【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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147:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:50:21.05 ID:roP5EhAm0
大河内は、嘘をついた。
勿論、国防総省の大臣から送られてきた書面は、本物だった。
先程の坂月の分裂体との会話を途中から録音し、転送。
それを受けてアメリカ国防総省から送られてきた通達は

以下略 AAS



148:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:50:50.14 ID:roP5EhAm0
こみ上げてくる吐き気を抑えながら、大河内は腹の傷を掴んだ。
僅かに血が滲んでいるのが分かる。
夢座標を解析した結果。
アルバート・ゴダックは植物人間であることが判明した。
すでに十年以上寝たきりの生活を送っている。
以下略 AAS



149:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:51:17.15 ID:roP5EhAm0
「大丈夫です。私が連れてきた子を使います」

静かにそう言い、大河内はアイパッドをデスクに置いた。

「時間がありません。逃げられる前にテロリストを捕まえ、このテロを終わりにしましょう。長距離ダイブの用意を、お願いします!」


150:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:51:43.48 ID:roP5EhAm0


大河内は眠ったまま目覚めていない汀(なぎさ)の頭にヘッドセットを装着し、何ともいえない苦しい表情で彼女を見下ろした。
ダイブ室に移動して、汀(なぎさ)を長距離ダイブ装置に接続。
大河内はナビでのサポートに回ることになっていた。
以下略 AAS



151:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:52:18.29 ID:roP5EhAm0
「ちゃんと話したことはなかったね……私は、卑怯な男なんだ」

反応がない少女の脇の椅子に腰を下ろし、彼は両手で彼女の手を包み込み、額に当てた。
そして絞り出すように続ける。

以下略 AAS



152:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:52:51.13 ID:roP5EhAm0
「高畑は君を憎んでいた。私はそれを知っていた。私は、真矢ちゃんが命をかけて守った君を、何とかして高畑の手から助け出したいと思っていた。だから機関に入った。でも、私は君を助けられなかった……それどころか、また戦場に送り出そうとしている……」

強く少女の手を握りしめ、大河内は言葉を絞り出した。

「私を……許して欲しい……」
以下略 AAS



153:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:53:18.77 ID:roP5EhAm0


汀(なぎさ)は、真っ白い、どこまでも続く廊下に立っていた。
天井には蛍光灯が縦に並んでおり、時折ブツブツと明かりが切れて、ついてを繰り返している。
二メートル幅ほどの通路はどこまでも伸びており、振り返っても同じ、先が見えない通路しかなかった。
以下略 AAS



154:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:54:19.07 ID:roP5EhAm0
そのまま床に転がってのたうち回る。
ヘッドセットの向こうで大河内が何事かを言っているが、聞いている余裕はなかった。
汀(なぎさ)の鼻から一筋、血が流れ出す。
しばらくして痛みが鈍痛に変わり、彼女はうずくまって頭を抱えたまま震えていた。
ここはどこで、自分はどうしてしまったのか。
以下略 AAS



155:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:54:52.92 ID:roP5EhAm0
「な、何が……」
『君の脳に多大な負荷がかかってる。激痛はそのためだ。君は今、夢の中の世界にいる。今すぐその地点から移動するんだ』
「夢……ここが……?」

呟いて、壁により掛かりながら何とか立ち上がる。
以下略 AAS



156:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:55:19.22 ID:roP5EhAm0
『中継地点はおそらくそこだ。開いて中に入ってくれ』
「分かった」

頷いてドアノブに手をかけようとしたときだった。
チャリ……という金属音が響き、汀(なぎさ)は弾かれたように振り返った。
以下略 AAS



157:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:56:05.33 ID:roP5EhAm0
フードの中が異様に暗く、顔を見ることができない。
汀(なぎさ)は体全体を走る悪寒に耐えきれず、「彼女」が足を踏み出したのを見て、金切り声の絶叫を上げた。

「誰かがネットワークに侵入してきたと思ったら……あら、中萱君のペット」

以下略 AAS



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