57:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:35:24.64 ID:JL8wN2Aao
ヒビキはもう一度「ごちそうさま」とだけ言い残し、
アニマルロボたちを促しながら部屋の壁へと進んだ。
まるで手がかりのない出入り口を探すのに手間取るかと、
密かに心配だったヒビキだが、
真っ直ぐ進めば丁度正面の扉がタイミングよく開いてくれた。
58:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:36:18.47 ID:JL8wN2Aao
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ハルシュタイン「結果的に、アニマの秘宝の正体は分からずじまいか……」
59:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:37:34.15 ID:JL8wN2Aao
銀河聖帝――それは本来タカネが受け継ぐはずだった宇宙最高位の称号。
だがそれが今タカネの名の上に届かないのは、
称号が平安を約束するべき惑星がハルシュタインによって滅ぼされたからに他ならない。
タカネ「銀河聖帝の位も地に堕ちました。今や一軍を率いる将でありませんから」
60:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:38:35.91 ID:JL8wN2Aao
ハルシュタイン「しかし……イオリは面白いやり方を見せてくれているぞ」
タカネ「イオリ……? 確か、地球という辺境惑星を攻めていると聞きましたが……」
ハルシュタイン「自ら目覚めてくれるのであれば、
61:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:40:03.09 ID:JL8wN2Aao
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地球。
その一国である日本の地に突如降って沸いた厄災――
62:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:41:19.15 ID:JL8wN2Aao
前回の戦闘のあと、キサラギは暫定的に地球防衛軍の管理下に置かれることとなった。
蒼い鳥を介して祖父に相談すれば、
キサラギをいじくりまわされることは面白くないが、
実は置き場所にも困っているので好きにさせろ、との答えが返ってきた。
63:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:42:18.81 ID:JL8wN2Aao
マミ「また、キラブレの出番って、あるのかな?」
下足箱の前で呟くように漏れたマミの言葉を、
双子の妹は生徒たちの喧騒の中でも聞き逃すことはなかった。
64:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:46:21.82 ID:JL8wN2Aao
アミ「爺ちゃんも都合のいい時にしか喋ってくれないしさぁ。
ていうかどこにいるんだよ爺ちゃん! 孫に戦わせといて、自分は何やってんの!」
マミ「教えてくれないもんねー、いくら聞いても。
お前たちに危害が及ぶかもしれんから、とか言っちゃって」
65:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:47:58.47 ID:JL8wN2Aao
四、五人ほどの空席はあるものの、
教室ではいつも通りのホームルームが開始された。
担任教師である三浦アズサもいつも通りを装ってはいるが、
必要以上に明るい話題を盛り込んでくるところを見ると、
66:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:49:10.03 ID:JL8wN2Aao
アズサ「高槻さん、どうぞ」
アズサに促され、入ってきたのは背の低い少女だった。
頭の両側で束ねられた髪にはウェーブがかかっており、
歩くたびにふわふわと揺れている。
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