603:名無しNIPPER
2017/03/11(土) 12:59:30.28 ID:IwViBebmO
乙
グレンラガンの最終決戦を思い出すな
604:名無しNIPPER[sage]
2017/03/11(土) 16:55:56.10 ID:kHht+3Bto
>>1です
予想に反して書き溜めが進んだので、今日の夜投下します
この投下で最後まで行きます
605:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:37:10.54 ID:kHht+3Bto
数秒後、アミとマミは衝突の瞬間に思わず閉じていた目を開き、
ハルカイザーの姿を確認する。
圧倒的強者として高みに立っていたハルカイザーは既になく、
上半身、それも頭部と右半身のみを残して、
機体の四分の三近くは修復不可能なほどバラバラに砕かれていた。
606:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:39:41.42 ID:kHht+3Bto
アミ「! そ、そうだ、教えてよ!」
マミ「どうしてお前は、宇宙の神なんかになりたかったの!?」
あまりに必死で忘れかけていたのであろうか、
607:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:41:05.60 ID:kHht+3Bto
理解できないことへの困惑と、怒りと、悲しみ。
様々な感情が、勝者であるはずのアミとマミの心をかき乱し、
取り乱したようにハルシュタインに言葉をぶつけさせる。
しかしやはりハルシュタインは、ボロボロの機体の中で落ち着いた様子を崩さない。
608:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:43:41.35 ID:kHht+3Bto
それが時空と時間を超えるハルシュタインの能力によるものなのか、
あるいはまた別の要因によるものなのか、それは分からない。
その疑問を口にしようとしたアミたちであったが、
それをまたも洞察したか、制するようにハルシュタインは続けた。
609:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:45:08.11 ID:kHht+3Bto
アミ「そ……そんなことないよ! 世界に絶望しかないだなんて、そんな……」
ハルシュタイン『ああ、お前たちにとってはそうだろう。地球人の寿命は長くても百年程度。
その程度の寿命であれば、お前たちの生は最後まで無知に満ちたままだ。
だが私は違う。長きを生きるうちに、私はいつしか色を失った。
610:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:47:45.90 ID:kHht+3Bto
ハルシュタイン『まあ……それでも考えようによっては、目的を全く果たせなかったわけではない。
動機が“色”の追求だとするならば、確かに出会うことができたのだからな。
希石という、私の予測を超えた神秘の力に』
と、ハルシュタインがそれまでと変わらぬ調子で話を続ける中、
611:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:49:00.45 ID:kHht+3Bto
ハルカイザーの機体が空間へと吸い込まれ始めるのを見て、
アミとマミの理解はようやく追いついた。
ハルシュタインはあの闇に飲み込まれることで、自らを葬り去るつもりなのだと。
ハルシュタイン『案ずるな。私が消――ば、この空間も自然と消滅――。
612:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 21:51:45.85 ID:kHht+3Bto
アミマミ「ハルシュタイン!!」
二人は同時に叫び、それに呼応してキサラギが動く。
空間に吸い込まれていくハルカイザーに向かって。
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