275: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:01:43.70 ID:R1acvM7T0
始めます
国家の指導者たる者は、必要に迫られてやむを得ず行ったことでも、自ら進んで選択した結果であるかのように思わせることが重要である。
276: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:02:11.95 ID:R1acvM7T0
2012年1月、東京 虎ノ門 文部科学省 学園艦教育局
「廃校!」
277: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:02:56.19 ID:R1acvM7T0
「……学園が無くなったら……私達は何の為にここまでやってきたんだ?学園の仲間を失ってまで私達は何も変えられないのか!バレー部の奴らに私達は何て言えばいいんだ!」
278: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:03:36.56 ID:R1acvM7T0
「その道を唯一にしたのはあなた方でしょう!サンダースに対し、こちらが優勢にて棄権させるだけでも十分過ぎる結果です!
ここから先プラウダ、黒森峰と戦って勝利を期待するより、棄権する方がよっぽどまともな考えです」
「そもそもこちらが条件を提示してしまっているんだ。それをこっちから覆して、要求が認められる訳がない。
279: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:04:14.64 ID:R1acvM7T0
「ええそうですとも。政治なんて分かりたくもありません。仮にその嫌な話をするなら、今回の行動は同じく選挙で選ばれている議会の承認を受けているんですか?
何れにせよ、生徒たちが将来学園の外でいろんな人、いろんな集団に出会うチャンスを、将来に活かせる有用な頭脳を費やしてまで、守るべきものではないでしょう!」
280: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:06:27.04 ID:R1acvM7T0
「西住ちゃん」
2人の論争を聞いていた会長さんが身を背もたれから起こし、真っ直ぐ目を見つめてくる。纏う雰囲気は以前感じたことがあるものだった
281: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:07:06.62 ID:R1acvM7T0
この人は分かっている。私の意見が我儘に、逃避に過ぎないことに。確かに助かっても生きている間苦しみは取れるまい。
しかし生きる事はそんな絶望ばかりではないはずだ。そしてこの中で一番絶望を知り、人生の楽しみ方を最も知らないのは、紛れもなく自分だ
282: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:08:34.88 ID:R1acvM7T0
周りの者の一部はエルヴィンさんに同調するそぶりを見せる
「あたしらが知っているのは噂だ。経験しているのは確かに副隊長だけだ。その経験を伝える、それを名分にするなら、副隊長以外の適任者はいないね」
283: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:55:04.59 ID:R1acvM7T0
「それとさ、」
会長さんは再び背もたれに寄りかかり、干し芋を口に含む。まだあるか
284: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:55:36.54 ID:R1acvM7T0
「これ以外に話し合うことはないな。作戦は明日にする。松本、鈴木を呼んできてくれ」
河嶋さんが人差し指を右に振る
285: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/08/25(日) 23:56:04.18 ID:R1acvM7T0
「……すまんな、西住」
「いいえ、いいんです、河嶋先輩。あれは嫌なことから死んで逃れたい、という私の我儘に過ぎない事。それを会長さんに気づかれた時点で、私に反論の術はありません」
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