勇者「淫魔の国で風邪をひくとこうなる」

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406 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:50:44.75 ID:tAAA/Upxo
投下終了です
意外とできるもんだ、毎日更新
それではまた明日

じゃあの
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 03:54:12.62 ID:F0jlzmrM0
乙!
ポチ、有能
サキュBの母性でダメ人間になりたい…
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 10:01:06.05 ID:c5MT6e1Ho
>>407
まるで、まだダメ人間ではないような書き方じゃないかww
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 10:02:35.64 ID:XXySzQ9M0

ポチ有能で笑った、そういえば浴場でヤることやヤってんだよな
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 11:13:33.97 ID:igauxScpO

ズルいくらいにポチ△
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 14:48:30.21 ID:+a3h4l+A0
乙んつん

勇者もポチ語分かるようになったんやね
412 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:13:42.12 ID:wJHTDUsVo
こんばんは
明日も少々早いので少量の更新になる事をご容赦を

>>405より
413 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:14:12.71 ID:wJHTDUsVo

*****

翌朝、目が覚めても――――もうすっかり不自由にも慣れてしまった。
ようやく、残り回数は四百回を切る寸前だ。
左手の“呪いの紋章”の一本が、いくつかの点を残して消えている。
このままでいると、本当に肉体が消滅してしまうのか……疑念が尽きない。
事実は、ひとつ。
かつて訪れた男が同じ病気に罹り何もしないまま人間界に戻り、その後も禁欲を続けた結果、彼は一週間で粘液になって消失した。
“しない”からなのか、回数を減らせないまま期限を迎えたからなのか、分かるはずもない。
それと言うのも――――淫魔の国でこんな病気をやれば、国の誰もが放っておかないだろうし、誰も我慢しないだろうからだ。
答えの手掛かりになりそうな話が、一つしかない。

勇者「……どうせ、ポチに訊いても分からないだろうなぁ」

起き上がり、固まった首をほぐしながら着替えに袖を通す。
傍らには、サキュバスBが丸まって眠っていた。
隣女王は彼女に寝かしつけられて――――その後、この寝室へ来た。
414 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:14:45.66 ID:wJHTDUsVo

勇者「……起きろ、ダメ人間製造魔」

サキュバスB「んー……やだ……」

勇者「“やだ”って何だ!」

サキュバスB「もぉ……後、三回……してくれないと起きないです……」

勇者「……時間じゃなくて?」

サキュバスB「あと三回してくれなきゃ……起きない……」

勇者(……寝ぼけてるのか? それとも本気でせがんでるのか? どっち……?)

サキュバスB「じゃぁ、もう……ちゅー……でいいですから……起こして、くださいよぉ……」

布団の中でくるまったまま、彼女は顔だけを出して、目も開けずにそう言った。
サキュバスBにしては珍しく寝起きが悪い事を怪訝に思いながら……勇者は、ベッドの上を這い進んで近づいた。
415 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:15:13.66 ID:wJHTDUsVo

サキュバスB「ん……っ? うむぅぅっ!? っふは……な、陛……下……! くは、ぷちゅっ……んぐ、るぅっ……!」

彼女の望み通り、布団でくるんだまま、上から乗って押さえ込むように唇へ目覚めを告げてやった。
片手で顎を抑えながら何の前触れもなしに唇を奪い、その内に舌を這い回らせると、彼女は苦しそうに酸素を求めて呻いた。

サキュバスB「んぐ、ぅんっ……! ひゃ、らぁ……やぇ……やめて、なん、で……ぷはっ、いきなり……!?」

呂律の回らない声での抗議も聞かず、更に彼女の動きの鈍い舌を捕捉し、ねぶる。
サキュバスBの口と肺に残った空気を吸い出し、代わりに朝の静謐な空気を口移しで送り込んでやると、跳ねのけようとする動きが段々と強くなる。
寝室に忍び込んだ暴漢が少女を襲う、そんな危うげな快感が朝からもたげてくるのを自覚した時……勇者は飛びのき、ベッドから下りた。

サキュバスB「げほっ……! な、なんですかぁ、朝からいきなり……ダメですよ!?」

勇者「お前が寝ぼけてるからついな」
416 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:15:51.74 ID:wJHTDUsVo

サキュバスB「もー……。あ、の……陛下?」

勇者「……?」

サキュバスB「せっかく、ですし……あの……ね? ちょっとだけ……しません?」

勇者「しません」

サキュバスB「ひどい!」

勇者「俺は腹が減ったんだよ!」

サキュバスB「色気より食い気ですか!?」

勇者「色気に走り過ぎた結果だ」

サキュバスB「うっ……」

勇者「それに、お前の“あれ”でも、空腹は治らないだろ?」
417 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:16:39.71 ID:wJHTDUsVo

サキュバスBの“得意技”、全回復の口淫奉仕は万能ではない。
外傷、内傷、病や筋肉疲労の類は治せて体力を補充する事はできても、空腹感は消せない。

それは体の不調ではなくむしろ“健康”だから起こり、それは治すべきものとして認識できないからだ。
食事で補充すべき体力そのものは回復できても、空腹感だけはそのまま残る。

勇者「……後でな、後で。とりあえずはお前も起きて着替えて、隣女王に挨拶でもしに行け」

サキュバスB「はーい……」

勇者「ときに、隣女王の様子はどうだった? あの後だ」

サキュバスB「ん? んー……普通でしたよ、上がってからは。すごくかわいい寝顔でした」

勇者「それは良かったよ」

サキュバスB「少しお話したんですけど……隣女王陛下、お辛かったんですね」

勇者「“王”が早世する理由は……恐らく、弱さを誰にも見せられないせいなのかもな。誰にも辛さを打ち明けられないからか」

サキュバスB「ですから、陛下も。いつでもわたしに甘えていいんですよー?」

勇者「お前はバラすからもう嫌だ」
418 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:17:38.86 ID:wJHTDUsVo
少量ですが今日はここまで

多分あとエロシーン、2+αぐらいか……まぁ、今月一杯をメドに

それではまた明日
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 03:24:31.09 ID:1UnuPXqN0
乙!
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 14:16:04.73 ID:ovjG8x0A0
あと2スレ+αか…
やったぜ
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 17:54:34.39 ID:M6Rk0BS10
長編だな
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/15(水) 02:10:01.53 ID:0ATWwY/O0
まさかリアルタイムで淫魔シリーズ読めるとは。
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 03:26:17.90 ID:Sc2hLGME0
サキュAのMいいな
424 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:39:28.62 ID:qO+FEOZvo
明日も早い……というか数時間後に出社なのだが構わず投下だ
あと2スレかー……やれと言われればやれるモチベーションは今ならあるけどちょっと遠慮しよう、諸事情で

>>417より
425 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:39:57.81 ID:qO+FEOZvo

*****

午後になり、城内にしばしの静寂が戻る。
隣女王も、この城にいる間は年相応の少女へ戻れているのだと勇者は感じた。
今はサキュバスBと娯楽に興じており、姿は見えない。
すっかり緑の濃くなった庭を歩いていると……見慣れた片翼の淫魔がベンチに腰掛け、酒瓶らしきものを仰いでいるのに出くわした。

勇者「また入り込んでるのか、サキュバスC」

サキュバスC「よー。寝室じゃねェんだからいいじゃん? ま、座れや」

勇者「お前の家か?」

呆れながらも隣へ座ると、彼女は少しだけ、ほんの少しだけ尻をずらし、勇者の方へ近寄った。
その手に持つのは、濃い色の酒瓶ではない。
透明な瓶に詰められた――――葡萄酒ではない薄い黄色。
それを見て、勇者はかすかな悪戯心を起こした。
426 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:40:38.69 ID:qO+FEOZvo

勇者「……サキュバスC、そういうのは良くない」

サキュバスC「あ? 何だいきなり」

勇者「いくらなんでも、トイレなら……使っていいんだぞ」

サキュバスC「はぁ? ……ばっ、ち、違ェーぞ! 何言ってんだテメーは!?」

勇者「…………」

サキュバスC「……テメーな、いい加減にしねェとコイツで頭割るぞ? オイ?」

真意を汲んだか、怒りだし、落ち着き――――サキュバスCはからかわれた事に気付いて、立ち上がりかけた脚から力を抜いた。
目頭を押さえてしばし黙り込み、彼女は言葉を探そうとしたが、諦めたのか……その瓶を差し出してきた。
受け取り、口に含むと懐かしく、しかしこの淫魔界では出回らない味がした。

勇者「酒だと思ってたら、ジュースか。禁酒するのか」

サキュバスC「するかよボケが。アタシに死ねっつーのか?」

勇者「生きててほしいから勧めてるんだ」

サキュバスC「……あぁ、そ」
427 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:41:14.24 ID:qO+FEOZvo

勇者「で……これは? ラベルも何も貼ってないみたいだな」

サキュバスC「アタシが作った。使い切れねぇ分をジュースにして保存してたんだよ」

去年の夏に出会った時、彼女はここから離れたのどかな場所で一人、およそサキュバスらしくない晴耕雨読の日々を送っていた。
鶏を世話し、いくつもの果樹を育て、数杯のエールを一日の楽しみにして、土と風に触れる日々。
それは全て、かつて人間界で受け取った、“リンゴ”の種を植え、実らせるために。

勇者「で、これを持って……何か悩んでたのか?」

サキュバスC「あァ。いや……下町の本屋の女いるだろ?」

勇者「ああ」

サキュバスC「あの女な、前に……変な事、言ってやがったのよ。それが気になってさ」

勇者「でもだからって、何でこんな所で……」

サキュバスC「緑多くて落ち着くんだよ、近いし。まぁ……ともかくな」
428 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:41:45.11 ID:qO+FEOZvo
*****

書店主「あら、サキュバスCさん。こんにちは〜」

サキュバスC「うす。……今日はガキいねーの?」

書店主「ええ、今日はお友達と出掛けてるの。何か御用でした?」

サキュバスC「いんや。……とりあえず一杯くれよ。また何か試してたか?」

書店主「分かる〜? さ、座って〜」

サキュバスC「……いや、ちょっと探すモンあるからさ。淹れたら呼んでくれや」

書店主「はいはい、分かりました〜」

店の奥に消えた書店主を尻目に、サキュバスCは書架に向かう。
木造の床を真鍮の右脚が踏み締めるたびに硬い足音と床の軋みが店に反響した。
目指すのは、人間界の出来事を記した、“人間界で作られた”古書の棚。
数千年前のものにも関わらず、どれもまるで製本したばかりのようにくっきりと表紙のエンボス加工まで読み取れて、紙も崩れてくる事がない。
これが人間界に存在すれば、恐ろしく希少な価値を持つだろう。
429 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:42:24.41 ID:qO+FEOZvo

しばし、手に取っては眺め、手に取っては眺めを繰り返していると――――。

書店主「も〜……またエッチな本読んでるんですか〜……?」

サキュバスC「ぎゃああぁぁぁっ!?」

気配も無く後ろに立った彼女が、囁いてきた。
取り落としかけた本をばたつきながら受け止め、棚に戻すと向き直り――――。

サキュバスC「いきなりなんだよ? また、ってなんだよまたって!?」

書店主「え、だって……この間も買っていったじゃないですか。つんけんした男装の女騎士様と、従士の青年の……」

サキュバスC「エロくねーだろ! ……っつか、あれ……エッチ、する場面……ないし……」

書店主「え? ……じゃああれ、どういう終わりだったんですか?」

サキュバスC「どう、って……色々あったけどチューして、その後結婚して、子供できてて……終わりだよ」

書店主「……あ〜……でしたっけ。好きなんですか、ああいうの?」

サキュバスC「……人間にはハッピーエンドを迎えてほしいだけなんだよ、アタシは。苦い結末は嫌いだ、いくらそこにテーマがあってもさ」

書店主「でも、単純に好きなんですよね? ロマンチックなのも」

サキュバスC「あんたと話してると誘導されてはめられそうだから、もうこの話は終わりだよ」
430 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:43:00.52 ID:qO+FEOZvo

カウンター前の席で“コーヒー”を嗜んで時を過ごしていると、自然、話題は“陛下”の事になった。

書店主「そういえばぁ……陛下、おちんちんが固まったままになって大変みたいですねぇ」

サキュバスC「あーね。しかし、一年も経つのにまだかかってなかったのがビックリだ」

書店主「ですよねぇ。まだ治りませんかねぇ」

サキュバスC「無理だろ、まだ四百回以上あるし……」

書店主「……え? “五百回近く”じゃないんですか? あ、もしかして……ふふっ」

その時、サキュバスCの顔はさっと青ざめ――――今自分が何を告白したかを理解した。

サキュバスC「い、いや待て違うんだって! 違うからな!?」

書店主「いえいえ、隠さなくてもいいんですよぉ。サキュバスじゃないですか。してる事、してるんですね〜」

サキュバスC「あーーーーーっ! あーーーーーーっ!!」
431 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:44:24.37 ID:qO+FEOZvo

書店主「それはともかく、本当は何をお探しになってたんですか〜?」

サキュバスC「……いや、何って事もねェんだけどさ……気になって。あれ、減らし切れねェとどうなんのかなって」

書店主「ん〜……どうだったかしら。おちんちんがもげちゃうとか……?」

サキュバスC「んなユルい口調で言うか、それをさ」

書店主「ところで、サキュバスCさん。風の噂ですけど……また、どこかお行きになるとか」

サキュバスC「あぁ、“別荘”な。今までもちょくちょく戻ってたけど、リンゴの実が生るって分かったから色々世話して、試したくてさ」

書店主「リンゴ……? ああ、あれですか。あれでお酒作ると美味しいんですよぉ。お口の中でしゅわ〜ってして、甘酸っぱくて……」

サキュバスC「へー……美味そうじゃん、それ。どこで飲んだ?」

書店主「…………あれ? そういえば……どこでしょうか?」

サキュバスC「おい、おい……頼むよ」

書店主「でも……何でしょう。美味しかったし、すごく……幸せだった気がします。どこでか、誰とかは……思い出せません、けど」


言って、書店主は……何かを探るように、カウンターの上の一輪挿しのワスレナグサへ視線をやった。
432 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:49:35.51 ID:qO+FEOZvo
今日の分投下終わり
本当、時間はともかく毎日更新できてて自分でビックリなんだ……
それにしても、書き専だから分からないけれど
やはりリアルタイムに追えるのは特別な何かがあるものでしょうか?
読んでいただけて何よりです

それではまた明日
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 05:39:02.94 ID:9NPrGPoB0

ワスレナグサ…
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 10:49:48.21 ID:aNliseQ40

リアルタイムは単純におっ更新来てるなって楽しみがあるな
書店主の話知ってるとこの部分だけで涙腺に来る
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 16:19:33.86 ID:OaV+y8GO0

読み返したら、書店主は人間界にいたときに、あの人と一緒にリンゴ酒を飲んでいたね…
そのうち、狐の酒場でも振る舞われそう。
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 17:10:47.53 ID:h4l3OY1NO
日々乙
リアルタイムだと作者とやり取りできたりも…な所か
さてどんな方向に進むのか明日も楽しみだ
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 17:26:45.71 ID:dqWs/VPho
りんご酒・・・カルヴァドスか。
冷たくシュワッっと・・・
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:45:42.75 ID:Zx6E4sGA0
りんごならシードルが好き
飲みたくなってきた
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 00:31:00.45 ID:DM6lRtuS0
ジュースが珍しがられるって事はなっちゃん的なのはないんだろうか
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 02:56:27.19 ID:fyF2vP6U0
自分の用事もあるのにしっかり投稿してくれてとても嬉しいやで
441 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:48:41.55 ID:lpemIysuo
おはようございます

>>431から
442 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:49:14.62 ID:lpemIysuo
*****

サキュバスC「ま、そういう訳さ。アタシはアタシで、興味が出てきたんだよ。こいつで酒作れるってんならね」

勇者「動機は酒か、それも作る方で?」

サキュバスC「どうなんだ? 飲んだ事あったりするのか」

勇者「……確か、ある。リンゴを発酵させて作る酒で、発泡がきつかったな。すいすい行けるから調子に乗って飲んだせいで翌日酷かったな」

サキュバスC「ふーん……。まぁ、多分できんだろ。酒の造り方なんてどれもこれも似たようなもんだし」

勇者「密造酒の話を俺の前でするか……」

サキュバスC「あ? なんだ、逮捕か? いいよ、身体で払わせてやる」

勇者「俺が払うのか!」

サキュバスC「いいだろ? ……で、だ。マジメな話になる。お前、ヤベーぞ」
443 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:49:45.32 ID:lpemIysuo

