼ながら食堂で朝食を済まして、出掛ける準備を始めていた。
36: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:48:42.56 ID:UB/pX29A0
「迎えにきてくれるですか!あ、でも……」
なんとなく仁奈の言葉からまゆはある程度察することができていた。その本人はというと困ったような表情でまゆを見つめる。返答に困ったのはまゆも同じである。
まさか、このタイミングでこのような事態になるとは思ってもいなかったからだ。
37: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:49:37.37 ID:UB/pX29A0
「それで、もう帰っちゃったのか」
「ええ、仁奈ちゃんのお母さん初めて見ました。あとお礼も凄い言われて……」
「美人だったろ、あ、いてっ、ちょ、運転中だって!」
ペチとプロデューサーの肩を叩いたまゆはふっと息を吐いた。
38: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:50:46.79 ID:UB/pX29A0
「まあ、色々思うところもあるだろうけど、一番大事なのは仁奈の気持ちだしな。
だからこそ、昨日はまゆのことを凄く頼れるお姉さんだと思ってくれたんじゃないか」
プロデューサーがそういうとまゆは昨日の美穂との会話を思い出していた。
39: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:51:33.94 ID:UB/pX29A0
「それで、今は編み物を教えてもらってるんだ?」
「ママに作ってプレゼントするですよ!」
「へー、えらいなぁ」
「仁奈ちゃん飲み込みも早いですから、すぐにできますよ」
40: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:52:22.61 ID:UB/pX29A0
読んでいただきありがとうございました。
また何か書いたときはよろしくお願いします。
41:名無しNIPPER[sage]
2016/09/28(水) 19:18:00.61 ID:gkRL7y3GO
ありがとう
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