過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 19:59:30.38 ID:Nr4cjnOQ0
本題に入ろう。
10月ごろ、あるウワサが小学校で流行った。
以下略
7
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:00:43.31 ID:Nr4cjnOQ0
次の日、川田はあっけなく発見された。
学校の近くにある、誰も住んでないアパートの真下にいたらしい。
でも、見つかったのは、首と胴と足だけで、両腕はどこにもなかった。
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8
:
◆zsQdVcObeg
[ss速報]
2017/02/03(金) 20:06:34.13 ID:Nr4cjnOQ0
次の日、学校に行く途中、水の通っていない乾いた排水路で、犬か何かの骨を見つけた。
普段ならなんともないのに、その時は血の気が引いた。
その場でしゃがみこんでいると、山田が「大丈夫?」と声をかけてきた。
以下略
9
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:08:56.61 ID:Nr4cjnOQ0
その日の放課後、未来人は教卓の上で体育座りをして、ぼーっと空を見上げていた。
私は、窓際の席に座って、窓の真下にある、農具倉庫の屋根を眺めていた。
……後から考えると、あの時座っていた席、川田の席だった。
以下略
10
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:12:05.24 ID:Nr4cjnOQ0
翌日は、たしか、朝早く起きたか何かで、早い時間に家を出た。
一昨日と昨日のこともあり、あまり明るい気分ではなかった私は、いつの間にか、早足になっていた。
私は、嫌なことがあると早足になる癖がある。
以下略
11
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:13:32.32 ID:Nr4cjnOQ0
放課後、私は日直だったので、花に水をやるために一人で教室に残っていた。
珍しく、未来人はいなかった。
百均で売ってあるような安っぽいジョウロに水を入れて、ピンク色の花に水を注ぐ。
以下略
12
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:14:49.34 ID:Nr4cjnOQ0
「だれかあ、けてー」
扉に何かをぶつける音がする。
建てつけの悪い教室の扉が、音を立てて揺れる。まるで怒られているようだった。
以下略
13
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:15:41.29 ID:Nr4cjnOQ0
それからしばらくは、かなり慌ただしかった覚えがある。
まず、目覚めた瞬間から、左手首と右脚の痛みに震えた。
関節の内側から炙ったまち針を突き刺しているような鋭い痛みに、厚い板で押しつぶされているような鈍痛。
以下略
14
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:17:11.85 ID:Nr4cjnOQ0
その後、私は2日入院して、外傷以外は特に異常はないとのことだったので、普通に学校に通うことを許可された。
正直なところ、許可されなくても別に良かったのだけれど、お母さんをこれ以上心配させるわけにはいかなかった。
以下略
15
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:18:38.84 ID:Nr4cjnOQ0
放課後、最後まで教室に残っていたのは、未来人と私だった。
私は少し迷ってから、教卓に座る未来人に質問を投げた。
「ねぇ、ウワサの化け物って」
以下略
16
:
◆zsQdVcObeg
[saga]
2017/02/03(金) 20:19:38.00 ID:Nr4cjnOQ0
その日の夕方、家で昨日の晩ご飯の手羽先をおやつ代わりに食べていると、山田から電話がかかってきた。4時過ぎだった。
「木の公園に来れる?」
お母さんに、木の公園で遊んできてもいいか、と聞くと、にやにやと頷いたので、私は手羽先の骨をゴミ箱に捨ててから、車で近くまで送ってもらった。
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