それまでから一転して……急に、サキュバスCは真剣な表情を向けてきた。

サキュバスC「……あと何回だ?」

勇者「え?」

サキュバスC「あと何回だっつってんだ!」

勇者「……四百と数回だ」

サキュバスC「そうか、クソっ……間に合わねェんじゃねーか……」

勇者「いったい何だ?」

サキュバスC「アタシも調べた。いいか、ソイツは……一週間しかない。淫魔熱は最初の症状が治まってから、“そう”なる。
         なった後、一週間以内に回数を減らし切れないと……」

勇者「……消えるのか」
444 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:50:28.63 ID:lpemIysuo

サキュバスC「…………知ってやがったのか?」

勇者「堕女神から聞いた、そうなった人間が過去に居たって。……一致したって事は間違いないのか」

サキュバスC「落ち着いてる場合じゃねェ。今日を含めてあと四日。四日で四百回、一日で割れば百回。……まずいだろ」

初日に堕女神と交わしていた言葉が、真実になってしまった。
一日当たり百回、しなければならない。
堕女神からだけ聞いた時にはまだ楽観できていたが――――今はそうはいかない。
サキュバスCからも同じ話をされた以上、徐々に焦りが生まれてくるのが勇者に分かる。
その話は……真実になってしまったと。

勇者「ちなみに、その話は……どこから? 修道士の話なら聞いたけれど……」

サキュバスC「違う、そいつじゃない。別人だ。別人がここで風邪ひいて病気を人間界に持ち帰って、
         誰かにうつりこそしなかったが……同質量のドロドロになって死んだ」

勇者「……くそっ」
445 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:50:55.10 ID:lpemIysuo

サキュバスC「ともかく、時間がねぇ。どんな手を使ってもいいから削り切るんだ。さもなきゃ、お前……」

勇者「……っ、待て!」

制するのが、一瞬遅れた。
話を遮る間もなく、焦燥感に駆られたままいたせいで――――気配に気付けなかった。
すなわち……ベンチの後ろにいつからか立っていた、隣女王の。

隣女王「……陛下……あの……」

勇者「……どのあたりから、聞いてた?」

立ち上がるとサキュバスCもきまりの悪そうな顔で立ち上がり、舌打ちする。
あくまで隣女王の方へ顔を向けないのは――――非礼ではあるが、誰も咎める余裕がなかった。

隣女王「陛下、が……その、回数を……減らせ、なければ……お体が……と」

傍らにサキュバスBはいない。
褐色の肌は光を失った土気色へ変わってしまい、その目は虚ろに、かつ涙を浮かべて揺れていた。

勇者「落ち着くんだ、決まった訳じゃない。……すまない、サキュバスC。また後で話せるか」

サキュバスC「ああ、分かった。……ごめん」
446 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:51:21.48 ID:lpemIysuo

サキュバスCが去っても、隣女王は硬直したまま動かない。
座るように勧めても、彼女は地面に縫いとめられたようだった。

勇者「……隠すつもりじゃなかった。ただ不確かな事を言って動揺させたくなかった。分かってくれるか?」

隣女王「……左手を、お見せ願えますか?」

左手に灯った紫の四本線と、いくつかの点。
残る射精回数を示すそれを彼女へ見せると、その手は震えていた。
立ち聞きした話と、それを照らし合わせているのか……震えは止まない。

隣女王「そん、な……陛下、こうしている場合では……っ」

勇者「いや、大丈夫。気にしないでくれ、頼……」

隣女王「いけません!」

勇者は、彼女の激した声を聴くのは初めてだった。
思わず背筋が伸び、後ずさりかけた。
それでも左手は手放されず、隣女王の目が注がれている。
447 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:51:57.51 ID:lpemIysuo

隣女王「……陛下、お願いがございます。どうか……これだけは」

勇者「……何かな」

隣女王「お伝えする前に、約束してください。必ず聞き入れて下さい。何と引き換えにしてでも、決して断らないで下さい」

勇者「それは……中身を聞いてから、じゃないと……いや。俺に出来る事ならば」

隣女王「約束ですよ?」

回りくどく、外堀を埋め固めるような言葉は、詰めが甘く、乏しい。
しかし、だからこそ伝わる事もある。
隣女王の中には、今――――決心がある。

勇者「……約束する。俺に出来る事なら」

隣女王「それでは」

彼女の唇は震えながら……それなのに、はっきりと言葉を紡いだ。


隣女王「私に。私、だけに……お手伝いさせてください。私を使って……下さい」
448 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:56:31.23 ID:lpemIysuo
短くてすまないのですが、今日はここまで

>>433-435
書店主のあの話、今でも結構お気に入りなのです自分で
ただどういうテンションで書いていたのかはもう思い出せない

>>436
進む方向なんてエロに決まってるじゃないですか、少なくともこのシリーズでは

そして申し訳ない
明日はまた投下できない可能性が高い、というかほぼ……

では、また明後日……ちくしょう
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 04:59:10.65 ID:7y0mioxbO


休みも必要だ!
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 06:42:08.38 ID:giaqKo3A0
乙!
気負い過ぎずにゆっくりしてくれさい

しかし急展開…続きすごい気になる
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 07:20:31.66 ID:ct17KtEBo
隣女王・・・400・・・余裕だな
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 08:41:14.50 ID:2lbb21Zio

そういえばこのシリーズ何個あるんだ?10個目であってる?
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 12:19:33.23 ID:wWimYAMQO
最初の一作か二作目を見て以来だったが
そんなにあったのか…(驚愕)
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 11:47:37.47 ID:vc+nfl3wO
だめちゃんのアヘ顔ダブルピースが見たい
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/17(金) 17:37:48.38 ID:QdbRJkQW0
しっかしこのシリーズは毎回クオリティがすごいな
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 19:38:51.44 ID:vY+6oWoA0
sageを覚えろ
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 20:24:08.29 ID:r+O9FcXqO
残り400を隣女王で、、だと?
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:06:34.19 ID:H9efGzo90
サキュ分が枯渇している・・・はぁ布団にサキュバス潜り込んでたらなぁ
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/17(金) 22:56:40.33 ID:MLM7qEuT0
初めてのリアルタイム…
この人の文章はなぜこんな艶かしさに溢れているのか…
460 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 00:38:21.69 ID:74FqSM5yo
会社は倒した
俺が倒した

二時〜三時にまた来ます
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 02:04:42.46 ID:Em/Cg+m80
今夜も読めるとは嬉しい限りだ
眠れないままに起きていてよかった
仕事を倒してくれてありがとう
462 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 02:48:04.64 ID:74FqSM5yo
こんばんは
投下を始める
>>447から
463 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 02:48:47.37 ID:74FqSM5yo
*****

勇者「今更言うのは良くない、それは分かる。……だけどだ。本当に良かったのか?」

隣女王「はい。覚悟は……できております、陛下の為ですから……」

勇者「俺の事なんてどうでもいい。君の話だ」

隣女王「陛下。去年の、……私達を助けて下さった時の事を覚えておいででしょうか?」

勇者「……忘れもしないよ。トロールの巣があんな近くにあったなんて。怖い思いをさせたな、ごめん」

隣女王「いえ……あの時は、本当にありがとうございました。私は……今、陛下をお助けしなければなりません。
     こうする事、ぐらい、しか……。それに」

勇者「……それに?」

隣女王「私……凄く、嬉しいんです。ですから、その……」


隣女王「優しく……してください、ね」
464 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 02:49:34.83 ID:74FqSM5yo

蝋燭の灯が、艶めかしく汗に濡れた褐色の肌を照らし出す。
純白のシーツの上だからこそ映える肌の色は扇情的だった。
ましてその肢体の持ち主が淫魔であり、年端も行かぬ少女であり、そして、高貴な身分の者であるという事実。
興奮を覚えない者など、いないだろう。

隣女王「で、でも……少し……怖いです……ね、これは……」

じゃらり、と似つかわしくない硬質な音が部屋に響く。
見ると、ベッドに仰向けにされた隣女王の両手首には手枷がはめられ、そこから伸びる鎖が頭側へと伸びて壁に留められ、固定されていた。
隣女王はまるで監禁され、性奴隷として使われるような姿のまま、ベッドに横たわる。
自由に動く脚にも、動きを鈍らせ、筋力を奪い抑制するための魔法の足枷がはめられていた。
彼女が自由に動かせるのは、胴体と頭、それだけだ。

勇者「……外そう、やっぱり。こんなのは……」

隣女王「いえ、平気です。聞き及んでおりますから……」

これは、彼女の内側に眠る“淫魔”を抑制するための措置だ。
一たび切り替わってしまえば、彼女は止まらない。
文字通り共に過ごす男の全てを絞り出し、干乾びさせ、その精力を食らい尽くすまで。
かつて、彼女の種族を見た時もそうだった。
この幼い淫魔へ滾りをぶつけていたオークは……逆に生命力を吸い取られ、殺された。
465 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 02:50:04.32 ID:74FqSM5yo

ベッド脇には、淫魔の手になる強壮剤の瓶が数十本に渡って並べられている。
一瓶飲めば、三日三晩は精力を保てる強烈なものだ。
疲労回復効果も折り紙付きであり、製法は淫魔の秘伝。
そして――――既に一瓶、飲んである。

隣女王「……陛下、その……」

もじもじと、裸身をくねらせながら隣女王は頬を赤らめて呟いた。

隣女王「あの、怖い……ので……口づけ、を……していただけませんか……?」

一糸まとわぬ裸体で、手枷と足枷をはめられたまま、彼女は照れながら言った。
ささやかな胸を隠す事も、産毛のような銀毛がまばらに生えた秘所を隠す事もできないのに。
乱れた銀髪でせめて目元を隠しながら、そう望んだ。
応えるべく――――勇者はゆっくりと圧し掛かり、ぎゅっと目を閉じた隣女王の唇を、奪う。

隣女王「んっむ……っちゅ……はっ……ふぅ……!」

覚えた口淫とは違い、ひどく拙いキスだった。
舌を差し入れ合い、前歯と口の粘膜を溶け合わせるようなものではない。
むしろ、その前。
初めて触れた物の感触を、互いの唇の結び合う感覚を必死で覚え込もうとするような、切なげな文字通りの“接吻”だ。
466 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 02:50:37.23 ID:74FqSM5yo
*****

堕女神「…………推奨はできかねます」

勇者「……ああ、そういう事も分かってる」

サキュバスA「命、いらないんですの? ダー○シュ○イダーでさえ絶頂死するような……」

勇者「それも聞いた事がある」

隣女王の申し出は、慎重にならざるを得ないものだった。
互いの身分の意味するところもだが、何より迂闊に手を出せば殺される。
ただ精力を糧とするだけのこちら側のサキュバスと違い、隣国の淫魔は根こそぎ奪い尽くす、
悪く言えばイナゴのような生態を持つサキュバスだ。
その中でも隣女王は最上位であり、一度眼を覚ましてしまえば……何が起こるか、分から無い。
ドラゴンの尾をくすぐるような、一歩間違えば殺されかねない危険がつきまとう。
それが分かっているから堕女神も、サキュバスAも、説得に回る。
執務室にいるのは、勇者を含めた三人だけ。

堕女神「……もはや、説得はできないのですか?」

サキュバスA「……私は止めましたわよ?」
467 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 02:52:00.96 ID:74FqSM5yo

勇者「……だから、安全策を可能な限り考えてほしいんだ」

隣女王の暴走を防ぐ、もしくはしてもコントロールできる手段を考えなければならない。
堕女神とサキュバスCの結論が一致し、残り回数を消化できなければ何が起きるか分から無い。
そして何より、隣女王を説得する事はもうできない。
彼女の眼を見れば、分かる。
あれは――――本当に、勇者の身を案じて、その上での申し出だったからだ。

堕女神「……主導権を奪わせないようにしましょう。魔力を込めた枷を準備します」

サキュバスA「では、私は各種回復剤を調達して参りますわ。それと……」

勇者「ポチにも頼もう。もし何かあれば、割って入ってくれるように」

地下牢のキングローパー、ポチには途轍もない特性が一つある。
それは――――“特性を含めた、魔族の魔力を完全に無効化する”点だ。
最高位の魔族が生み出した攻撃魔法も効かず、魔族の結界を意に介さず通り過ぎ、とにかく魔力は効果がない。
物理的破壊には弱くとも再生能力がそれを補い、寿命は恐らく無限。
動きが緩慢な点だけが弱点だが、補って余りある。
ただ勇者の放つ雷だけが、彼を打てた。


そして……いくつもの安全策を重ねた上で、今に至る。
468 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/18(土) 02:54:04.36 ID:74FqSM5yo
ではここまでだ
続きはまた明日

……当初予定していた文字数を圧倒的にオーバーしているのはないしょだぞ!
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 02:56:57.78 ID:l3mZ0yP5O

たくさん読めるのは良いことだ
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 03:33:09.74 ID:ZWYqaOjK0
乙!
せいしをかける夜が始まる…
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 05:58:01.01 ID:akdC/R1A0
乙!
ポチさん居るだけでわくわくしてまうww
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 06:30:25.29 ID:2AAwhC6oO
乙!
ポチさん大活躍の予感!!
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 09:45:30.54 ID:i356CcS20
ポチと隣女王で3Pか
474 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/19(日) 02:39:41.35 ID:ZFHfpqU9o
始めます

>>467から
475 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/19(日) 02:40:18.47 ID:ZFHfpqU9o
*****

隣女王の小さな唇は接吻の最中にも細かな震えが止まらない。
緊張か、歓喜か、その両方なのか――――蠢きはしても、ぎこちなさが勝る。
嫌がる素振りはなくとも、彼女は赤らめた顔をわずかに動かし、ぴったりと覆われた唇の端から、少しでも酸素を取り込もうと試みていた。
やがて、口づけの波は一時治まり、至近で隣女王に覆いかぶさり向き合う姿に戻る。

頭の上まで持ち上げられ、鎖でくくられた二の腕に汗が一筋流れる。
甘酸っぱさの混じる香りが露わに広げられた脇から立ち上り、鼻腔をくすぐる。
サキュバスBのものに似てはいても、花のニュアンスが強い。
もし人界の男がこれを嗅げば彼女を貪る、獣と化し―――――やがては、貪られる草と化す。
隣国のサキュバスの放つ媚香は、獲物を罠に嵌めるための誘惑。
一時たりとも、油断はできない。
罠に落ちれば、食い殺される。

隣女王「あの……陛下……触れて、くださらないのですか……?」

眉を寄せ、困り顔を作って彼女は懇願する。
罠と知っても、尚――――応えねばならない。
彼女は今夜、決心とともにこうしているのだから。
476 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/19(日) 02:40:45.51 ID:ZFHfpqU9o

一糸まとわぬ隣女王の裸身は、さながら悩ましき名画の中の少女。
ムラない薄褐色の肌は計算されたように均一で、汗をまとえば艶めかしく輝きを放ち――――舌を乗せれば、極上の甘味を味わえそうだ。
滑らかな胸の中心にある乳首は鮮やかなピンク色をしており、今は口づけと、視線に晒されているせいで硬くしこり、
呼吸するたびにぴくぴくと胸の上下に合わせて揺れていた。
薄い皮膚からは肋骨の凹凸も数え上げられるほどに透けて、そこから続く腰は細くくびれており、
両腰を結ぶ線上には小さく美しいへそが細く切れ込んでいる。

小さな胸に手を伸ばすと――――

隣女王「んっ……!」

彼女は、急に身を悶えさせて声を上げた。
指先はまだ触れておらず……乳輪の外縁に近づいても、紙二重ほど離れているのに。

勇者「隣女王、まだ……何も触ってないぞ」

隣女王「す、すみませ……っ。その、陛下の体温が、近くに……感じて……!」

まだ、何も触れていない。
触れていないのに、彼女の鋭敏化した触覚が、体温を捉えただけで体を跳ねさせたという。
もし触れてしまえば……もはや何が起こるか、どちらにも分からない。
477 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/19(日) 02:41:11.90 ID:ZFHfpqU9o

隣女王「陛下? ……ふぇっ!」

生殺しに、隣女王の乳首へ息を吹きかける。
左胸には触れるか触れないかの位置で手を置きながら、上下する微かな丘へ唇を寄せる。

隣女王「はぅっ……ふ、ぁぁぁ……! そ、んな……苛めない、で……くださ……ひゃあっ……くっぅ……」

細く息を吹きかけ、指先の熱をかざしているだけで、彼女の身体は面白いように跳ねる。
快楽の砂鉄を寄せ集め、彼女の乳首の内側へ固めるような楽しさがそこにはあった。
その指は磁石、その吐息もまた磁石。
数分そうしているだけで、分かる。
今――――彼女のなだらかな胸は、“性器”となったと。

