236: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:05:07.53 ID:2Rp7Up5uo
まどか「あはは……。おでこ、ぶつけちゃった」
ほむら「……あぁ、そういうことだったのね」
まどか「わたしもおでこがぶつかるとは思ってなくて……」
237: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:05:48.73 ID:2Rp7Up5uo
まどか「……っふぅ…ほむら、ちゃん」
ほむら「まどか……」
生まれて初めての好きな人とのキスは、自分でもわけがわからないくらい嬉しくて、幸せで、どうにかなってしまいそうだった
238: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:06:25.92 ID:2Rp7Up5uo
ほむら「ん…は、ぁ……」
まどか「……しちゃった、ねぇ」
ほむら「え、えぇ……。まさか息切れするまでなんて…思わなかったわ……」
239: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:07:09.93 ID:2Rp7Up5uo
ほむら「……なら、よかった。多分だいぶ不格好だったと思うから」
まどか「かもしれないけど…仕方ないよ。わたしもほむらちゃんも、こういうの初めてだったんだし」
まどか「それに、わたしはあんな風に思いっきり抱きしめて…きっ、き、す、してもらえて…すごく嬉しかった……」
240: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:08:15.67 ID:2Rp7Up5uo
まどか「……静かだね」
ほむら「そうね……。聞こえるのは…風でざわめく木の枝葉の音と、まどかの声だけ……」
まどか「急にこんなことしちゃったけど、大丈夫?重くない?」
241: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:09:10.24 ID:2Rp7Up5uo
少し顔を反らして、まどかの震える指先が指し示す先に目を向け、見開く
そこは、間違いなくさっきまで何の変哲もない夜空だった。そのはずだったのに
再び目にした星の海には、この時期にあるはずのない綺麗に並んだ三つ星が、美しく燦然と輝いていた
242: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:09:48.32 ID:2Rp7Up5uo
どうしてオリオン座が現れたのか、そんなのわからない。もしかしたら目の前の光景は夢や幻なのかもしれない
だけど、まどかと一緒にこの思いがけない夜空を見上げられただけで私にとっては十分だった
まどか「すごく…すごく綺麗……」
243: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:10:49.20 ID:2Rp7Up5uo
何かを言おうとしていたまどかだったが、最後まで言い切ることなく途中で途切れてしまう
続きを話してくれるのをじっと待っていると、息を吐くと同時に気の抜けた甘ったるい声
ふと、気が付けばまどかの体がじわじわと暖かくなり始めていた
244: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:11:23.17 ID:2Rp7Up5uo
まどか「ね、今日はもうこのまま寝ちゃおうよ」
ほむら「このままって、まさかここで……?」
まどか「うん。今は真夏だから、風邪ひいたりはしないと思うし」
245: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/25(水) 01:12:06.63 ID:2Rp7Up5uo
まどか「えへ……。ありがとう」
ほむら「いいの。私も…いいなって、そう思ったから」
まどか「……ほむらちゃん、ありがとう。わたしのこと…好きって言ってくれて」
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