過去ログ - 芳乃「黄昏の帰り道を、そなたと二人で」
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◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:11:22.16 ID:X90mnw8p0
カンカンカン、と前にある赤いランプが交互に点滅していましてー。
なるほど、開かずの踏み切りの音でしたかー。
黄昏の中ではー、普段よりいっそう強く響いていますー。
以下略
3
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:13:57.00 ID:X90mnw8p0
ガタンガタン、と最初の電車が通り過ぎましてー。
なんとなく目で追いますが、面白きものは何も見つからずー。
次いで、二つ目の電車が通り過ぎましてー。
以下略
4
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:14:48.71 ID:X90mnw8p0
わたくしは少し早足で対岸にいるかの者のもとへ向かいますー。
かの者は踏切から少し下がった位置でわたくしを待っていましてー。
「よう、芳乃」
以下略
5
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:16:34.04 ID:X90mnw8p0
「ここでそなたとまみえたのも何かのさだめでしてー」
「ゆえに、このまま別れるのはいかがなものかとー」
せっかくの逢瀬。一度の挨拶だけで済ませるのはもったいないのでしてー。
以下略
6
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:18:42.93 ID:X90mnw8p0
「しかし、そなたは大丈夫なのでしてー?」
つい、わたくしのよろこびを優先してしまいましたがー、かの者は事務所に戻る途中と言っておりまして。
なれば、まだかの者には仕事が残っているのではー?
以下略
7
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:21:04.43 ID:X90mnw8p0
「芳乃は今日どうだった?」
歩を進めると、かの者が私に尋ねてきましてー。
「本日もまた、みなのお悩みを聞いておりましてー」
以下略
8
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:22:10.65 ID:X90mnw8p0
「文化祭で芳乃は何をするんだ?」
「わたくしのクラスはカフェを営むことになりましてー」
「カフェか……」
以下略
9
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:23:05.15 ID:X90mnw8p0
「ねーねー、そなたー。文化祭に来てくれましてー?」
くいくいとかの者の服を引っ張り尋ねますー。
「……一週間後だよな?」
以下略
10
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/10/04(火) 20:25:37.97 ID:x6C/a+q4o
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11
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:26:13.04 ID:X90mnw8p0
結局、幾人かの方を誘うそうなー。
誰が来てくれるかはわかりませぬがー、お友達が訪れるというのは嬉しいのでしてー、ふふー。
……先ほどは少々落胆してしまいましたがー、嬉しいのは真でしてー。
以下略
12
:
◆6QdCQg5S.DlH
[saga]
2016/10/04(火) 20:27:22.98 ID:X90mnw8p0
「ゆえに、黄昏時は自らが一人になったように感じて寂しいのだと私は考えましてー」
そなたが首を傾げましたゆえー、わたくしは言葉を紡ぎますー。
「誰ぞ彼はと聞かなければならぬほど人の顔が見えなければそれはもはや見知らぬ人でしかありませぬゆえー」
以下略
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