隣女王「んんっ、ぅ……くは、う……っ! さ、触って……は、くださらないの……ですか……?」

勇者「……触ってほしいのか?」

隣女王「っ……陛下……いじわる……なの、ですか……?」

彼女の口から、そんな子供じみた言葉が出た事に苦笑し、そして――――嬉しく、思う。
幼い見た目ながらに凛と振る舞う彼女でも、きちんと……“幼い”、と。
478 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/19(日) 02:41:48.00 ID:ZFHfpqU9o

更に、すぼめた唇を解いて、吹くように――――ではなく、吐きかけるように暖かな息を、桃色の頂を飲み込む雲のようにかける。

隣女王「ひゃ、ああっぁぁ……! ちく、び……ばか、り……ぃ……!」

ぞくぞくぞくっ、と隣女王の体が小刻みに震え、結ばれていた唇からとろけた息が漏れた。
目を落とせば、彼女の脚の間にある肉厚の割れ目からは清水が滲み、小さなクリトリスの下にぷくりと水玉が浮かび、流れる時を待っていた。
悪戯心は、ここまで。
今から、その水玉を破裂させる。
隣女王がのけぞり、顔を背けた一瞬のうちに――――右手は彼女の左乳首を抓み、唇は右の乳首を挟みこむ。

隣女王「――――――ひっ! き、あっ、あぁぁぁぁぁっ!!」

自由に動く胴体を思いきりのけ反らせ、逃れようとするように彼女の背は暴れ、アーチを描く。
その抵抗に振りほどかれまいと、浮いた腰の下に左手を差し入れて、それを“無駄な抵抗”へと変える。

隣女王「あひっ、……っぎっ……! は、離し……離し、で……くだ……きゃあぁぁん!!」
479 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/19(日) 02:42:27.63 ID:ZFHfpqU9o

唇の中で隣女王の乳首を吸い込み、転がし、舌先でねぶる。
まるで彼女もまた“呪い”を受けたように、その乳首は硬く勃起していた。
刺激を加えるたびに、彼女の細い体の中で何かが弾み、反響を繰り返すのが分かる。
折れそうなほどのけぞる背骨の悲鳴に加え、引き延ばされる腹斜筋が体をひねって逃れようとし――――胸部の快感に負け、力を失って縮む。

隣女王「あっ、うぅ……! んぁ、……も……だめ……離し、て……ぇ……!」

右手の指で弄ぶ乳首もまた、硬い。
隣女王の体は強張り、弛み、また跳ねて――――彼女の目は焦点を失い、口元の締まりも失う。
隣国の淫魔の持つ、肉棘の生えた猫のような舌がぴんと天蓋を差して伸びる。
とうに局部の堤防は決壊し、とろとろと蜜がこぼれ、シーツに染みを作っていた。

存分に、彼女の小ぶりな胸を慰め終えると――――右手を離し、唇を離し、そして腰を浮かさせていた左腕を離し、
再び彼女に仮初めの自由を返した。

隣女王「はぁっ……はぁっ……そん、な……胸、ばかり……いや、です……」

勇者「どうして」

隣女王「だ、だって……私、こんなに……小さくて……申し訳……なくて……」

この国に来て、幾度となく彼女は比べたのだろう。
堕女神と、サキュバスAと、サキュバスCと、そして――――見た目の歳はそう変わらない、サキュバスBと。

隣女王「ふひゃっ!? へ、陛下……そこは……!」

それ以上、彼女に自分を卑下する言葉を吐かせないために、勇者は体の位置を下げる。
ぐっ、と隣女王の細い腿を持ち上げ、左右に開かせ……秘部へと顔を近寄せた。
480 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/19(日) 02:43:31.56 ID:ZFHfpqU9o
今日の投下はこれまで
ではまた明日

たぶん今週……今週で終わる、ような気がする
きっと
たぶん
おそらく
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 03:09:06.60 ID:6Hl+1DnA0
>>480
縦読みかな?
今出た来たお
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 10:49:18.96 ID:BzmgX+4X0
乙乙
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 13:46:17.55 ID:10IbLSnA0
乙!
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 02:51:46.22 ID:VWWqN2jgo
本日はそろそろかな楽しみ
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 03:37:14.90 ID:zECOTAGR0
今日はおやすみかな(´・ω・`)
486 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/20(月) 04:01:36.84 ID:8d+ZANA7o
こんばんは、遅くなった

>>479から
487 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/20(月) 04:02:16.92 ID:8d+ZANA7o

隣女王「はぁ、う……! くっ、んっ、んうううぅぅ! そこ、は……ぁ……!」

膝裏を手で押さえ、自由に動けない彼女を更に固めるようにしてから、舌を差し入れる。
高まった体温は彼女の剥き出しの粘膜に灼けるような熱を与え、そこから沁み出る愛液を、煮立てたスープへと変える。

隣女王「ひうっ!」

膣口を取り巻く、花弁のような薄い肉のフリルへ舌を這わせる。
それは未だ切られていない、隣国の少女王の“封”だ。
迂闊に指を差し入れれば、ほぐれていないそれは簡単に裂けて赤い雫を落としたはずだ。
隣女王は、寝室に入り腕を繋がれ、足首に魔法の枷をかけられ、それでも視線を勇者の股間へ注いでいた。
浴場で見たそれの大きさを思い出し、ゆとりを持たせたズボンの上からでもふくらみが見て取れ、その暴性を恐れているように。
これから――――彼女は、これを呑み込む。
しかも、未通の聖所へ。
充分にほぐしてやらなければならない。
何よりも、彼女は……“初めての夜”なのだから。

隣女王「あぅっ……ん、そんな、ところ……きた、な……っ!」
488 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/20(月) 04:02:42.69 ID:8d+ZANA7o

隣女王は打ち震える。
指でまさぐる事がせいぜいのそこへ、生暖かい息をかけられ、恥丘を目線の高さで覗き込まれ、膣口を舌で舐られる事に。
彼女にはまだ、そこは排泄に用いる部分というイメージの方が強すぎた。
サキュバスBに何度か教えられても、なお……そこで快楽を貪る事への忌避感が残る。
それも――――畏れ多くも、初恋の相手であり、初めて見る“男”であり、呼び方は同じでも遥かに上位にある“王”に。
自分がそうしたように、“舌”で奉仕される事に、彼女は抵抗ばかりが募る。

だが、勇者はそんな事にも構わず、少女王の薄肉のフリルを、壊してしまわないように粘膜同士の愛撫を続ける。
舌を乗せるだけでも薄さと儚さが伝わり、小さな体の上下に合わせてリズムを整えひたすら、舐る。
流れ、顎先にまで垂れる愛液の蜜はシーツへ伝い落ちる。
すぐ目の前で恥丘に生えた銀の薄毛が揺れて、鼻先で尿道口が収縮を繰り返し、禁を堪えていた。
その小さな排泄口から香るほのかな匂いは、むしろ――――股間に優しくない。
楚々とした少女王のそこから香るからこそ、生臭さはむしろ官能的とすら言えた。

汗まみれの褐色の肌は上気し、血色を増す。
カエルのようにだらしなく開いた脚は幾度となく痙攣し、小さな桜貝のような爪を従える足指は開いて閉じてを繰り返した。
ムラ無い焼き菓子のような肌は――――禁断の果実の味付けを施されつつあった。
彼女に振りかけられる仕上げのソースの名は、“快楽”。
489 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/20(月) 04:03:49.99 ID:8d+ZANA7o

隣女王「はぁぁっ……! そ、そこ……くり、くりっ……されたら……で、出て……しまい、ますぅ……!」

勇者「……何を?」

隣女王「うっ、う……うぅ……そんな、訊か、ないで……ください……まし……」

答えない彼女へ罰を与えるように、“するな”と懇願された事を更に強める。
膣口の上側、収縮する尿道口との間を幾度も往復し、仕上げに膣口をすっぽりと唇で覆い、舌先で柔らかくなった肉のフリルを内側からこじるように蠢かせた。


隣女王「んにゃ、あ、ああぁぁっ!! 出、おしっこ……おしっこ、ですっ! 出ちゃう、出ちゃいます、からあ、あぁぁぁぁっ!
     やめて、やめてくださ……っ!」

余裕を失った彼女は、ついにそれを言葉にした。
本来はそのためだけにしか使っていなかったはずの、最も恥ずべき、王族として口に出してはいけない言葉を。

禁じられた鍵穴を解錠するように、尚も下は止まない。
かつて覚えた解錠技術を思い出すように。
尿道口の収縮の周期は速まり、そこから押し出された尿臭が近づいてくる。
解錠の最後の一息を放つように、こっそりと忍ばせた指で、舌を離すと同時に膣口をこりっ、と撫でると。

緩み切った彼女の最上部の穴から噴き出たそれが、シーツへ放物線を描いて落ちる。

隣女王「やぁっ……見ないで、こんなの……いや、あぁぁ……見ないでください……っ!」
490 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/20(月) 04:04:36.97 ID:8d+ZANA7o

顔を覆う事すらできないまま、隣女王はかぶりを振って、それを見まいとする。
脚の間に見える勇者の顔を振り払おうとして目をつぶる事はできても、
シーツに落ちる放水の音を聞くまいと耳を塞ぐ事はできない。
死んでしまいたいと思うような羞恥心に耐えながら、彼女は耐えられない放出を続ける。
もはや――――自分の意思では、止められない。

だらしなく広げられた股間からの放尿を終えると、隣女王は嗚咽とともに身体を震わせる。
浴場での密やかなそれとは違い、他に何も音のない寝室で、意識がはっきりした状態で間近にそれを見られたのだ。
自分を信じられない思いが彼女の内側に渦巻き、涙となって流れた。

隣女王「っ、ひっ……ご、ごめんなさい……ごめん、なさい……!」

言葉よりも先に、彼女の頭を撫でてやる。
何かを言おうとしても、それはむしろ逆効果だ。
少しの間撫でてやると、嗚咽はやがて止み、隣女王は落ち着きを取り戻す。

勇者「珍しい事じゃない。それより……続けても、いいかな」

隣女王「……は、い。次は……私の、番……なのです、ね」

そして勇者は、取り出す。
未だ呪いに包まれたまま、止む気配のない“それ”を。

隣女王「……そん、なに……お苦しそうに……。私が……陛下を、お救い致しますから。どうか……私を、刺して……下さい」

彼女の頭を抱え、撫で、その瞳を覗き込みながら。
太腿を触れ合わせながら――――膣口へ、亀頭を押し当てた。
491 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/20(月) 04:08:28.83 ID:8d+ZANA7o
ではここまでだ
書いてる間、犯罪感が酷すぎてさぁ……もうね……


それではまた明日
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 04:15:00.20 ID:lmw3KHih0
乙!
ロリっ娘拘束からの失禁は股間に悪いですねぇ(ゲス顔)
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 04:22:47.12 ID:Wc7cRYkA0
乙!
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 04:54:11.39 ID:ghlLHJVro
裸で待ってたかいがあった、乙
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 11:50:54.63 ID:+V0bDwCC0
隣女王のおしっこgkgk
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:04:46.90 ID:vapKqF2B0
堕女神さん今日一人で慰めてるんだろうな
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:54:12.46 ID:sdxLDgofo
隣女王との初夜は最初の一週間のときと勇者のヤル手順が似てるのがなんともww
ヤリ方一緒なんだあって読んでた
498 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 02:25:01.04 ID:RGQOHH8io
三時きっかりにスタートします

>>492
だから犯罪臭が酷いのです
>>496
だが俺は一度スレを立てた以上、堕女神をこのままフェイドアウトさせて終わらせてスレをHTML化申請をするつもりはないのだ
>>497
ね、狙ってるんだから!
決して引き出し少ないとかそういうんじゃないから!
499 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:02:46.69 ID:RGQOHH8io
始めよう
>>490から
500 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:03:47.42 ID:RGQOHH8io

いくら馴染んではいても、弛まってはいても、彼女のそこはひどく小さい。
肉の薄襞が誘うようにぴったりと亀頭へ貼り付き、蠢いた。

隣女王「お願いいたします、陛下。私を……貫いて……」

腕を拘束されたまま、隣女王がこちらを見据えて呟く。
彼女は、かすかに怯えていながら、視線はまっすぐ勇者の目に向いていた。
敏感になった肉の花弁からは、亀頭の熱さも、分厚さも、太さも、感じ取れるはずだ。
それなのに、彼女は――――。

勇者「もしも、耐えられなかったら……すぐ、言ってくれ。約束だ」

隣女王「……はい、約束いたします」

隣女王は怯むものの、ほぼ即答でそう答えた。
彼女へ応えるためには……もはや、やめる訳にはいかない。
亀頭に貼り付いた薄襞、そのせいで狭まっている膣孔へゆっくりと進ませる。
ささやかな抵抗をするような処女膜は、すぐに内側へ向かってぴんと張って……。

隣女王「い゛っ……!」

息の詰まったような声とともに彼女は身を強張らせる。
快感に震えていた先ほどとは違い――――痛覚によるものを、必死に堪えて。
それは、動きの激しさ、鋭さを見ればすぐに分かる。
501 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:04:25.74 ID:RGQOHH8io

勇者「大丈夫か……?」

隣女王「あ、あ……はい……お気に、なさらないで……少し、驚い、た……だけで」

勇者「少しだけ、少しだけ……耐えてくれ。もしも本当に嫌だったら、すぐに止めるから」

隣女王「嫌、なんかじゃ……! ありません……!」

破瓜の痛みに耐える少女王は強がっていた。
艶めかしくうねる肌に浮かんでいるのもまた、先ほどとは意味の違う脂汗だ。
もがく事も、シーツを握り締めて痛みを逃がす事もできないまま、彼女は秘部を切り裂かれる痛みに集中するしかなかった。
それが分かったから、勇者は手を伸ばして、ささやかな胸を撫でて、桜色の飾りを弾き、
――――持ち上げた彼女の右足、その爪先を口へ運び、優しく舐めた。

隣女王「えっ……!? 陛下、そんな事……おやめ、ください……! どうか!」

足の指を、銜えさせ、舐めさせる。
それはおよそ相手に屈辱を強いる事であると、隣女王は理解していた。
なのに勇者は進んで行い、せめて彼女の苦痛を和らげさせようとした。
502 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:05:10.50 ID:RGQOHH8io

口の中に広がるのは、塩気を含んだ汗の味と、浄めるのに使った薬草湯の香り。
混じり合ったそれらは馥郁たる美酒のように、口内を味覚として楽しませてくれた。
歯を立てるだけで切り取れてしまいそうな儚い足指は、一本一本がまるで耳たぶのように柔らかかった。
そこに乗った足指の爪もまた、貝殻のようにつるつるとしていて、
ゆるいカーブが黄金律を描いて爪の生え際から指先へ向かっているのが分かる。
ほんの少しの凹凸もないなめらかな爪は、芸術と言っていい。

水音をわざとらしく立てて、少女王のほっそりとした脚の終端を飾る、小さな足の指をしゃぶり上げる。
“そうさせている”という彼女の罪悪感と不安の入り混じる顔を楽しむ内に、屹立はさらに硬さを増した。
爪と肉の間に舌を滑り込ませ、根元を甘噛みし、親指の付け根――――母指球を、乳首にそうするように口づけする。

隣女王「いやっ……! そんな事、なさらないで下さい……! お、お願いですから……ぁ……ひゃっ!?」

指の股の一つ一つに至るまで、舐め清めながら同時に腰を突き入れる事も忘れない。
亀頭の半ばまでが、だましだまし、彼女の膣孔へ埋まっていた。
花弁型の処女膜が張り詰め、いつ裂けてもおかしくない。
目論み通り、彼女は脚への愛撫によってそこから意識を遠ざける事ができていたようだった。
――――ほんの少しの間、だけは。
503 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:05:37.30 ID:RGQOHH8io

隣女王「あっ、くっ……うぅ……! へ、陛……下……もう、全て……入りましたか……!?」

再び侵入の痛みに気付いて、彼女は声を上げた。
だが、まだ――――まだだ。

隣女王「いっ……ぎっ……! そ、そんな……まだ、なんてぇ……!」

まだ、彼女から――――止めるよう懇願されてはいない。
その間にも腰は突き入れられ、屹立は少しずつ埋まり、亀頭の径が太くなるに従い、膣口から感じる圧迫も強くなる。
膜が裂けるか、こちらが締められるか。

隣女王「ぐっ、あ、あぁぁぁっ……! や、やめないで……ください、ね……?」

苦痛を噛み殺しながら、隣女王は言った。
これ以上、じわじわと苦しめるよりは。
決心して勇者は屹立を埋めるペースを速めて、ひと思いに彼女を貫く事にした。

隣女王「っ、あ、うぅぅあぁぁぁぁぁっ!! い゛っ……ううぅぅぅっ……!」

――――――ぎりっ、ぎりぎり、ぷち、ぷちっ……ぶつんっ。
そんな、音と手応えが互いの体へ伝導し、響き合った。
504 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:06:12.59 ID:RGQOHH8io

