372: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:10:53.96 ID:KU5Yllnf0
「え……あれっ?」
「でも、1年生とバレー部ってその指示に従ってやられたのよね。あの立場に選ばれてたのが私たちなら、私たちが死んでたわ。あの塹壕の傍にいたのは、私たちだったかもしれない」
373: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:11:19.84 ID:KU5Yllnf0
「案外もう西住殿は次に誰を犠牲にするか決めているかもしれんぜよ」
「その指標が何かは計りようがないが、能力、車輌、そしてその場の状況。それ次第ではある意味で死を命じられるやもしれん」
374: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:15:50.44 ID:KU5Yllnf0
同日、第2回戦会場、黒森峰女学園陣地
此処には一時の平穏が訪れていた。2回戦の相手の継続高校は合意通り開始直後に降伏。もともと同盟関係にあったこともあり、決勝戦参加を条件に隊長の下平美香以下全員解放した。もう車輌の輸送準備は完了し、出発までも時間がある
375: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:16:26.42 ID:KU5Yllnf0
隊員の一人は私の顔に驚きつつも、話がしたいと告げると身体検査した上で案内してくれた。優花里さんは3歩後ろで待機させている
「これはこれは元SS12部隊副隊長、黒森峰で辞めた戦車道をまた始められたそうで、今更何の御用で?」
376: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:16:59.95 ID:KU5Yllnf0
暫くしてテントから出た。エリカさんに一礼すると、さっさと背を向けて立ち去った。これで良い
その晩、岩手の南から北へと戦車の乗る車輌は動き出した。その車内で、使用できる銃がトンプソンM1からモシンナガンM1891/30となる事が発表された
377: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:17:45.53 ID:KU5Yllnf0
翌朝、そこは雪国だった
旭川で付け替えられたDD51に牽引された客車1輌、貨車7輌の編成は、石北の大地を警笛を鳴らしながら東へ駆け抜ける。周りは雪景色となった牧場とその奥に山地が連なっている
378: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:18:16.78 ID:KU5Yllnf0
「ひっ!」
隣にいた優花里さんが竦みあがる。銃弾は右に広がる農場の1番奥にいた牛の胴を見事に撃ち抜いたらしく、横にバタンと倒れ、周りの牛が散り散りになっていた。銃声の元はアリクイさんチームだ。窓は少し開かれ、ねこにゃーの持つモシン、ナガンが煙を昇らせる
379: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:18:48.38 ID:KU5Yllnf0
列車は湧別川を南に見つつ、遠軽駅で折り返し、遠軽の貨物ターミナルに入線する。すでに時間は昼になっており、寒空の下で戦車を降ろす作業が終わり次第、連盟に指定された旅館「ヒマワリ」に向かった
部屋は中部屋の和室2つだ。旅館での夕食が部屋に運ばれたが、私と優花里さんとその他の者の間には深い溝が横たわっていた。そして若干優花里さんとの距離も離れている気がした
380: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:19:44.78 ID:KU5Yllnf0
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『プラウダ学園地域は人民の平等を求める。この平等は地域の民の機会の均等であり、存在条件の公平性である。この維持の為資産、人種、言語、宗教、思想などによって一部の人間のみが不当に機会の利を得ようと動くことをプラウダは許さず、如何なる手を使ってでもこれらを認めない』
プラウダ学園地域憲章より
381: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/15(日) 22:20:20.41 ID:KU5Yllnf0
ここまでです
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