322:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 02:05:47.46 ID:4ghH70Iao
ああ、と短く返答したハルシュタインに敬礼を返し、マコトは背を向けて退室する。
すると扉の前で待機していたヤヨイが、待ちかねたというように隣に寄ってきた。
ヤヨイ「団長、やっと私の出番ですか? 出番ですよね?」
323:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 02:06:15.81 ID:4ghH70Iao
今日はこのくらいにしておきます
続きは多分明日の夜投下します
324:名無しNIPPER[sage]
2017/02/04(土) 22:17:29.76 ID:qfEGdNJXo
乙です
325:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:08:27.16 ID:sKfYX8RPo
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イオリの襲撃により、地球における束の間の平和が終わりを告げたその頃。
時を同じくし、地球から遠く離れた地では
326:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:09:50.04 ID:sKfYX8RPo
唖然として円盤を見上げ続けるヒビキを囲んで、
アニマルロボたちも唸り声を発しながら上空を睨みつける。
タカネの声以外は一切の音もなく、円盤は空中で静止するように浮遊していた。
と、その円盤に動きがあり、ヒビキは反射的に片足を引いて警戒の構えを取る。
円盤はやはり音もなく、ゆっくりと高度を下げ、
327:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:11:14.70 ID:sKfYX8RPo
しかしヒビキの逡巡は、耳元で発せられた鳴き声によって終わる。
ヒビキ「……ハム蔵……」
鳴き声の主の名を、ヒビキは呟いた。
328:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:13:30.76 ID:sKfYX8RPo
向かう先は、秘宝の眠る神殿。
覚悟はたった今決まった。
自分の役目は、宝を守ること。
それがアニマの巫女の使命なのだから。
329:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:16:16.36 ID:sKfYX8RPo
そのあまりの巨大さに、ヒビキは僅かの間ながら息をするのも忘れた。
しかしすぐに再び踵を返し、全速力で森の中を駆ける。
それと同時に、後方からヒビキの耳に不吉な音が届いた。
見れば以前タカネが来訪した際にも現れたロボット群が、
森の中に炎をまき散らしながら侵攻している。
330:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:19:04.27 ID:sKfYX8RPo
瞬間、ひんやりとした空気と同時が流れ出ると同時に、
異質な空間が目の前に広がったのをヒビキは感じ取った。
ヒビキは息を呑み、扉をくぐる。
星の光も月の光も届かぬ神殿内部はもちろん深い闇に包まれ、
狭い入口から僅かに入り込む光を頼りにしても十歩と進めないほどである。
331:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:22:30.52 ID:sKfYX8RPo
とその時、ヒビキは弾かれたように顔を後ろへ向ける。
その先に広がるのは闇ばかりであるが、
ヒビキは希照石を掴み、駆け出した。
アニマルロボたちの吠える声……。
ヒビキの耳に届いた切迫した家族たちの鳴き声が、ヒビキを神殿の出口へと走らせた。
332:名無しNIPPER[saga]
2017/02/05(日) 20:24:52.60 ID:sKfYX8RPo
タカネ「その石が、アニマの至宝ですか?」
囁くような声であるにもかかわらず、
それは巨大ロボの頭部に立つタカネから、地上のヒビキへはっきりと届いた。
ヒビキは手に持った希照石をタカネから隠すように胸元に抱き、
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