張り詰めた膜の一角が圧に耐えかね、裂けた。
後は、あっという間だった。
その裂け目が広がるように小さく塞いでいた膣口の“封”は切られ、ぷつぷつと血の玉を生じて迎え入れたモノの周りを染めた。
亀頭を呑み込み、さらに勢い余って指三本分のモノを……少女王の膣孔は受け入れた。
ずくずくと締め付けてくるのは、痛覚の為す収縮によるものだ。
指先でさえ入るか怪しかったものが、今この時――――彼女の手首に近いサイズのモノを受け入れてしまったのだから、
その激痛は計り知れない。

隣女王「う、ぅぅっ……はぁっ……は、ぐっ………!」

動かずにいても、糸を巻くような痛々しい締め付けが、モノを苛む。
彼女は拙い知識と本能を総動員して少しでも痛みを逃し、散らそうと試みていた。

勇者「っ……くっ。大丈夫、か……? 少し、休……」

隣女王「い、え。……動いて、ください」

勇者「だけど……」

隣女王「私、なら……す、すご……く、気持ち、いいです……よ……?」
505 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:06:39.76 ID:RGQOHH8io

隣女王の言葉は、ウソだ。
顔に浮かぶ脂汗も、未だ続く鋭い締め付けも、ムダな力が入って反る背筋も、身じろぎするたびに漏れる押し殺した悲鳴も、それを示す。
だがそれでも少女王は気丈を演じてそう言った。
誰の目から見ても明らかだからこそ――――暴いてはいけないものもある。

勇者「……動くよ」

隣女王「はいっ……んあぁぁっ!」

指二本の幅を抜き、再挿入する。
ほんのそれだけなのに隣女王の声は痛みを逃すように張り上げられた。
“練習”の段階を踏むように、少しずつ、少しずつ――――破れたばかりの純潔を拭うように。

隣女王「はぅっ、ぎっ、うあぁっ……! い、だっ………!」

指二つ分の抽挿が、彼女には未だ苦痛のようだ。
かつての“七日間”では、彼女が慣れるまでそう時間はかからなかった。
――――――その向こうに潜む、“捕食者”が目を覚ますまでにも。
今、この瞬間こそ……竜の尾をくすぐるような、危険な競争だ。
追い詰められているのはどちらなのか、分からない。
506 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:07:06.48 ID:RGQOHH8io

十ストロークほどの後、隣女王の声に変化が生じた。

隣女王「あは、ぁんっ……!」

結合部に、汗と聖血以外の液体が混じっていた。
ぬめりを増すそれは、モノにまとわりついて……抜くたびにべっとりと糸を引き、泡立つ。
それを受けて挿入の深度は少しずつ深くなる。
大きく抜いて、深く差し込む。
数ミリずつの進撃が、隣女王の秘部を裂き、内側の粒の一つ一つを滑らかにさせる。

隣女王「あ、あんっ……きもち、いぃ……気持ちいぃ、ですぅ……」

彼女は、自分で腰をかすかにくねらせる事すら覚えていた。
獣がすぐに立ち方、歩き方を覚えるように。
思えば、彼女は性的な事への物覚えがあまりに早い。
前回の来訪でも、今回の来訪でも、彼女はまるで――――“思い出す”ように全てを吸収した。

もう、モノにまとわりつくのはぎこちない痛覚による遮断ではない。
膣口の筋肉はゆるみ、海棲の軟体動物のように貪欲に勇者のモノを呑み込み、吐き出し、再び呑み込む。
その中の肉の粒がぐじゅぐじゅとうねって、迎え入れた剛直を溶くように揉み込み、消化されゆくような熱い柔らかさを以て刺激する。
ぴんぴんに尖ったクリトリスは包皮の先端を割って真珠のように覗かせ、その生白さは――――彼女を包む褐色と相まって、至宝のごとく輝く。
507 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:07:49.51 ID:RGQOHH8io

隣女王「あんっ……あ、ふぅぅっ……おま〇、こぉ……気持ちいい、ですっ……気持ちい、気持ちいい、気持ちいィ……っ!」

少女王の表情は、振り乱された髪で顔の半分を覆い隠してなお見える、薄笑いを湛えていた。
快感によるものだけではない。
目を覚ましつつある何かが、彼女の小さな体へ表出し始めた。
もはや、抽挿はおっかなびっくり行ってはいない。
彼女の小さな体を壊しかねないほど危険なペースで行っていた。
亀頭が抜けかけるほど引き抜き、小さな体の奥にある子宮を潰すように叩きつける。
眠りから覚める前の魔物へ全力の攻撃を注ぐように――――。

隣女王「あはぁんっ……あ、うぅ……そ、こぉ……入り口ぃ……! あ、何、かっ……何か、変、ですぅっ……怖、い……お腹の、奥、がぁ……!」

彼女の中で、快楽の爆発の予兆が起こる。
恐らく、あと数合で達する。
それを察した勇者は、更に腰の動きを早め――――。

隣女王「あっひいぃぃぃあぁぁぁっ! お股、がぁ……だめ、ですっ何……か、これ……ふあああぁっ! あ、あぁぁぁぁっ!」

やがて隣女王は、暴力的に突かれながら達した。
針のように尖った乳首が震えるほど背筋を反らして、悪魔に憑かれたような痙攣の後に脱力し――――同時にこちらも放つ。

勇者「っ…く、あっ……! 何っだ……と……!?」

視界が一瞬暗転し、暗闇の果てに吸い込まれるような長い射精が起きた。
彼女の膝を広げて押さえ込む左手の紋章。

それが――――“十回分”ほど消えるのを、勇者は確かに見た。
508 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 03:08:18.48 ID:RGQOHH8io
今日はここまでだ
それではまた明日
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 03:10:26.78 ID:9Rk+dT8m0

いきなり10回分だと…?
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 03:22:36.31 ID:ERKDlDQO0

隣女王がついに…
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 04:00:36.58 ID:DzKp2+8Do

10回!?
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/21(火) 04:16:11.46 ID:ryWnn6wW0
すげえ
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 07:40:19.37 ID:6g8pbjE3o
隣女王…
吸引力の変わらないただ一人の云々
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 08:48:37.26 ID:Ksd15LwQO
お得だな!
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 09:04:23.75 ID:9FlDuJCko
そろそろ多めに減らしてかないと、シチュエーションに限界がww

隣女王が覚醒して、自分の意思で“吸い”始めたら
一気に30とか50とか減ったとしても誰一人違和感を抱かない気がする


あの国の淫魔ならしゃーない、でみんな(登場人物および読者共々)納得する気がする
516 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/21(火) 16:05:00.95 ID:RGQOHH8io
いやぁ、書こうと思えばあと5個ぐらい濡れ場は書けるのよ
文字通りヤりたい事は結構あってね

今日は零時くらいに始めますので予告
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 16:32:54.52 ID:6g8pbjE3o
野外イベントの豚汁の炊き出しみたいに市民が一列に並んで順番にヤるのかと
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 18:19:02.19 ID:EhQodqGA0
ヤりたいことは我慢すんなって前国王のばーちゃんが言ってた
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 18:20:14.10 ID:id8CbIhro
風邪治ったあとがヤバそうだな
普通にヤっただけで10回分の精液をとられるとか
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 18:27:04.50 ID:WRVpWZJoo
相手が隣女王だからか処女だったからか……
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 18:36:56.17 ID:TzvOaNAb0
栄養剤ドーピングするとして飲める隙は果してあるのか
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:34:50.33 ID:kRp90yRR0
一気に10回分の射精を味わってみたい
523 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/22(水) 00:04:20.94 ID:4nrabF/bo
そんではぼちぼちと始めます
>>507から
524 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/22(水) 00:04:52.90 ID:4nrabF/bo

ベッド脇の蝋燭が不自然なほど、風に煽られたように揺らいだ。
加えて――――芯まで冷えるような悪寒がぞくりと身体に走る。
止まない射精、熱くうねる彼女の膣壁、吸い取られゆく体力。
左手甲のカウントは、十一回に相当する射精を告げた。

寝台の上に、小さく空気の漏れるような音が断続的に響く。
根源を探せばそれは、隣女王の口もとからだ。
振り乱した前髪の奥には彼女の赤眼があるが、薄暗い中でも見て取れるほど瞳孔が広がっている。
少女王は内に眠るものを解き放ち、その歓喜を漏れ出る笑いへ変えた。
クスクスと笑う、か細く高く……それゆえに底冷えのするような声は、“魔族”そのものだ。

隣女王「……もう、そんなに気持ちよかったのですか? 沢山出せて良かったですね」

削られた体力は、まさしく――――射精十一回分に相当する。
それだけの量を一度に出してしまえば、肉体には想像を絶する過負荷がある。
全身を鉛のような疲労が襲い、精力を奪われた精神の疲弊が内側から責め苛んだ。
常人であれば死に至ってもおかしくはない。
解放の一瞬だけは、腰が砕けそうなほどの快感があっても……それは、生命力と引き換えに得たものだ。
525 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/22(水) 00:05:38.40 ID:4nrabF/bo

勇者「くっ……! はっ……はぁっ……!」

隣女王「どうしたのですか? さぁ……続き、しましょう?」

たまらず隣女王の体の上に身を投げ出し倒れ込んでしまうが、耳元で魔力を含んだような声が囁く。
腕を拘束され、脚には魔法の枷がはめられ、身動きを取れていないのにも関わらず彼女は淫魔そのものの妖艶さを声に宿す。
一見して、どちらが縛めを受けているのか分からないほどに。
犯されたのは――――どちら、なのか。

隣女王「ほぅら、早く……腰を振りなさいな。私をこんな風に……まるで性奴隷のように繋いでいるのですから、
     貴方が動かなければならないでしょう?」

勇者「っ!」

内側に埋めたままのモノが、きゅんきゅんと締め上げられる。
まるで内側にもう一つの“口”が存在するように、子宮口が降りてきて鈴口へ貼り付き、白濁の海のなかで口づけを交わしていた。
原初の海、生命のスープの中で命を交わらせ合うように。
淫魔と化した少女王は艶めいた忍び笑いとともにささやきながら、筋力を奪われ自由に動かせなかったはずの脚を勇者の腰へ絡めた。

隣女王「腰を振りなさい、“人間”」

それは――――冷たく言い放つ“命令”だった。
526 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/22(水) 00:06:20.70 ID:4nrabF/bo

ベッドサイドに並べていた魔法薬の小瓶を手に取り、飲み干すと――――体力は一瞬で全回復した。
サキュバスBに施されたあの回復淫魔術に比肩する効力は、何を使って調合されたものなのか……想像すれば、危険な答えばかりが脳裏を過る。
空になった小瓶を放って、ベッドの上に手を突いて隣女王の体から離れ、しかし脚を絡められながら動きを再開する。

隣女王「あんっ……! もう……お元気、す、ぎっ……んはぅっ……」

勇者(……気を抜けば、殺されるかもしれないな)

鎖の奏でる硬質な金属音は、その勢いを増した。
肉を打つ快音に合いの手を入れるように、止まない。

隣女王「あはっ……、そう、ですよ……貴方の、太くて、逞しくて……っもう、私の……そこ、使い物に、ならなく、なってしまい……そう……」

彼女の下腹部に浮きあがるほど激しく抽挿を繰り返しているのに、隣女王の惑わすような妖艶さは崩れない。
内臓を抉り抜かれるような物理的衝撃で時折唾液とも胃液ともつかぬ水気をごぷっ、と吐き出すものの……彼女は決して懇願するような事は無い。
むしろ、その逆。
荒々しい凌辱を受けてなおも脚には力が注がれ、ぎゅっと抱え込んできている。

隣女王「うぇっ……ぐ、ごふっ……! フフっ……焦り、すぎ……では……?」
527 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/22(水) 00:07:26.79 ID:4nrabF/bo

がつんがつんと腰を振るうち、早くも二度めの射精の時が来る。
生命としての危険信号。
背徳的退廃的な現在の状況。
そして――――隣女王の宿した、精気を吸い取る暗黒の引力。
それらが混じり合い、先ほど以上の昂ぶりが股間へ凝集していくのが分かった。

隣女王「ぐぷっ……! フフフ、もう……出すのですか? まるで、浅ましい猿のようです、ねっ……っあふっ!」

彼女が平素であれば絶対に吐かない言葉は、完全に勇者を下と見なすものだ。
幾度も膣奥を突き上げられ愛液を絶え間なく吐き出し、口もとからは胃液と唾液のカクテルが流れ出ているのに、それでもだ。
軋みを上げる小さな身体なのに、それでも――――彼女を殺してしまえるとは思えない。
殺されるのがどちらなのか……勇者は、未だもって掴めていなかった。
瞳を覗き込めば、妖しく輝く赤色の瞳に、所持者を呪い殺す魔の宝石を見るような威圧感を覚えた。

その危険な気配が早まらせたのか、再び長すぎる射精を吐き出し、隣女王の体内へ向け、
下腹部がカエルのように盛り上がるほどの量を放ってしまった。

隣女王「んあ、あぁあぁがああぁぁぁっ!」

それでも崩れていなかったはずの気品ある声は、達する際に禽獣のような叫びに変わった。
万力で締め付けるように絡めた脚に力が注がれ、彼女の一番深い部分で吐き出す事を強いられてしまった。
528 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/22(水) 00:09:20.21 ID:4nrabF/bo

勇者「ふうっ……! が、はっ!」

いったいどれほどの量が精道を通り、鈴口から放たれているのか――――目視はできない。
盛り上がっていく彼女の下腹部を超えてでしか分からないため、果たしてどんな馬鹿げた量の精液が吸い取られたのか、
手がかりは左手の紋章だけだ。
数夜で消えるはずの、“十”を示す線形が呆気なく消えていく。
またしても十回分以上に相当する量の精液が、ほんの一瞬で吸い込まれてしまった。
がくがくと震える腰、背筋から脳天までを突き抜ける熱い快楽。
十数秒にも匹敵する時間を、ただ射精するためだけに費やす、危険な恍惚感。
補充したばかりの体力も精力も、またしても空にされた。
備えはしていたのに……既に、これは危険な泥仕合となってしまった。

隣女王「ふふふふふふふ。とっても気持ちよかったですよ? でも……」

再び倒れかかるも、直前で手を突いて彼女を押し潰してしまう事を防ぎはした。
間近には彼女の小さな胸が呼吸とともに揺れていた。

勇者「…………えっ!?」

頬に、冷たい感触が確かにあった。
彼女の手が。
確かに拘束し鎖でつないでいたはずの、冷えた手が。

隣女王「お疲れでしょうし、今度は私が動きます」

彼女を縛るものは、もう――――ない。
今度は、勇者の背が……隣女王のあらゆる体液で濡れたシーツを舐めた。

咄嗟に二本目の小瓶へ伸ばした手を、隣女王は黙って見送る。
それを乾すと同時に、今度は勇者の腕が鎖に繋がれていた。

隣女王「……もう、逃がしませんよ?」
529 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/22(水) 00:11:27.70 ID:4nrabF/bo
収容違反発生とともに今夜はこれまで
明日はものすごい気乗りしない用事があるのでかなり怪しいです、投下

もし三時過ぎて来れなかったら、無いとお思いください……
それと恐らくあと三〜四回で終わると思います、たぶん


それでは
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 00:30:38.72 ID:K3HKZkvs0
乙乙
覚醒隣女王危険極まりないな
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 00:34:40.42 ID:iMEswWME0
乙!
読んでてヒエッってなって、最後のシーンでゾワりとした。
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 02:23:10.29 ID:yvIjbKgqo
SCP並みに質が悪いですねコレは・・・間違い無い
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 03:48:03.34 ID:wmq2jMY3o
金玉大丈夫なのかこれ……精子以外の細胞まで吸いとられてないか
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 03:55:16.75 ID:Ml4B2UiWo

最終手段ポチを使用か?
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 08:24:06.20 ID:ynhUIZ2so
人間の精子って、淫魔にとっての万能系賦活剤って設定じゃなかったっけ?

