16: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:15:48.11 ID:upUN87ha0
沙紀の腕に抱かれたまま、響子は顔をあげた。当然見上げる形になる。
「沙紀さんは絵とかダンスとか色々教えてくれましたけど、それだけじゃなくって、日頃一緒にいるときの細かい気配りとか私はそんなところも凄いと思ってるんです」
そこまでべた褒めされると流石に沙紀も恥ずかしい。そ、そうっすかねーと濁すように頭を掻いた。そして響子の言葉を訂正するように話す。
17: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:16:55.65 ID:upUN87ha0
その言葉が耳から入り身体に浸透し、そして脳が意味を理解した瞬間、響子は身体の中心から沸々と興奮の熱が沸き起こってくる感覚に襲われた。
「……ほんと、に?」
その溢れだしそうな多幸感を何とか抑えながら、響子は恐る恐るそう聞くと、沙紀はゆっくりと頷く。
18: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:17:41.67 ID:upUN87ha0
「アタシも好きっす。響子ちゃんを一人の人間として、女性として」
目は真剣そのものだった。響子はその目に吸い込まれるようにゆっくりと沙紀に寄り添った。
沙紀は無言で彼女をゆっくりと抱きしめた。先程みたいに強引なものではなく味わうように抱擁すると、彼女の温かい体温と仄かに香る香水の匂いが鼻をくすぐった。
19: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:18:27.55 ID:upUN87ha0
「…………」
沙紀は無言だった。無言のままにそこを撫で続けた。
「ふ、ぁ、うぅ……」
20: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:19:43.69 ID:upUN87ha0
そのまま沙紀はワンピースをさらに捲りあげる。そうすると薄い桃色のブラジャーが視界に飛び込んでくる。シンプルで派手じゃないデザインのはずだが、それは何故かひどく淫らだった。
「沙紀、さん……その、恥ずかしいです……」
蚊の鳴くような声が沙紀の耳をくすぐる。しかしそれは益々沙紀の感情を昂らせるだけだった。
21: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:20:41.30 ID:upUN87ha0
「は、む、んむっ」
「や、ぁっ、そん、な、しないでくださ、ぃっ……!」
響子はそう言って両手で沙紀の頭をどかそうとそこに手を置いたものの、全く力は籠っていない。
22: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:21:32.95 ID:upUN87ha0
つまりは沙紀の言いなりに近い状態だった。ゆえに、必死な思いで顔を隠していたそれもあっさりと取り除かれてしまう。
「とても、綺麗っす」
不安と情欲に潤んだ瞳と、弱く震えている口元、そして火照りきった表情。沙紀にとってすべてが愛おしかった。
23: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:22:53.88 ID:upUN87ha0
そして、その快楽に惚けさせた身体に沙紀は語り掛ける。
「響子ちゃんて自分で……したりする?」
ビクッと響子が震えた。
24: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:24:03.29 ID:upUN87ha0
「あ、あっ、まっ、や、あん!」
快感に溺れすっかり尖っていたそこを沙紀は上下に擦り始めた。その感覚に合わせて響子の嬌声があがる。
「響子ちゃん、可愛いっす……」
25: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:24:38.32 ID:upUN87ha0
「響子ちゃん、大丈夫っすか……?」
やった本人が言うとはおかしいと沙紀自身わかっていたが、それぐらい響子は放心しているようだった。
「沙紀さん、ひどいです……あんなに激しく、うぅ……」
26: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:25:09.84 ID:upUN87ha0
「はぁ、は、ひっ……ひ、ぅ」
「はぁ、はぁっ……」
果たして何時間ほど響子と沙紀はまぐわっていたのか。お互いそれはわからないが疲れ切り、ベッドに折り重なっている状態からそれがどれだけ激しく密なものであったか想像は難くない。
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