過去ログ - 西住みほ「優花里さんに首輪をつけてもらったら大変なことになりました」
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:08:16.07 ID:uVTtUoYmo
夜分にもかかわらず優花里さんのご家族は私を快く迎え入れてくれました。
優花里さんと同様に、とても優しいです。

「これです」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:18:56.04 ID:uVTtUoYmo
私の戸惑いを感じ取ったのか優花里さんは続けました。

「現状ではこの程度のことしかできないのですが、それでも西住殿の気が僅かでも紛れるなら本望です」

お願いします。と優花里さんは頭を下げた。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:28:57.88 ID:uVTtUoYmo
翌日。戦車道の練習が終了した後、私は急いで寮へと戻り、準備に取り掛かりました。

一応、ボコに成りきれるパジャマもあるけれど、それを引っ張り出すつもりはなかった。
そもそも愛里寿ちゃんぐらいの背丈でなければあれは着ることができない。
仮に優花里さんでも着用できるサイズだったとしても、きっとこのときの私は出さなかったと思う。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:36:04.09 ID:uVTtUoYmo
「新作のボコ、まだ再販される予定がないみたいで」

「そうなのですか」

他愛もない会話を交わしつつ、私は優花里さんの頭に包帯を巻く。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:48:43.43 ID:uVTtUoYmo
「あ、あの、西住殿?」

当惑の声が聞こえても、私はお構いなしに後ろから抱きつき、ベッドに座る。

「これは、ど、どういう?」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:58:27.70 ID:uVTtUoYmo
「にしずみどのー」

でも、今は逃げなくてもいい。私には信頼できる友達がいる。
一緒にボコミュージアムに言ってくれる人たちがいる。

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 23:08:41.63 ID:uVTtUoYmo
優花里さんに首輪をつけてもらったら大変なことになりました。

私がずっとこうしていたいと思ってしまっている。
何故か?

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 23:18:28.37 ID:uVTtUoYmo
何分が経過したか。
時計の秒針の動く音と優花里さんの息遣いしか聞こえない部屋。
静かで心休まる空間。

きっともう私は抜け出せないんだろうな。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 23:33:12.41 ID:uVTtUoYmo
目を見開く。
いつものように優花里さんが笑っていた。

「武部殿も五十鈴殿も冷泉殿も、いえ、みなさんが西住殿を支えていたはずです」

以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 23:43:49.91 ID:uVTtUoYmo
泥濘から足を出せた気がした。
ずっと心に引っかかっていたなにかが抜けていく。

とっくに分かっていたはずだった。
みんなが私を頼り、支えてくれているのは。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 23:55:35.28 ID:uVTtUoYmo
「包帯もとっていいですか」

私は何も言わなかったけれど、優花里さんは包帯を外していく。

「首輪も外します」
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