“勇者”の精子を吸収した隣女王の能力とか活力とかウルトラ級に底上げされてたら……

ポチさんなら……大丈夫だろうな?
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:38:44.31 ID:whRMwFqr0
ポチさーん、出番そろそろのようでーす
537 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:48:54.40 ID:j9xCiqJVo
よう

時間めちゃくちゃだけど書けちまったから投下しちゃうぜ
>>528から
538 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:49:39.73 ID:j9xCiqJVo
*****

柔らかく湿った舌が、肌の上を滑る。
舌の表面から生えた微細な肉の棘は、獲物の身体を捉えて離さないためにある。

隣女王「くすっ……。さっきと立場が逆になりましたね?」

隣女王は無邪気に笑いながら、舌で勇者の胸筋を愛撫していた。
胸板を棘舌が這うたびに、ちりちりとしたくすぐったさが軌跡を残す。
乳頭に触れるたびにぴくりと震えて――――また、嘲笑われる。
ざらついた舌の刺激と、舌を這わせながら上目遣いに歪ませた眼光を投じられる度に思い知る。
今、自分は――――魔物に囚われたのだと。

隣女王と捉えていた手枷と鎖は、今は自分の手にかけられていた。
頑強な鎖は、隣女王の力では引きちぎる事などできないはずだった。
それなのに彼女はどうやったのか――――手を傷つける事も無く、鍵をこじ開ける事も無く、気付けば亡霊のように抜け出ていた。
魔法とすれば、それはいつ為された?
答えが何も浮かばず、たとえ訊ねたとしても彼女が答えるはずもない。

勇者「うっ、くっ……!」

隣女王「暴れてもダメですよ? だって……もう、離しませんから」

身体をくねらせ、舌から逃れようとしても叶わない。
腕は鎖に絡め取られ、そして何よりも――――今なお、治まらぬ逸物は彼女の中に残されていた。
逃げようとした奴隷を罰するように、隣女王は自らの意思で雁首を膣口で締め上げた。
539 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:50:34.97 ID:j9xCiqJVo

勇者「――――――っ!!」

隣女王「くすくす……。お馬鹿なおちんちんですね。私の中に、あんなに出したのに……まだ足りないんですね? 哀れな猿の“盛り”のようです」

勇者「くそっ、離――うあぁぁぁっ!」

またしても……達してしまった。
それが果たして、何回分の射精だったのか、唯一の確認手段すらない。
ただ隣女王が膣口を締め付けただけで――――軽い射精感が巻き起こり、腰ががくがくと震える。
生命力を吸い取る魔の花弁が……もう、勇者を逃さない。
全てを吸い尽くすまで、もはや隣女王は治まらないだろう。

隣女王「……そうだ、こうしましょう。貴方を、連れて帰って……私のお部屋で、ずっと飼ってあげるのです」

数十回分の精液を受けて、カエルのように膨らんでいたはずの下腹部は……今はもう、ほっそりとしたフォルムへ戻る。
大量に飲み込んだはずの精液は、どこかへ消えてしまったかのように。

隣女王「毎日、毎日、……私がいいというまで、奉仕させてあげます。嬉しいでしょう? 貴方は、残りの人生……私の性奴隷です」

その声は、人を飼う魔族に相応しい魔性を秘めていた。
ともすれば、彼女は――――このまま、二度と元の性格に戻らないのではないかと。
540 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:51:16.50 ID:j9xCiqJVo

隣女王「さて、それはそれとし……私が自ら腰を振ってあげましょう。大丈夫です、きっと……死にませんから」

勇者「っ……ぐっ……! よ、止せ……ああぁぁぁあっ!!」

隣女王「止せ? ……“お願いします、やめてください”でしょう? 人間。まぁ、止めませんけれど……ね」

ぐちゅっ、ぐちゅっ、という水音が、蝋燭の光すら消えた部屋へ淫らに響く。
暗闇の中でモノにまたがり、“淫魔の女王”そのものと化した少女王が腰を上下させる。
不規則な動きで横にくねらせる腰遣いは、彼女が身に着けていていいものではない。
誰も教えていないはずの動きだ。
彼女に飲み込まれっぱなしのモノにはいつまでも離れない熱さとうねる肉襞の感触が追いすがり、しかし鈍麻させてもくれない。

勇者「う、あっ……! あ、あぁぁ……」

敏感になり続けたままの快楽神経が直に撫でられるような、正気を奪われる臨死の快感。
天蓋の中で二重星のように輝く二つの瞳が、こちらを見下ろしてくる。
粘土に切れ込みを入れたように喜悦と快楽、そして支配とに歪む口元は、まるで地獄の炎を宿すように暗闇の中でもはっきりと見えた。

隣女王「ふふふふふふ。どう? 気持ちいいでしょう? もう貴方は私のもの。……脳髄の奥まで焼いてあげますよ。じっくりと、ね」
541 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:52:03.95 ID:j9xCiqJVo

酸素を求めて半開きにした口の中へ、何かが伝い下りてくる。
目を可能な限り見開いて見れば、それは少女王がつぅっと落とした、唾液の筋だ。
拒否する事もできずそれは舌の上に下り……瞬間、熱が全身を駆けた。
それは――――紛れもない快感そのものだ。
口に入れるだけで、その瞬間耐えがたい“快感”へと変わる。
それは違法的な薬ですら叶えられない“魔法”に近い。

勇者「お、前……ッ何、飲ませっ……! くっ……!」

隣女王「……そう怖がらないで。“女王”は蜜を与えるものでしょう? 私を満足させてくれるのなら、好きなだけ飲ませてあげますよ」

舌に載せるだけで快楽を得られる、淫魔の蜜。
恐ろしい事に――――彼女の責めで消耗した体力が戻り、疲弊していたはずの身体からも疲れが消えてしまった。
それだけでなく、彼女と繋がっている部分、その真下。
二つの精液袋が、かっと熱くなり、漲るとまで感じた。

隣女王「さぁ、吐き出しなさい、人間。私の中……暖かいでしょう? 我慢しなくていいのですよ。
     ほら……私の中に、その浅ましい欲望を充たすのです」

またがって腰を振る少女王は、更にその動きを早めた。
ごすん、ごすん、と内側を抉られ形を変える下腹部の圧迫も、もはや感じていない。
暗黒の空間を内側に広がらせているかのように。

隣女王「あ……はははははははっ! どれぐらい出るでしょうね? 見えないのが残念ですね……っ?」
542 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:52:39.46 ID:j9xCiqJVo

やがて、極限に達した快楽は少女王の内側深くで弾け飛んだ。

勇者「うぐっ……! っ、ひっ……ぐ、うぅぅぅ!!」

精道が、大量の精液で押し広げられる感覚は初めてだった。
それは酷い圧迫感であり、耐えがたい苦痛の部類に近い。
それらは我先にと譲り合う事無く精道を駆け抜け、隣女王の膣奥を目指して遡る。
瞬間――――隣女王の下腹が再び、内側で小爆発でも起こったように膨らんだ。

隣女王「げぷっ……! ぐ、えぇっ……! あはっ……出し、すぎ……でしょう……?」

またも圧迫に耐えかねた彼女の胃液が押し出され、口元から漏れ……とっさに手で口を覆うのが見えた。

続けて二度、三度、散弾砲のように吐き出され……否、撃ち込まれた精液が彼女の腹をまるで妊婦のように膨らませた。

隣女王「うぇっ……ぐぷっ……! わ、私を……精液袋、にでも……するおつもり、ですか?」

左手の甲が、酷く痒く感じた。
加えて四度、五度、と回数を重ね……やがてようやく、射精の波は治まる。
体力はもはや、限界に近い。
だがしかしそれは、隣女王も同じだった。
543 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:53:52.87 ID:j9xCiqJVo

隣女王「っ……は、ぁぁぁ……この、私に……よくも……こんな……人間、めっ……」

汗まみれで乱れた銀髪が彼女の額に貼り付き、煉獄のような瞳は光を弱まらせていた。
その時、勇者は気付く。
手が――――自由になっている事に。

勇者「っ……何だ? これは……」

拘束されていた両手を、ようやく下ろす事ができた。
鈍っていた手首から先の感覚を確かめると同時に、左手の紋章を眺める。

勇者「っ……嘘、だろ……!?」

五本の太線で構成されていた無慈悲な紋章は、もうない。
残っているのは、細い線が二本と、小さな点が五つ。
すなわち残り射精回数は、二十五回。
三百以上の射精が、この数刻の間で奪われてしまったのだ。

隣女王「? 何……だと?」

暗闇の中に、生臭くぬめる気配がいくつも漂っている事にもようやく気付けた。
隣女王も遅れてそれを察知したのか、内側からぬるん、と滑り落ちてモノが抜ける事にも構わず腰を浮かせた。

――――その瞬間、無数の触手が天蓋の中へと飛び込んでくる。

隣女王「何、う、あっがあぁぁぁぁっ! くっ、離――――っ!?」

勇者「……助けるのが遅いぞ、ポチ」

隣女王の身体は引きはがされ、ベッドの上に大の字で拘束され、その視界もまた幅広の触手で目隠しを施されていた。
更に四肢は軟体の奇虫のように変異した触手にそれぞれ肘と膝まで飲み込むように捕縛され、もはや動かす事は能わない。
勇者の目の前で揺れる一本の触手の言う事は……いつしか、理解できるようになっていた。

勇者「……『待たせたな』……じゃない」


544 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/23(木) 04:54:18.17 ID:j9xCiqJVo
今日はこれまでだ
ではの
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 05:31:01.43 ID:lcpudZVSO
おつ
これバトルものだったんだな……
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 05:40:54.19 ID:lQ7UDKy6O
ポチ「(真のヒーローは遅れて来るもんだ)」ウネウネ
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 08:09:24.57 ID:e9hVTR23o
隣女王は勇者に勝てる
勇者はポチに勝てる
ポチは隣女王に勝てる
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 08:50:28.38 ID:GqKDbhPMO
ポチさんcv大塚明夫
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 10:07:53.10 ID:8/rx3uY+0
えらく性的な三すくみだな
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 13:58:51.53 ID:dGfk3wSCO

ヒーロー(ポチ)登場か
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 16:10:51.69 ID:mNtxxeAto
淫魔じゃんけんはこれで決まりだな
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [SAGE]:2017/02/23(木) 17:30:32.08 ID:gIJdwH460
頂点同士の戦いだな、隣女王反省会かな
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 23:40:58.42 ID:BClm2LuA0
こっからは勇者のドSモード炸裂かな?
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 00:40:41.05 ID:R7bNwiJ10
一回でいいからだめちゃんをこれくらい責めあげてほしい
555 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/24(金) 03:23:31.54 ID:gPmO1JyQo
ポチが現れるとき、それは処刑用BGMのイントロが入る

>>543から
556 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/24(金) 03:24:57.47 ID:gPmO1JyQo

幾条もの触手に絡め取られた隣女王の姿に、先ほどの傲岸不遜の魔族の面影はない。
ベッドの支柱と天蓋を巻き込んで形成された苗床に捧げられた生贄のように、彼女は動きを再び奪われていた。

隣女王「くっ……。何、の……おつもりですか……?」

勇者「……ポチ?」

隣女王「くだらない、ローパー如きに、私が……何っ!?」

目の前に躍り出た数本の触手が枝分かれしながら変異し、十数の触手へそれぞれ分かれた。
その形状は、一目で用途が想像できないものも少なくない。
ヒルのように平たい外観の腹に、粘液を滲ませる肉粒をびっしりと埋め込んだもの。
先端から四つに分かれた口内に、糸のように微細な触手を舌のように蠢かせるもの。
スライムのように半透明な粘液の塊が人間の手の形を成したもの。
連なる肉の粒を刺した串のようなもの。
それらが皆、彼女の褐色の幼い肢体を目指し、その時を待つ。

しかし隣女王が驚いているのは、そこではない。
彼女は恐らく、魔力を行使して触手を払おうとした。
肘まで、膝までを呑み込む触手を焼き払い、その縛めから逃れようと。
だが、それは――――叶わない。
淫魔では決して、この触手の持ち主には勝てず、殺す手段そのものも世界に存在しない。
557 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/24(金) 03:25:46.20 ID:gPmO1JyQo

隣女王「何故っ……きゃあ、あぁぁぁぁっ!!」

ヒル状の触手が、彼女の努力を嘲笑うようにささやかな胸へ伸び、ぐじゅりと粘液に湿る腹を押し付けるように、ぐねぐねと動いた。

隣女王「や、めっ……! な、何が起きて――――離せ、無礼な! 離……あんっ!」

すっぽりと覆われた小山を飲み込み、桃色の頂を捉え、内側の肉粒が粘液をなすりつけながら揉み込む。
淫らに響く水音は、視界を奪われた彼女の嫌悪感までも刺激してやまないはずだ。
自分が今何をされているのか――――次に何をされるのか、掴めない。

勇者「……『悪いな、嬢ちゃん。あんたに怨みはないが……あんたをそのまま帰す訳にはいかないんだ』」

隣女王「はっ……!? 何……を、言って……」

勇者「『せっかく起きた処、悪いが……もう一度、寝てもらうぜ。悪く、思……って、くれ』」

隣女王「先ほどから、何を……あぎっ! ぎ、ふぁっ……!」

微細な針状の触手が、彼女の肌に突き立つ。
しかし、血の滴る気配はない。
数秒して触手が脈打ち、何かを飲み込むように脈動していくと、謎は解けた。
針状の触手から吸い上げているのは血液、体液の類ではない。
紫色の燐光が瘤となって、地下深くのポチの本体へ向け、吸い込まれて行く。
ポチが吸収しているのは、彼女の――――淫魔としての力、そのものだった。
558 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/24(金) 03:26:43.35 ID:gPmO1JyQo

ポチ『旦那、手伝うぜ。残りはあと数回か? 気にする事ねぇ。あんたが一回動く度に、俺の吸収触腕は射精十回分もの淫魔力を取り上げる。
   それに……一本じゃねぇからな』

勇者「……分かった、頼んだぞ」

隣女王に突き立ち、魔力を吸収する触手は合わせて五本。
それぞれ両上腕、へその下、左の尻たぶ、そして首。
五ヵ所から容赦なく淫魔の力を吸い上げ、彼女の身体に漲った凶暴性を吸い取り、無力化させていく。
口裂けの触手はヒル状のものと交代し、その乳首を内側の舌で締め上げ、ちゅぱちゅぱと音を立ててすすり込んでいた。

隣女王「あっ、あ……わ、私が……こんな……低級な……モノ、……に……?」

吸収されるたびにびくん、びくんと揺れる体は、もがく事すら許されていない。
彼女の四肢を飲み込んだ触手の中で暴れる手はさながら大蛇に飲まれた獲物のようだった。

ポチ『……低級でいたかったよ。淫魔を倒せる力なんて、欲しくなかったよ。でも、まぁ……仕方ないよな。
   生きていたかったんだよ、俺はさ。もう、しがみつくのをやめても、落ちる事すらできねぇのさ』

勇者(……それにしても一体何なんだ、こいつの喋りは? ローパーの発言じゃないぞ)

ポチ『ほら、旦那。……ボサっとしてるな、間もなく夜が明けるぜ。急ぎな』

勇者「……ああ、そうだな」

559 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/24(金) 03:28:14.40 ID:gPmO1JyQo

触手に磔にされ、嬲られ続ける隣女王へ残りの数回全てを吐き出した。
驚くべき事に、この対淫魔の触手の洗礼の中でも、彼女の膣内は貪欲に蠢き、求めてきた。
それでも命がまだあるのは――――こちらが優位を奪えたからだ。
視界も、四肢の自由も、そして口も塞がれて、隣女王の中に宿った魔性は薄らぎゆき、やがて、消えた。
それが現れた時と同じように、淫靡な香りを放つ風が寝室を駆け抜け、背骨が折れそうなほどに身体を持ち上げ
――――やがて、ぷつりと糸が切れたように脱力。
ポチはそれを見届け、責め苛んでいた触手を全て仕舞い込むと、更に十数秒間の残心を以て警戒し、やがて、彼女の身体を解放する。

そこに残されたのは、隣女王の、無邪気な寝顔と、ささやかな寝息で揺れる裸身だった。
加えて左手の紋章は消えて、もうすっかりと、ようやく大人しくなれた“自分自身”。

勇者「……ようやく、だ。ようやく……楽になれた……」

ポチ『フッ、人生長いもんだ。たまには柔らかいナニが恋しい時もあるさ。葉巻、持ってないか?』

勇者「今度持っていってやる」

隣女王を寝かせ、ガウンを体にかけてやり――――服を着てから、力無く窓辺の椅子に座る。
部屋を埋め尽くした触手はすでになく、一本だけが残り勇者の横で蠢く。
560 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/24(金) 03:29:42.70 ID:gPmO1JyQo

ポチ『……まぁそれは置いといて、だ。あんたの世界に残されていた淫魔の悪名。その正体は、こいつらだ』

勇者「何だって?」

ポチ『かつてこいつらの寿命はもっと長く、身体も大きく、そして……無邪気さはなく、残忍性だけがあった。
    だが……気付けばこいつらはガキのまま成長しないようになり、魔力も少なくなり、その精神にもフタがかぶせられた』

