91: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 18:56:08.55 ID:pCqT42gVO
ややあってちろるらに挟まれるようにしてももちゃんが出て来た。
しかし、彼女の姿が視界に入るのすら嫌なのか、みやちゃんは踵を返した。
遅れながら、やすはも着いていく。
「……」
92: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 19:23:08.89 ID:pCqT42gVO
気まずかったのは、今日の旅程を追え、バスに乗り込んだ時だ。どうしても二人に挟まれて座る形になってしまった。
席をちろると代わってもらうこともできたけど、何か余計なアクションを起こされても困るので動くことはしなかった。
バスの中ではちろるやじっちゃん以外に話しかけられることはなかった。
つまらなさそうに窓を見るみやちゃんに何度か話しかけたが、うんとかへー、とかしか返ってこなかった。
そりゃそうだろうけど。やすはに至っては完全無視。
93: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 19:48:26.55 ID:pCqT42gVO
やすはが出て行ってしばらく放心していた。ドラマ一本終わった頃に、ちろるらがやってきた。
よく覚えていないけど、色々変なポーズをさせられて写真を撮られた。
たぶん全部素直に従ったと思う。大爆笑しながら部屋から出て行ったのがつい今しがた。
そのあとやってきたのは、ももちゃんだった。
94: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 20:01:53.81 ID:pCqT42gVO
「これで、あなたも私と同じね」
「同じって、ああ、一人だってこと? 何言ってるの。ももちゃん、もう一人じゃないじゃん。ちろるやじっちゃんがいる。良かったね」
「あれは、知らないわよ。いつの間にか、勝手に、絡みついてきたんだから」
95: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 20:13:27.47 ID:pCqT42gVO
「ふふ……ふふふッ」
急に笑えてきた。
「な、なに」
96: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 20:34:01.35 ID:pCqT42gVO
そんなことするわけないのに。
やり直したかったことはそんなことじゃない。
やりたかったこと、できなかったこと。
そう、まずは――しなければいけなかったこと。
私自身がいつまでも過去にとらわれていた。
97: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 20:47:36.53 ID:pCqT42gVO
「ごめんね、大人になっても絶対謝りにいくから」
「はい?」
彼女は、意味不明、と呟いた。
98: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 21:15:37.93 ID:pCqT42gVO
「怒らないよ、でも、ももちゃんのお気に入りにはなれない」
「なんでよ、どうせあなたもう一緒にいる友達いないでしょ」
「今から、やり直してくるよ」
99: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 21:17:15.61 ID:pCqT42gVO
ごめんね、やすは。
私は扉に手をかけた。
約束、破るね。
「ちょっと行ってくる」
100: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 21:34:39.07 ID:pCqT42gVO
みやちゃん達がいる部屋の前に立って、深呼吸した。
「それいるの?」
「いるよ」
101: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/05(日) 21:43:53.13 ID:pCqT42gVO
「え」
と、私はみやちゃんとももちゃんを交互に見た。
「鳴ってたから、うるさいし、止めようと思ってただけよ」
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