469:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:53:08.46 ID:LDCgdf66o
――気が付いたのは、アミとマミが先だった。
ヤヨイと直接対話をするため、希煌石の力をフルに使って強化した視力で、
常にヤヨイの顔を正面から見つめ続けた二人だったから、気が付いた。
遅れてヤヨイが気付く。
470:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:55:04.00 ID:LDCgdf66o
マミ「ヤヨイっち……! 思い出してくれたの!? そうでしょ!?」
アミ「ほ、ほら! アミがニンジン切って、マミがじゃがいもを……」
ヤヨイ『うるさいっ……! うるさいうるさいうるさぁぁぁぁいっ!
471:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:56:28.77 ID:LDCgdf66o
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報告を終えアミたち三人は廊下へ出る。
いつもなら、あの時の技がどうだったとか、
472:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:57:34.88 ID:LDCgdf66o
それからまたミキは黙ってしまう。
そんなミキの背中に、マミが恐る恐る声をかけた。
マミ「……やっぱり、怒ってる?」
473:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 21:00:11.09 ID:LDCgdf66o
マミ「そ、そうなの? 本当に怒ってない?」
ミキ「怒ってないよ。怒ってるように見える?」
アミ「……見えないけど……。じゃあ、考え事って……?」
474:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 21:01:08.35 ID:LDCgdf66o
アミ「そ、そりゃあそう思うよ。特に後半部分!」
マミ「私たち、心配したんだよ? ミキミキに何かあったのかなって……」
ミキ「そっか……やっぱり二人とも優しいの☆
475:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 21:02:43.22 ID:LDCgdf66o
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ミキ「――じゃあね、二人とも! 明日寝坊しちゃダメだよー!」
476:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 21:06:34.25 ID:LDCgdf66o
あの二人は、優しすぎる。
堪えていた感情が吹き出す。
自分の顔を見たくなくて、ごつん、と鏡に頭をぶつけて下を向く。
477:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 21:08:05.05 ID:LDCgdf66o
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ヤヨイ「あ、あの! ごめんなさい、ハルシュタイン閣下!
私、今度は絶対、ちゃんとやりますから!
478:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 21:09:49.48 ID:LDCgdf66o
ヤヨイ「――……もう離してください。逃げたりなんかしませんから」
廊下を少し歩いたところで、ヤヨイは顔を伏せたまま唸るように言った。
しかしマコトはそれを無視して歩き続け、
やがてヤヨイの自室の前に到着してから掴んでいた腕を解放した。
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