92:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:25:34.08 ID:B51TMD9so
そしてその通りに、格闘の結果はすぐに明らかになった。
だが勝者だけが常識の予想を覆していた。
束になって沈められたのは黒服たちの側。
無傷で立っていたのは、スター・ツインズであった。
93:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:27:41.25 ID:B51TMD9so
マミことツインブルーの言葉に従い、
アミことツインピンクは踵を返して体育館の出入り口へと向かった。
希煌石、全開――
スター・ツインズが心の中で叫ぶと、
94:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:29:19.24 ID:B51TMD9so
すべては一瞬。
刹那と見紛うばかりの一瞬で、片は付いた。
黒服たちはエージェントスノーの周囲に居た者たちを残してすべて倒され、
人質となっていた生徒や職員たちは、
ツインピンクが開け放した出口から外へと雪崩出てゆく。
95:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:30:17.56 ID:B51TMD9so
アミたちは出口から出ていく生徒たちを誘導していた。
と、アミが人の流れの中にヤヨイの姿を見つける。
アミ「ヤヨイっち! 無事? ケガなんかしてない?」
96:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:31:15.99 ID:B51TMD9so
アミ「何する気?」
マミ「わかんない、でも注意して!」
エージェントスノーは、人質が去り、
97:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:33:46.14 ID:B51TMD9so
その時、まるでスノーの肩の震えに同調したように、突如体育館全体が振動を始めた。
堅牢であろうはずの鋼材が軋み、
天井からは雪のように細かい破片が舞い降りてくる。
そして――これもまたスノーの言葉に同調したように、
98:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:36:35.55 ID:B51TMD9so
成り行きを見守っていたアミとマミは、
そこでようやく我に返って外へと逃げ出す。
体育館の完全崩落は、その数秒後のことであった。
学園のグラウンドまで駆け出てきたアミとマミは、振り返り、
99:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:38:43.43 ID:B51TMD9so
怪ロボットは宙に浮いていた。
音もなく浮遊して、崩壊した体育館を尻目にグラウンドへと進んでくる。
と、怪ロボットから拡声された声が発せられた。
それは搭乗者の声……エージェントスノーの声であった。
100:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:40:00.81 ID:B51TMD9so
すると間を置くことなく、彼方の空に鋭く輝く光が見えた。
それは圧倒的な速さで接近し、鈍色の輝きを放つ巨体をあらわにする。
キサラギが希煌石の呼びかけに応えて今、
アミたちのもとへと飛来したのだ。
101:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:41:29.25 ID:B51TMD9so
しかし拳が怪ロボットの装甲に触れると、
滑らかな曲面が攻撃の威力を受け流した。
アミ「なにぃぃっ!?」
102:名無しNIPPER[saga]
2017/01/22(日) 21:46:39.61 ID:B51TMD9so
スノー『さぁキサラギ……。私と一緒に地下深くに埋まりましょう……』
怪ロボットは空中を高速で移動し、瞬時にキサラギの真上へと到達する。
エージェントスノーの言葉をそのままの意味で解釈するなら、
次なる攻撃は、巨体をキサラギの上に落下させ、
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