勇者「それは、……人間界の誰かが?」

ポチ『いや、恐らくは前女王――――の前に連なる誰かだろう。俺だって流石に全知じゃない。
    ただ、誰かがこいつらの暴威を危ういと感じ、止めたのさ』

勇者「何のために?」

ポチ『分かるんだろう、色男。淫魔は……少なくとも、こっちの国の淫魔は、“人間”が好きなのさ。こいつらと違い、エサとしてじゃなくてだ』

勇者「隣女王は……これから、どうなる?」

ポチ『ひとまずあんたがつぎ込んだ魔力は全部取り上げたから、目が覚めたら元通りだろう。
   だがこんなのはこれっきりにしろ。こいつらは男が死ぬまでやめないぞ』

勇者「分かった。……ありがとう、済まない、ポチ」

ポチ『礼には及ばねぇさ。恐らく嬢ちゃんが起きたら何も覚えていないだろう。……後はあんたに任せたぜ、それじゃあな』

そう言って、ポチの最後の触手は暗闇の中へ引っ込んでいく。
窓から差す朝の陽射しを背中に感じながら、勇者はベッドの上を見つめた。
そこには、憑き物の落ちたような顔で微笑むように眠る、銀髪の女王の姿があった。

勇者「…………ありがとう、隣女王」

彼女もまた――――紛れもなく、勇者を助けてくれたのだ。
561 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/24(金) 03:31:02.91 ID:gPmO1JyQo
投下終了
たぶんあと二回ぐらいの投下で終わります

だが終わらせるにはまだスレが余り過ぎているから、まぁそういう事になる


ではまた明日
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 03:50:31.80 ID:XolMoWuM0
乙!
ポチのイケメソな会話がポルコ・ロッソで再生された。
隣国の淫魔の意外な過去に物悲しさを感じる…
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 03:52:21.52 ID:fl1ABsNu0

ポチさんかっけえっす
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 04:29:58.88 ID:TleZ7pW8o

ポチの過去が気になる発言だなぁ
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 05:18:41.93 ID:UT7XKaRN0
乙!
隣女王拘束精力変換ックスもいつか是非…
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 06:00:55.10 ID:bVhd+zPj0

陵辱するわけじゃないポチさんがイケメン過ぎて
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 08:13:56.53 ID:IqVWTO900

本当に消費しきったな・・・
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 11:27:14.25 ID:sMOeRfbA0

ポチさんすげえ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 12:03:50.88 ID:u+1qNdQLO
いっその事ポチさんに直吸いしてもらえば…いや駄目だな乙乙
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 12:52:34.57 ID:RimpfuqF0

ポチさんの発言?で、続編か過去編フラグがたった気がする(チラッ)
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 18:28:26.75 ID:tbdhZgjM0
ポチ過去編か…バトル有りそうだな。胸熱
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 20:39:25.70 ID:LgXsRehZo
でも隣女王はやる度に覚醒じゃいつまでも報われないなあ。勇者が救ってあげる展開が欲しい。
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 01:14:53.14 ID:yivhQ7rao
後の穴なら覚醒しないんじゃね?
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 03:36:18.38 ID:6+ZiNUOG0

スレの余白をポチ過去編で埋める→むしろ足りない→続編へ
575 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/25(土) 04:08:16.36 ID:qTGE4Zqmo
よう、二回と言ったが今日の投下で終わりだ、騙して悪いな

そういう訳で、>>560から
576 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/25(土) 04:08:45.95 ID:qTGE4Zqmo
*****

隣女王「それでは、皆さん。短い間でしたが、お世話になりました」

彼女が馬車に乗り込むのを、堕女神、サキュバスB、その他使用人達で見送る。
隣女王は、結局―――――あの変貌の事を、何一つ覚えていない。
最初に迎えた結合の記憶までしかなく、その後の異変も、ポチの事も、何一つ。
手枷が外されていた事に目が覚めてすぐ驚きはしたものの、“寝づらそうだから外した”とフォローするだけで彼女は納得した。
四百発もの射精を受け止めたというのに、とうとう、彼女の“そこ”から精液が漏れ出る様子も見えなかった。
恐らく、測るには桶が必要なはずだ。
それなのに彼女は全てを吸い込み、貪欲に力に変えてしまった。
勇者の背に、今朝から幾度も恐ろしい予感が走っている。
もし彼女があのままの勢いでいたら――――彼女に勝てる者は、この国にポチを除いていたのか、と。

隣女王「……陛下、いかがいたしました?」

勇者「……いや、何でもないよ。それより隣女王、体調に変わりはないか?」

隣女王「いえ、すこぶる快調ですが……どうして?」

勇者「それならいいんだ、何でもない。またいつでも来てくれ」

隣女王「はい、必ず。……それでは陛下も、お風邪など召されぬように……」

勇者「……肝に銘じるよ」
577 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/25(土) 04:09:46.28 ID:qTGE4Zqmo
*****

サキュバスC「よーォ、フニャチン陛下」

勇者「またお前はそういう事を言う」

サキュバスC「何だよ祝ってやってんじゃねーか、バカ。快気祝いって事で何かやるか? いいぜ、お前になら何でもしてやるよ?」

勇者「……今、何でもするって言ったか?」

サキュバスC「えっ……?」

開け放っていた執務室の窓に、右半身を乗り出すように隻脚甲の淫魔が座っていた。
揺れるレースカーテンからは新緑の香りが風とともに吹き込み、その中に、サキュバスCの纏う嗅ぎ覚えのある果実香が忍んでいた。

勇者「今、何でもするって言ったよな?」

サキュバスC「え、あ、いやっ、ちょ、何……え?」

わざとらしく音を立てて椅子を引き、立ち上がり、大股で近づいていけば彼女は分かりやすく狼狽した。
無表情を作ってそう演じているだけに、更に。

サキュバスC「ば、バカお前……ふざけろ、こんな明るいトコで……! 誰か、来ちまうだろっ……!」

堕女神「いえ――――もういますので、その心配はありませんよ」
578 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/25(土) 04:10:41.36 ID:qTGE4Zqmo

勇者「……違う」

堕女神「何が?」

勇者「……冗談だったんだ。脅かしてやりたかっただけで」

堕女神「存じております。よもや――――職務を放棄して白昼堂々と、等と企てておいでではないと理解しておりますので」

真後ろに冷たい気配とともに佇んでいるのが、振り向かずとも分かった。
風に揺れた髪が、シャツの背に当たるのも――――。

サキュバスC「……ケッ、くだらねぇ恐妻家かよ、お前も。アタシはただ、ちょいお別れを言いに来ただけなんだぜ」

勇者「……やっぱり、行くのか?」

サキュバスC「ああ。下町の狐どもとナシ付けてさ、あれで酒作ってみようって事になったんだよ。
         ……で、そうするんなら原料がなきゃハナシにならねぇわけだ」

勇者「それは、楽しみだけど……」

サキュバスC「ならそうしてな。……まぁ、ウンザリしたら逃げて来い。アタシがたっぷり甘やかしてやるよ? ククッ」

堕女神「いえ、そうはさせませんよ」
579 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/25(土) 04:11:09.87 ID:qTGE4Zqmo

サキュバスC「うわぁ、怖ぇ。アタシの命日は今日かー、参ったなー」

堕女神「……御望みですか?」

勇者(…………またこれだよ)

堕女神(陛下、何か?)

勇者「脳内に!?」

サキュバスC「はぁ?」

把握できないサキュバスCだけが、しばし窓辺に座ったまま右脚をぶらつかせ――――やがて、立ち上がった。
勇者と堕女神を見下ろしたまま、彼女はにやりと笑う。

サキュバスC「まぁ別に、一週に一度ぐらいは色々しにこっちに来るからよ。お前こそ来たくなったらいつでも来いよ。 それじゃあ、な」

彼女が後ろへ倒れ込むように身を投げ出すと、一枚しかない右の翼が閃き、矢のように早い蒼影だけが空を走った。
580 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/25(土) 04:11:42.24 ID:qTGE4Zqmo

隣女王に続いて彼女を見送ると、ようやく、城内にはいつもの静寂が戻った。
股間の苦しさも無い。
普通に立ち歩く事ができ、用足しの時も邪魔にならず、左手にうねる妙な紋章もない。
それだけの事の贅沢さを思い知らされた数日間だった。

勇者「……俺はもう、しばらくはいいかな」

堕女神「はぁ……?」

勇者「一晩で四百回。四百回分も吸い取られたんだぞ」

堕女神「恐らく人類史上最高記録でしょう。それで……いい、とは?」

勇者「だから……その、分かるだろ?」

堕女神「……分かりますが、困ります」

勇者「え……?」

堕女神「ですから、その……私が……私、と……」

言いづらそうにする彼女の姿は、それもまた、まさしくいつものように婉曲だ。
口では言ったばかりの勇者も、また自覚する。

勇者「……分かったよ、今日だな」

ここへ迷い込んだ男が時にかかる、奇病。
治療法は、ただ一つ。
そして治療が済んでも――――この国では、誰も抗えない。

ここは――――――“淫魔の国”だから。




581 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/25(土) 04:14:36.98 ID:qTGE4Zqmo
一ヶ月以上お付き合いありがとうございました
とりあえず酒を私は飲む
飲むと言ったら飲むんだ
書き始めればペースも保てるのに、どうも立ち上がりが俺は悪い
それでは、また



…………HTML化を出すには、ちょっと余りすぎてるね?
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 04:16:16.49 ID:TeHK3YTvo
おつー!
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 04:31:49.10 ID:yivhQ7rao

そうだな、余りすぎてるな、
どうすれば良いんだろうね|壁|ω・)チラッ
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 04:49:21.91 ID:gdb2eTrnO
外伝扱いだった『ワルキューレ達のその後(近況報告みたいなもの)』とか・・・?
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 07:32:45.27 ID:sY25WvLb0
おつ
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 07:55:16.97 ID:7VCNS1Ieo

余ってるよー!絶賛余ってるよぉ!
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 07:58:28.53 ID:3YVMuiuyO
乙です
病気(呪い)に関係なく勇者は毎日誰かしらとまぐわうんですねわかります

>>584
確かにワルキューレについては見たいのぉ
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 08:28:26.27 ID:jTjSY5hBo
浜木を吸う触手ってなんだよ
おつおつ
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 10:24:57.87 ID:/nBdp31r0
乙乙
このスレのワルキューレの人気さすげぇな
だが正妻の堕女神さんの絡みは必要だぞ
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 10:44:09.60 ID:cdsoBJ8y0
乙!
あっという間だったなぁ
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 12:36:26.50 ID:gdb2eTrnO
そういや、『ポチの断片を売ってた道具屋』と『酒場のマスター』のストーリーは語られてないなぁ。珍道中になるやら、どうなのか。
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 00:12:36.61 ID:0w84IKXnO
乙ー!
外伝に期待
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 00:29:09.71 ID:0ZXyYn3A0

覚醒した隣女王には堕女神でも勝てないのか…神なのに
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 10:31:34.16 ID:PSLkf4xIo
>>593
覚醒の更に上、「おだやかな心をもちながらはげしいエ◯チによって目覚めた伝説の戦士」的な存在になってほしかった
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/26(日) 15:49:57.91 ID:MYc4x9Jp0
おつ!
次に期待
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 16:03:12.22 ID:bFmsrQLI0
乙!このシリーズを読んでサキュバスの性癖に目覚めました
責任取ってこれからも負担にならないペースで続いてくれることを願っとくぜ
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 11:09:37.32 ID:B5VnE+yz0
外伝マダカナー
598 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/28(火) 04:38:00.04 ID:K40RaSsSo
こんばんは、とりあえず日曜を期限としておまけH投下します
もう少しだけ待っていてください
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 05:46:30.65 ID:MiJESRiHo
マジか、
今週はワクワクしながら過ごせそうだ
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/28(火) 06:03:36.56 ID:k36elstT0
やったぜ
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 17:22:48.96 ID:n/wmQ+daO
オマケきた!
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [【sage】]:2017/02/28(火) 20:04:30.94 ID:0YYdw6qF0
期待してる!
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 00:18:59.97 ID:nyVgp6ZM0
楽しみだ!
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 00:47:58.28 ID:UzmoXC++0
オマケきた!
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 00:59:37.64 ID:vpstrRI70
ほしゅ
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 01:28:24.21 ID:ak4vnAQ00
ほしゅほしゅワクワク
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 02:37:23.10 ID:Z7D/Wz/X0
厩舎の方から小さな呟きが聞こえる
『……我が王が馬並みになったと聞いて……え?出番なし?』
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 23:29:29.76 ID:PF6kYyls0
向こうには花粉症はねぇのかな、今日きつかった
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 20:13:32.48 ID:FTd0zSvvo
あらゆる汁が止まらなくなる花粉…?
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 21:12:41.73 ID:sHKFBDVqo
花粉少女を思い出した。
611 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:38:58.33 ID:atTaj141o
こんな時間だが悪いな、おまけの投下だ
三日ほどまた付き合ってもらいます
では
612 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:39:43.63 ID:atTaj141o
*****

サキュバスB「あっ、陛下。探してたんですよ? ……これ、どうぞ」

ある日の午後、廊下を歩いている時にサキュバスBから風変わりな物を渡された。

勇者「……? 何だ?」

サキュバスB「ほら、この間の隣女王陛下と“お風呂でぬるぬるえっち”した時の……忘れてないですよね?」

勇者「あー……あれか。……むぅ」

隣女王に性教育を施す、という名目で三人で行った、あの退廃的、堕落的な行為の事だ。
妙な空気のベッドの上に横たわり、媚薬分を含んだ粘性の液体に全身を包んで――――そして後処理に苦慮した、あの出来事。
結局その後に“実践”を行ってしまったから、今後二度とできないだろうと思われた。
無類の快楽、苦々しい思い出、口惜しさ。
色々と含んだ感情が表情に出て、唇を引き結んだまま、黙り込んで少々波打たせる事しかできない。

サキュバスB「いや、受け取ってくださいってば。なんですか、そのビミョーすぎる反応!?」

勇者「あ、あぁ……うん、うむ」
613 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:40:17.06 ID:atTaj141o

受け取ったのは、瓶とも革袋とも違う、片手の中に納まる奇妙な材質の容器だった。
形状は瓶のようであっても、握れば凹む、つるつる、ぺこぺこ、とした手触りは初めてのものだ。
煙のかかったような半透明の内部には、微かな桃色の液体が半ばまで満たされているのが見えた。

勇者「……なんで?」

サキュバスB「え? 余ったからですけど」

勇者「お前は使わないのか?」

サキュバスB「んー……。あれ、気持ちよかったですけど……一回すれば満足かなー、って思って」

勇者「勝手に飽きてヒトに押し付けるなよ」

サキュバスB「あ……それとも陛下、またやりたいです?」

勇者「いや……」

サキュバスB「いや、って事ないでしょう。とにかくそれ差し上げますから、何かの時にでもどうぞ。それじゃ!」

勇者「あ、おいっ! 待て!」

一方的にそれを押し付けてサキュバスBは小走りで去ってしまい、
およそ用途の思い付かない“淫具”を持たされてただ一人残され、呆然と勇者はそれを見つめた。

勇者「何に使えって……?」
614 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:40:52.75 ID:atTaj141o
*****

動きづらい数日間を過ごした今だからこそ、ありがたみの分かる事もある。
それを教えてくれた地下牢の恩人へ礼の品を届けに行けば、その恩人――――ローパーは、触手の一本を蛇状に変化させてまず一本、銜えた。

ポチ『もう持ってきてくれたのか? ……ありがとうよ』

勇者「なぁ……それ、本当に吸えるのか?」

ポチ『ああ、もちろんだ。久々だよ』

吸い口は、尖らせた触手で斜めに切り落とされた。
火は、地下牢の壁にかかっている燭台へおもむろに触手を伸ばし……“自ら”に燃え移らせてから、着火した。

勇者「熱くないのか」

ポチ『熱いさ。我慢してるに決まっているだろ』

勇者「言えば火種くらいはやるぞ?」

ポチ『よせよ。“王様”に火をつけさせるような間抜けじゃない』

勇者「……そう」
615 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:41:59.58 ID:atTaj141o

ポチ『それはそうと……お前さん、もったいない事をしたなぁ』

勇者「はぁ?」

ポチ『お前さんの事情を知ってから、城下町の連中は期待してたんだぜ。狐の女将さんも、
    お前さんに“もふもふ膝枕手コキ”がしたかったらしいんだ』

勇者(……何だ、その……魅惑的な?)

