1: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:15:54.45 ID:kn5lQ3PC0
若干特殊な内容になっておりますのでご注意ください。
尚、本編はシグルイとは一切関係ありません。
2: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:17:25.91 ID:kn5lQ3PC0
目の前には書類、書類、書類の山…。
日中、アイドルの付き添いで現場に出ていたしわ寄せだ。
一日でもこれだけ溜まってしまう。
3: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:18:43.82 ID:kn5lQ3PC0
4: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:21:17.76 ID:kn5lQ3PC0
その絶妙なタイミングで背後から、それも耳元で声を掛けられ、完全に一人だと思い込んでいたこともあり心臓が止まるかと思うほど驚いた。
「…ずいぶんな反応ね。せっかく一人寂しく労働にいそしむあなたを労いに来たのに」
5: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:22:48.59 ID:kn5lQ3PC0
ソファに腰を下ろしふと壁掛け時計に目をやるともう23時になろうかというところだった。
23時…。びっくりしたことで思いつくのが遅れたが、高校生であれば夢の中にいるのが推奨されるような時刻だ。
P「奏、こんな時間になぜ事務所に来たんだ? 今日の仕事は21時まででそのあともタクシーで直帰するように伝えていたはずだが?」
6: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:23:58.16 ID:kn5lQ3PC0
奏「大人びてみせなくちゃいけない仕事ばかりやらせるくせに、こんなときは子供扱いするのね。矛盾してるわ」
それは実に痛いところであるが…
7: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:25:40.53 ID:kn5lQ3PC0
決定的な言葉に思考がショートする。
強引にでも奏の言葉を遮った方がいいのか、それとも最後まで聞いてうまくごまかした方がいいのかわからない。
そもそも手遅れであるような気がするし、それに最早ごまかせるものでもないかもしれない。
8: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2016/06/17(金) 23:26:32.27 ID:kn5lQ3PC0
奏「きっとあなた以上の男性はいないわ。だからあなたが好き。単純明快でしょ?」
奏「Pさん……あなたの答えを聞きたいわ」
9: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:28:34.22 ID:kn5lQ3PC0
…
……
………
…………無理だ。
10: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:29:39.62 ID:kn5lQ3PC0
そうして俺はテーブルの上に無造作に投げ出されていた赤色のソレ、通称みかんネットにひそかに手を伸ばした。
そして入れ口を十分に広げ振りかぶり……
11: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:30:34.50 ID:kn5lQ3PC0
P「ごくり…」
奏「Pひゃ、ん…な、にをひ、たの…? 目が…開けられなひわ……」
奏「こへ…スツォッキング…? いえ、網たひつ…? なに…これ…どこから…? 何なの…?」
12: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:31:58.31 ID:kn5lQ3PC0
奏「えっ? ほんとうに…えっ、なっ、なんなの?」
P「……」ゾクゾクッ
13: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:33:10.40 ID:kn5lQ3PC0
奏「ぃゃ…なひよ…これわたひ…? なんのつもり…なの…ひょ…」フルフル
あ、ネットを引き上げたから今度は頬が引き上げられて…しかも最悪なことに鼻がブタっ鼻ぽっくなっている。
さらに昏い興奮を覚えた。
14: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:35:24.53 ID:kn5lQ3PC0
P「俺たちの関係の始まりはプロデューサーとアイドルだ。それが大前提だ。その前提を反故にするようなことは俺にはできない。
そしてお前もアイドルでいる間は特定の誰かに表立って愛情を注ぐというようなことはしてはいけない。
だから俺に『好き』だなんて言うのもだめだ。それはそれが許される時までずっと秘めておくべきものだ」
奏「な…とく…できない…」
15: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:36:51.50 ID:kn5lQ3PC0
この罰の恐ろしさを正しく認識した奏の顔が一気に青くなった。
美嘉はともかく、フレデリカ、周子、志希にこんな写真が渡ろうものならどれだけいじられてどこまで拡散されるか…。
もし俺の恥ずかしい写真が万が一この三人に渡ったとしたら…想像するだに恐ろしい…。
16: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:37:47.60 ID:kn5lQ3PC0
響き渡る奏の絶叫。近隣のビルから通報されてもおかしくない声量だ。
そしてすぐさま既読が1つ付く。
17: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:38:43.99 ID:kn5lQ3PC0
ぽーん♪ ぽーん♪ ぽーん♪
18: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:40:16.36 ID:kn5lQ3PC0
これまでの人生でぶっちぎりで一番の絶叫が耳をつんざいた。
ちなみに5位までは全部ついさっき聞いたものだ。
絶叫し終わった後も微動だにせず、携帯を見つめ続けている奏から何か空気が漏れ出るような音がする…。
顔をのぞき込むとそれはなんかもう奏っぽい誰かだった。
19: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:41:06.84 ID:kn5lQ3PC0
速水奏 編 終わり
20: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/06/17(金) 23:43:22.04 ID:kn5lQ3PC0
次の話は明日投下予定です。
21:名無しNIPPER
2016/06/17(金) 23:45:20.33 ID:sNuwHLU90
ふぅ…
なんて可哀想な事をしたんだこのPは悪魔か…
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