ポチ『だがまぁ、しなくて正解かもな。あれを味わってしまうと、女将さんの膝でしか眠れなくなっちまうそうだ』

勇者「…………」

ポチ『後は、城下のラミアのおっかさんもだ。“粉砕開放骨折ホールド”という全治三ヶ月の禁断の体位が……』

勇者「それは攻撃? 攻撃だろ?」

ポチ『女は魔物さ。笑って許してやるもんだ』

勇者「確かに魔物だけどさ!」

ポチ『まぁ、いいじゃあねぇか。……ところで、あんたもどうだい、一本?』

勇者「俺はやめておく。……ん?」
616 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:43:09.83 ID:atTaj141o

階段を下りてくる、重い足音。
思わずそちらに目をやると、照らされた人影は、足音に見合わず小さい。
やがて、白金髪の貫頭衣の少女――――人間に変身した姿のナイトメアが、バスケットを片手に提げて現れた。

ナイトメア「……何でいるの?」

勇者「ポチに礼を。……お前こそ、何でこんな所に」

ナイトメア「誰も外に出ないからヒマ。お昼はここで食べる」

彼女は、勇者の前を通り過ぎてから、ポチの牢屋に対面する壁に背を預け、ぺたんと座って、バスケットの中身を漁る。
出てきたのは生のままの、彼女の前腕ほどもある人参だ。

ナイトメア「……いただきます」

白く、小さな歯列が……ごり、ごり、と音を立てて人参を咀嚼し、飲み込む。
またたく間にそれは半分ほどまで彼女の胃に消え、口の周りに食べかすが付着した。

ナイトメア「なに、見てる?」

勇者「いや……」

ナイトメア「……それとも、一緒に食べる?」

勇者「いや、遠慮する」
617 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:44:14.50 ID:atTaj141o

ナイトメア「ところで、何話してたの?」

まるで祝祭の揚げ菓子を銜えて食べる子供のように、人参の茎を口からはみ出させながらナイトメアが訊ねた。

ポチ『……旦那のかかった厄介なアレについてだよ、ナの字』

ナイトメア「ああ……なんだ、あれのこと?」

勇者「何で知ってんだよ!」

ナイトメア「ポチから聞いた。のべつまくなし? 乾くひま、なかった? ビーストモード?」

勇者「お前が言うか……。ところで、お前は……」

ナイトメア「興味ない」

勇者「え?」

ナイトメア「馬とエッチしたいの? 変態」

勇者「……お前……」

続けて取り出した人間の頭ほどある葉野菜の塊をぼりぼりと噛みながら、何の興味もなさそうな眠たげな眼で彼女はそうまで言った。
馬の姿が本来、とだけあって……とにかく、彼女は勇者に対して冷たかった。

ポチ『もったいねぇな。あん時の旦那ときたら馬並みだったってのに……』

ナイトメア「おおきさよりも空気づくりが大事」

勇者「…………」

人外の一頭と一匹になじられながら、勇者は居心地悪く、ここへ足を運んだ事を後悔する事になった。

やがて――――夜。
618 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:44:41.63 ID:atTaj141o
*****

執務室での残務を終えると、時計は就寝時刻近くを差した。
書類とペンを片付け、寝室へ向かうと……扉を開けた直後、外から声がかかる。
立っていたのは、就寝用の薄衣に身を包んだ――――

勇者「堕女神、どうしたんだ? ……いや、その、ごめん。勝手に切り上げて……その」

堕女神「……陛下。貴方は、このところ……私を小言ばかりと思っておいででは?」

勇者「…………いや、そんな……」

濃紺の薄衣と、そこから真っ直ぐに伸びる白く艶やかな肢体が目映く映る。
口ではそうふくれるように言いながらも、怒っている様子はない。

勇者「……入るか?」

堕女神「ええ。失礼いたします」

扉を開け、室内へ導き入れると……そこで、就寝時刻を示す鐘が、廊下のどこかの時計から響き渡った。
寝室に通された堕女神は、そのまま……押し切るように、勇者をベッドの上まで押しやった。
619 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:45:07.76 ID:atTaj141o
*****

堕女神「ん、はむっ……ふ、ぅぅ……ちゅっ……!」

時にして、十分近く。
堕女神の様子は、妙だ。
勢いを付けるように、一方的に唇を押し付け、貪るようにことさら水音を立てて、歯列ひとつひとつを磨くように舌を差し入れてきた。

息継ぎにも困るような長い口づけを経て……ようやく、離れる。

勇者「っ……は……! 堕……」

堕女神「す、すみません……陛下、つい……その……夢中、に」

堕女神に押し倒される姿のまま、靴も脱げていない。
ベッド縁に座った直後、こうなったのだ。
彼女の顔には緊張がまだある。
何かを誤魔化すか、もしくは勢い付けるようにか……それはまだ、定かでない。

勇者「いったい……どうしたんだ?」

堕女神「……あ、う……」

いつになく――――歯切れが悪い。
日中のはっきりとした物言いの彼女とも、いつもの夜とも違う……おかしな様子だった。
620 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:45:42.31 ID:atTaj141o

靴を脱ぎ、ベッドの中央へ上る準備をしてから、堕女神を抱き寄せるように、左手は背を、右手は下肢、太ももへ伸ばす。
かすかに震えた堕女神は、身を任せるように力を抜き、耳を胸板へ預けた。
そのまま、更に数分。
ようやく――――意を決したのか、堕女神が口を開く。

堕女神「……陛下。今宵は……その……」

何も、返事はしない。
恐らく今、堕女神はとてもしらふで切り出せないような事を口走る。
下手に相槌を打てば、それは引っ込められてしまうからだ。

堕女神「その、聞き及びました。噂で……サキュバス、Bと……」

彼女の手が、右手に重なる。
やがて、それは薄衣の裾の中へと導かれ、レースの下着に覆われた尻を撫でるように誘われた。
引き続き……返答は、しない。

堕女神「……私にも、教えてはいただけませんか?」

意味するところを分かりかね、思わず、背へ回した左手に力を込めた。
微かに震えた堕女神は、そのまま。
胸板の上にはっきりと顔が熱くなるのを直接に伝えながら、言葉にする。
掴まれたままの右手が、尻の谷間をなぞらされた。

堕女神「…………私の、初めてを……もうひとつ、だけ……陛下に……」


ようやく――――彼女の意図が、掴めた。
621 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/04(土) 05:46:19.66 ID:atTaj141o
それではまた明日だ、これが終わったらHTML化を出す予定

では
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 05:54:32.00 ID:xyxsVc3Ko

終わっちゃうのか………寂しいなぁ
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 09:52:02.99 ID:F87hFSNvO
乙乙
ナイトメアちゃんのジト目足コキとかもふもふ膝枕手コキのシーンが無い……だと…
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 13:21:33.11 ID:Rm6AVKYC0
乙!
そういや後ろの方はまだだっけか
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 14:05:04.08 ID:e4RTdCfA0
1000になる前に依頼出すと便秘になるから止めとけってCが言ってた
626 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:02:01.84 ID:vlF93ORKo
>>623
足コキ(ただし体重400kg超)なんて俺には危なくて書けないんだ……玉ヒュン過ぎて

それでは始める
627 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:03:46.51 ID:vlF93ORKo

*****

堕女神「んっ……う、あ……あぁ、はぅ……っ!」

薄い寝間着を脱がせ、下着姿にさせ、今度は押し倒して責め立てる。
隔てるもののなくなった上半身には、圧倒するような質量を備えた双房が揺れる。
どちらの突端も、自らの告白による早まった興奮のせいか、すでに硬くしこっていた。
隣女王の楚々としてなだらかな美丘とも違い、どこまでも白く、頭ほどもある、口に含んでも含み切れない二つの巨丘。

堕女神「あんっ! ん、うぅう……そんな、吸、っては……いけ、ませ……!」

しかし、鈍いという事も無く……感覚がみっちりと詰まっているかのようで、揉み転がしても、唇の力の限り吸っても、
下乳の肌と触れ合う部分を舐めて、ちゅぱちゅぱと吸いつけて痕を残しても、彼女の喉は甘えて震えた。
幾度味わおうとも、決してその甘美さが衰える事は無い。
この世界で、勇者だけが、淫魔の国の王だけが味わえる、至上の果実だ。

堕女神「ふっ、うっ……! へ、陛下……胸、そんな……感覚、が、おかしくなって……しまいます……!」

むろん、胸だけを苛めているわけではない。
右手は彼女の下着の隙間から差し入れ、ぐちぐちと湿らせた音とともに、股間の柔肉にも愛撫の手を休めていない。

堕女神「あぅっ!」

その感覚に慣れさせてから……不意打ちに、蜜をまとった中指で後ろの窄まりをぬるりと撫でた。
弾みできゅっとそこが絞られるのが分かり、集中するように切れ込んだ皺が深くなるのが指の感覚で分かる。
628 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:04:12.90 ID:vlF93ORKo

勇者「力……抜いて。まず、慣らさないと……」

堕女神「はい……こう、でしょうか……?」

指を当てたままでいると、ひくひくと震える後ろの門が、警戒を解く小動物のように緩んでいくのが分かった。
鍵を開いた“門”へ、再び引き戻した指で堕女神自身の蜜を掬いとってから、もう一度指先を押し当てた。

堕女神「んっ……」

彼女の喉から空気が漏れる。
それとともに、指の最初の関節までが、後孔へ吸い込まれていった。
まだ入り口ゆえ、門に挟まれている感覚の方が強い。
熱くうねるような肉にも、とろとろに湿り蠢く感覚もない。
それこそ、まるで……遠巻きに侵入者を見るように、彼女の内の肉は指先を恐る恐る迎えていた。
更に、押しすすめ……二つ目の関節までを、うずめていく。

堕女神「ふあぁっ!!」

びくんっ――――と、彼女の身体が大きく揺れた。

勇者「すまない、痛かったか……?」

堕女神「い、い、え……ただ、変な……感覚、が……しただけで……痛みでは……」

身体の震えたはずみで前髪がひと房、堕女神の目の前へ垂れる。
同時に、口の端に一筋の唾液が漏れて、顎との中間に玉を浮かべていた。
629 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:04:42.07 ID:vlF93ORKo

そのまま一時、なじませるように、それ以上侵入させる事無く、膣側へ向けて幾度か指を折り曲げながら、きつく締めた肉蕾をこじる。
葡萄酒の杯を回し、空気に触れさせる時の動きと似ていた。
事実、指を動かす余裕を持たせるたびに、彼女の後ろの孔へ空気を触れさせ、なじませ、その“味”を――――変化させているようなものだ。

堕女神「はう、ぅぅ……きゃひっ! ……そん、な……中、こね、回しては……やっ……!」

勇者「……痛いのか?」

堕女神「ちがっ……何だか、へんな……感じで……背筋、ぞくぞくっ、して……きひっ!?」

未だ、余裕は指一本分。
ずるずると指を抜き取ると、彼女の声が明らかな快感の艶を帯びた。
爪の半ばまで抜ければ、再びずぶずぶと埋め込んでいく。
今度は、抵抗は薄い。
まとわせた蜜のおかげで、スムーズに指が入り……二つ目の関節まで、すんなりと飲み込まれてしまった。

堕女神「やっ、あっ……陛、下……そんな……」

更にそのまま二度、三度、入り口を磨くように指を抽挿する。
握り締めた枕には皺がより、堕女神の口から後を追うように唾液の筋が流れた。
穿いたままのショーツは前からの蜜が盛大にあふれたせいで、単なるびしょ濡れの布へと変わっていた。

勇者「……もう、脱がせてもいいかな」

それを結ぶ、左右の紐を余った左手でやや苦心させながら解く。
濡れて締まったせいでやや摩擦が増していたものの、解く事はできた。

そして――――どろどろに壊れたように蜜を噴き出す淫裂と、はしたなく指を埋めさせた女神の美肛が晒された。
630 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:05:16.56 ID:vlF93ORKo

指を抜き取ると、あれだけ出し入れを行ったのにもかかわらず、きゅっとすかさず締められた。
怯えた生き物の巣穴のように……そこは、再び綴じられる。
せめて、両手で腿を掴んで左右に押し広げ……赤ん坊の姿勢のように、開脚させた。

堕女神「い、いや……そんな、見ないで……恥ずかしい……」

まじまじとした視線を感じてか、彼女の声は曇る。
幾度も交わり、幾度も見た。
もはや彼女の膣孔は勇者のモノの形に掘り込まれて刻まれているのに。
それはきっとこれから行う、ひどく恥じ入るべき淫らな行いを思い、恥じているのかもしれない。

彼女の後ろの蕾は、控えめに見ても美しかった。
鮮やかなピンク色であるばかりか、すり鉢状に刻まれた皺も美しく黄金律を描くようだった。
上から流れ込む蜜を受け、照る様は……まるで、砕いた宝石を散らしたような輝きに満ちていた。
これから、するのだ。
彼女のその穴を。
優しさ故に堕ちた女神の、もう一つの“純潔”を奪い――――滾った欲望のはけ口にするのだ。

股間に、むくむくと起き上がりを感じる。
淫魔熱の後遺症のようなメリハリのないそれではなく、あくまで自らの意思すら超えた本能のもと、天意のように。
だが、先に引き寄せられたのは肉の剣ではない。
――――舌、だった。
631 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:05:44.81 ID:vlF93ORKo

堕女神「え、陛下っ……きゃはぁっ! そ、そんな所……お止め、くださ……どうか……く、あぁぁぁっ!!」

指先で押せば沈むようなそこへ、更に感覚の鋭い舌で触れる。
充血した熱さが、内側に秘められているのがよく分かる。
彼女の内側、最も深い部分へ連なる期間の末端を、舌で確かめた。
肛門の皺ひとつひとつをなぞり、舐め上げると……彼女の声は快感よりむしろ、恐縮するような響きを伴った。

堕女神「だめ、だめです! あ、あっ……お尻、穴……そんな……御口で、など……きっ……ひ、ひゃああぁっ……! だめぇ……」

しかし、やがて――――締め付けはゆるんだ。
すかさず舌先をねじ込み、彼女の蕾の内側をねぶっていると、声はさらに艶気を増した。
脚を閉じる事すら許されず、逃げる事も許されず、美蕾を舌で味わわれて、少なからず恐怖と畏れ多さの混じる快感に耐えているようだった。

だが――――堕女神の蕾は、さながら文字通り、花弁の中に秘された蜜を味わうようで……本当に“その部位”なのかと疑うばかりの甘美さだった。
ただ、そう人に真似て意匠されただけの、もう一つの淫らな器官なのではないかとすら思えた。

堕女神「あ、あっうぅ……も、もう……だ、めぇっ……」

尻穴を嬲られ続け、そして……堕女神は、確かに軽く身体を震わせ、上の秘裂から蜜をしめやかに吹いた。
632 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:06:20.79 ID:vlF93ORKo
*****

彼女の身体が落ち着くのを待って、姿勢を変えた。
向き合う姿勢ではなく、膝をついて尻を高く上げた、四つん這いの姿勢へ。
嬲られ、ねぶられた蕾は依然として輝きを保ち、ひくひくと震えて収縮を繰り返す。

堕女神「陛下……い、いつでも……お待ち、しております……から」

勇者「……ん」

だが、やはり――――まだ抵抗がある。
それは文字通りの抵抗でもあり、“自身”と見比べた結果の抵抗。
本当に貫いてしまって良いのか、彼女が壊れてしまいはしないか、堕女神のみならず勇者にも微かな恐れがある。
そこで目についたのは――――無造作にサイドテーブルに置かれていた小瓶。

封を開けて、とろりとした中身の液体を右手の指先にたっぷりと垂らすと……むせ返るような媚香が立ち上る。
堕女神が怪訝に思って振り返る寸前、その液体を馴染ませた人差し指と中指を束ね、ゆっくりと押し入れた。

堕女神「っ! つ、冷たっ……陛下、何をなさって……」

勇者「もう少しだけ……馴染ませないと。我慢、してくれよ」

ぬぶ、ぬぶっ、と差し入れて行くと……尻穴を左右に開く姿勢のせいか、それとも先ほどからの愛撫のせいか、
容易く指二本を根元まで銜え込んだ。
ぬるりとした液体の助けも借りて、引き抜く事もスムーズだった。

堕女神「あ、あぁぁんっ……これ、何……お尻、熱く、なって……きて……うあ、あぁぁ……」
633 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:07:17.89 ID:vlF93ORKo

湿った音とともに指を差し入れ、根元まで銜えさせて軽く開く。
すると、意外なほどやわらかく堕女神の蕾は追従して開き、隙間から垂らすように、追加の“液体”を流し込む事すらできた。

堕女神「あふ、ぅんっ……い、いぃ……気持ち、いい……です……」

指を動かさずにいると、鼻にかかった甘ったるい声とともに――――彼女の方から尻をくねらせた。
尻尾を振るように、踊るように、堕女神は指二本を銜えたまま盛んに尻を振り立てた。
ベッドの上に響くのは、ぐりぐりと肛門を穿る魔性の韻。
見れば、堕女神の身体は赤く上気し、振り返ったその細面は……恐らく液体に含まれた媚薬成分によるものか
目が潤み、口もとは喘ぐように締まりなく蕩けきり、淫魔そのものとなって更なる刺激を求めていた。

堕女神「は、早く……御情けをぉ……私の、お尻の穴で……精液、受け止めさせて……ください……!」

自ら腰を振り、指を陰茎に見たててずぼずぼと尻を慰める姿は、もはや――――見ているだけで留まる事は無理だ。
蕩け、弛み、小刻みに震えるその蕾から指を引き抜く。

堕女神「あはっ……も、もう……指、抜くだけ……で、達して、しまいそうです……早くぅ……!」

べっとりと濡れた、今まで彼女に埋めていた右手で“自身”を掴む。
もう、彼女も……そして、勇者自身も、限界だった。
これ以上はもう、耐えられない。

勇者「それ、じゃ……いくぞ」

634 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/05(日) 04:07:43.64 ID:vlF93ORKo
それでは、また明日会いましょう

では
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 04:21:36.42 ID:n+z3BqLko

このタイミングで切るか、焦らしが上手いねぇ
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 08:00:49.13 ID:fN7/5wmso
看護師にケツのあなに指突っ込まれた俺にはタイムリーな話だ
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 09:08:51.28 ID:ISS7zFI+O
>>636
「指突っ込まれたい」に見えた
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 09:57:50.13 ID:5WvzK2SdO
ナイトメアちゃんのエロ……ナイトメアちゃんのエロをぉ……

乙です
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 10:39:46.29 ID:p6aLeCa1O

エロいのになんか癒やされるSS…ナイトメアちゃんのエロスは無いんです?
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:39:38.13 ID:Bt7+J9Ri0
やめるんだナイトメアは腹上死で済まないぞ
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:25:50.75 ID:1KqgoZ4zO
あれでも前勇者一発ナイトメアとやってなかったっけ
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 22:31:44.56 ID:kRKhwhUPO
>>636
骨折で入院した時に毎日座薬でやられた、少し性癖が歪んだ
643 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:11:51.53 ID:Ou19edsHo
始めるぜ

>>633から
644 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:14:35.19 ID:Ou19edsHo

女神の蕾を、太く極まった肉の棒が割り開く。
ローションと蜜と、勇者の舌から這わせた唾液で濡れそぼったそこにもはや抵抗はない。

堕女神「あ、ひっ……ん、うぅぅ……お尻、に……本当に、入って……きて……!」

勇者「苦しかったら……言ってくれ。休みたかったら……」

堕女神「いえ、や、やめ……ないで……くださ……」

慣れさせても、やはり締め付けは強い。
引き絞られるような肉の窄まりは、彼女のそこがやはり初めてだという事を如実に示していた。

堕女神「お、お尻……お尻の、穴が……熱く、て……こ、こんなの……初めて、で、すっ……!」

勇者「く、ぐっ……!」

亀頭の粘膜と腸内の粘膜が触れ合い、その熱さが直に炙られるように伝わる。
入り口の締め付けは強く、しかし……吐き出すような動きはない。
内側へ、内側へ。
銜え込むように堕女神のそこは蠢き、侵入を迎え入れていく。

堕女神「あ、あっ! ふ、太い……! お、奥まで……来て……」

痛がる様子も、苦しむ様子もない。
入り込むほどに細く白い背中が震えるものの、彼女に苦痛を与えていない事に安堵し、気付けばその手は彼女の腰を掴んだ。

そして――――。

堕女神「うああぁぁぁぁぁっ! そ、そんな、深くっ……!」
645 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:15:06.85 ID:Ou19edsHo

ぎちぎちと締め付ける位置は、“自身”の根元になっていた。
ようやくそれは彼女の美肛を貫き終え、子宮口の代わりに……直腸の突き当たりを亀頭が圧した。

堕女神「う、うぅ……は、入りました、か……?」

勇者「うん。……全部」

堕女神「陛下、どうか……動いて、ください」

勇者「いいのか?  少し、休まなくて……」

うずくような括約筋の締め付けが、確かに感じ取れる。
未通だったそこを貫けば――――いくら慣らしたとて、圧迫感や痛痒も感じるはずだ。
それなのに、堕女神はまるで強がるように、そうする時間を惜しむように答える。

堕女神「か、構いません……私、も……熱くて、耐えられそうにありませんから、それよりも……」

彼女が再び腰をくねらせ、ほんの数ミリ肉茎を自ら――――排泄するように引き抜き、尻を押し付けるように再び飲み込む。
その微かな動きだけでも露わになった背筋の痙攣が認められる。
彼女は、今――――確かに、性感を得ていた。

勇者「……分かった」

堕女神「あ、ぎっ……いひいいぃぃっ!! あうっ! ……うぅぅんっ!」
646 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:16:01.49 ID:Ou19edsHo

引き抜けば追いすがり、内側からめくれ上がるように、ピンク色の蕾が吸い付いてきた。
ぬるぬるとしたローションの滑りがしかしそれを許さず、ずるるるっ、と肛肉との間に絶妙な摩擦係数の低下をもたらす。
媚薬を含んだローションは、内側……腸内から堕女神の快楽神経を刺激し、昂ぶらせていく。
もはや、彼女のそこは性器となり……魔性の淫具そのものとなった。

堕女神「あ、ふぅぅっ……! お尻、穴……広が、て……あぅ、んっ……も、もっと……突いてぇ……」

――――あの聡明で知的、ともすれば堅物の時もある堕女神が、アヌスを貫かれて悶え、淫らな嬌声を上げる。
それはますます滾らせ、嗜虐的な気分を高揚させ、仄暗い快感と――――そしてたまらない愛しさが芽生えた。

視線を落とせば、彼女の尻穴がぐぱっ、と広がりながら肉欲の化身を飲み込み、吐き出し、ローションと中に塗り込んだ愛液、
先走りの汁、そして異物の侵入に際して分泌された腸液が包み込んでくるのが分かる。

堕女神「ん、ふぁっ! あんっ! きゃぅっ! そんなに、したら……あぁっ……! お、お尻が……壊れっ……!」

勇者「じゃあ……やめ、る、かっ……?」

耳朶を甘く噛みつつ囁くように訊ねると、そうはさせじと肛門が強く引き締められる。
瞬間、精液を吐き出してしまいそうになり――――思わず勇者も力を込め、耐えた。

堕女神「や、やめ、ないで……お願い……! き、きもち……イ……ィ……気持ち、いい……
     もっとぉ……もっと、犯して……くだ、さい……私の、お、お尻……」

喉の奥に絡んだ唾液にむせ返り、過呼吸に陥ったような喘ぎに確かな淫靡さを混ぜ込みながら、堕女神は懇願した。

そして――――体位を入れ替えた。
647 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:16:29.39 ID:Ou19edsHo
*****

堕女神「あぁぁぁぁんっ! うんっ! ふあ、あぁぁっ! きもちいい、気持ちいいっ!! お尻の穴ぁっ……きゃふうぅっ!」

堕女神は、長い黒髪を振り乱しながら、仰向けの勇者にまたがるように腰を振っていた。
もはや、後ろの孔に抵抗はない。
ぶぢゅぶぢゅと下品な音を立てながら、幾度も飲み込み、幾度も吐き出し、嬌声と混じり合って寝室に響く。
直腸の熱量が、更に増した。
門は、もはや拒まない。
直腸の行き止まりへ突きあたるたびに、彼女の声はひときわ甘さと高さを増し、糖蜜の奔流のように寝室を埋め尽くした。

前側の秘部――――今宵の脇役となったそこからは、滝のように愛液が沁み出し、勇者の下腹部をべったりと濡らす。
決壊した水門の如き溢れる蜜は、まるで彼女の理性が溶け出してしまっているのを表すようだった。

そして、目の前でぶるん、ぶるん、と大きく揺れる二つの質量。
引力を振り切ろうとするように存在を誇示する爆乳は、迫力の一言に尽きた。
手を伸ばし、揉み上げても……彼女の腰の勢いで揺れ、ただ掴まえることすらできない大質量そのものになった。
648 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:17:11.78 ID:Ou19edsHo

堕女神「あ、あぁぁぁっ! イく、イきますっ……! お尻の穴、あ、あっ……」

彼女はここに至るまで、幾度も達した。
勇者だけが、未だ達していない。
射精を吐き出す前に彼女が達し、腰の動きを止めてしまっていたため……幾度もの生殺しを受けていた。

涙と唾液、そして汗でぐしゃぐしゃになった顔を見られている事も、堕女神はもはや意に介する事ができない。
ローションの媚薬成分か、禁断の快楽によるものか……もはや、彼女に理性はひと欠片も残っていない。
普段の凛としたる様子からは想像すらできない乱れぶりは、この国の象徴。
ここにいるのは底知れぬ魔性を秘めた女性型種族、“淫魔”の一人だった。

勇者「んっ、くっぅ……! お、俺も……もう……っ!」

堕女神「く、下さいっ……私のお尻の穴、どろどろに、して……あ、あぁぁぁ――――――!」

ふっ、と力の抜けた堕女神が腰を打ち付け、根元まで飲み込んだ瞬間、焦らされに焦らされた欲望を、彼女の不浄へ吐き出す。
熱く滾る快楽の奔流はとどまるところを知らず、直腸から遡り、胃にまで届いてしまうのではないかと思えるような大量の精液を吐き散らかし、
堕女神の、もう一つの“処女”だった中を……真っ白く、満たしていった。

脱力してしなだれかかる彼女を受け止め、ゆっくりと、刺さりっぱなしだった欲望を引き抜く。

堕女神「んっ……!」

ずるっ、と抜け落ちると、堕女神の蕾は萎れるように再び閉じ……

堕女神「んぁっ!?」

手で作る水鉄砲のように、一度だけ――――ごびゅっ、と白濁を漏らした。
649 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:17:43.68 ID:Ou19edsHo
*****

堕女神「陛下、その……先ほどの、私は……」

勇者「ああ、……物凄かったな」

堕女神「ち、違うのです! あんなの、私じゃ……あ、ああ……! あんな、はしたない……言葉……」

身体の熱が引いたのか、向き合いながら横になっていると彼女はそう弁解を始めた。
はっきりと覚えている自らの痴態を、認めたがらないかのように。

勇者「でも、どうして……こんな事……」

堕女神「え、と……それは……その……」

勇者「言いたくないんなら、構わないんだが」

堕女神「どうしても、陛下に……私の、もう一つの“初めて”……奪って、いただき、たくて……」

彼女は、観念したように目を伏せながらそう言った。

勇者「……それは、また何故……今?」
650 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:18:46.98 ID:Ou19edsHo

訊ねてから、なんとなしに勇者は理解した。
隣女王と夜を明かし、その純潔を受け取り――――しかしこちらは殺されかけたのだ。
後半部分はさておいて、前半への嫉妬が、彼女の中には芽生えたのかもしれない。
だから、こんな事を提案してきた。

堕女神「それと、もうひとつ……だけ。その……はしたない、と思わないで……くださいますか?」

勇者「?」

堕女神「……お、お尻の……穴、で……御精液を、受け止めたら……どうなるのか、その……興味、が……」

一息にそれを言ってのけると、彼女の顔は一気に赤みを増し、目を伏せる。
その様子を見て、勇者は……自分の“それ”が、再び力を増していくのを感じた。
太ももでそれを感じた堕女神はびくりと反応し、続けて口を開く。

堕女神「陛下……もう一度、いえ……もっと、しません、か?」

勇者「……どっちでが、いい?」

からかうように訊ねると、堕女神はおずおずと答える。

堕女神「……陛下の、お好きな場所で。前も、後ろも、胸も……唇も、全て……貴方のもの、ですから」


――――――翌朝、勇者は筋肉痛で動けなかった。
堕女神もまた、さながら生まれたての仔鹿のようにぷるぷると脚が震え、動く事もできず……
公務のほとんどを疎かにしてしまったのは、必然の話。

そして、城内の使用人達の忍び笑いと苦笑もまた、必然だった。




651 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/06(月) 03:22:04.29 ID:Ou19edsHo
これにて、今回のスレは全て終了とさせていただきます
一ヶ月以上お付き合いいただき、ありがとうございました。
明日か明後日にでもHTML化の依頼を出す事にいたします

しかし、ナイトメアが割と人気だと知ってれば……。
今になって、寝バックで突かれて感じて声を漏らすのを「か、感じて、ないっ……!」みたいに強がるシチュエーションとか浮かんじゃったじゃないか
まぁいい、次のスレか何かのために練っておこう

それでは、依頼を出す前に再び顔を出させていただきます
ひとまずおやすみなさい
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 03:25:41.09 ID:AeYhR2070
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 03:34:42.56 ID:KMruBM2d0
乙!
堕女神の乱れっぷりが半端なかった
次の投下も楽しみに待ってるよ!
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 03:35:32.59 ID:NM2BQClAo

狐とラミアとナイトメアと気になるキャラは沢山いるぜ
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 04:01:51.92 ID:kt/5hwThO

ここに出てくるキャラで人気無いキャラなんてほとんどいないぞ
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 04:16:28.40 ID:qJKCW5YX0
乙です
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 06:35:57.87 ID:UlEFyqrl0

楽しかったまた会おう
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 07:08:59.64 ID:Be3QAOJQO
完走乙でした。
やっぱ淫魔の国は最高やでぇ…!!
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 07:30:40.53 ID:MKYf05ZD0
乙でした
このシリーズ好きだ
また読ませてくれ!
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 07:56:00.18 ID:ySsVWXKv0
乙 リアルタイムで見れて幸せであった
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 08:32:59.41 ID:EHrbMK8uo
乙あー堕女神エッッッッッ
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 08:43:03.11 ID:Sh0ZICYGO
溢れる乙を力に変えて、もっと大きく乙しよう。乙
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 08:53:42.32 ID:+mrOYxB/O

ナイトメア編楽しみにしてる
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 09:36:13.99 ID:Dj6aLM0oo


しかし、スレはまだ3分の1ほど残ってるんだ。
おまけもう一つなら…?ダメ?
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 09:40:39.28 ID:oWsPXl5io
おっつおっつ
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 11:51:26.90 ID:bLtqFdor0
乙乙
楽しい時間をありがとう
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 12:12:50.50 ID:SwuYRGvx0
やっと書き込めた!
乙です
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 15:46:22.42 ID:9RJb7MUQ0
オマケでナイトメアちゃん描いてくれても……いいんですよ?

完走乙でしたー
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 15:51:17.40 ID:MEw+7sPBO
乙乙
またいつかに狐の女将のモフモフプレイを期待!
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 20:37:39.75 ID:IbB+i9Lp0
乙でした
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 21:15:24.46 ID:UW1i8fh3O
乙です
高貴(強気?)な女性がアナルが弱いのはお約束ですよね
ところで、ワルキューレはもう出てこないのでしょうか…?
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 12:54:59.74 ID:LBY83nvxo
魔王を倒すことの出来る唯一の存在が筋肉痛で動けなくなるダメージってどれ位なんだよww
あの世で魔王も苦笑いしてますわ。
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 13:15:28.73 ID:wJYu7S31O
まぁ、普通に風邪・・・風邪?引くくらいには一般人やってるからな、勇者。
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 20:17:59.01 ID:RXQrPhvBo
>>672
魔王、死んでないだろ
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 22:39:59.04 ID:P1JsPKIho
モフモフテコキされてえなあーおれもなー
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:35:52.33 ID:SvA3g7Cw0
そういや、サキュAがひどく泥酔していたのは、なにかあったのかなー
狐のマスターも不思議そうに眺めてたし。
677 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/03/08(水) 01:10:56.37 ID:Ejcc1Oypo
先ほど、依頼を出して参りました。
予想外に長くやる事になりましたが、今回もお付き合いいただきありがとうございました
それではまた次回、お会いしましょう

>>671
もしかすると次回で……かも

>>676
二人きりでこっそりお出かけできてはしゃぎすぎた説を提唱したい




次は>>1000まで気持ちよく使いきりてぇなぁ…………
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 02:17:06.19 ID:OrbTPvdhO

今回のスレもまた素晴らしかった ナイトメアに期待
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 23:14:44.62 ID:L4695+ZGO
次回に…
全裸で期待
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 23:27:37.93 ID:lgT/Bo+Oo
>>679
マジな意味で逝ってしまう
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 00:26:54.50 ID:LcP7ro2w0
1000まで感想で埋めれっかな
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 01:46:55.41 ID:n8o4Mfdi0

取り敢えず1000までを見据えて、素晴らしかった
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 13:23:50.39 ID:4L1saIV40
乙です
ナイトメアもワルキューレもいいけど、魔王も見てみたいな
今なら勇者と仲良く酒飲めそう
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 16:08:13.21 ID:uqwMnoq30
改めて乙
今度、淫魔の国へ行ったら書店娘ちゃんにお世話されたい
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/09(木) 17:37:48.90 ID:BTOIghX2o
ラミアさんの危険なテクニックを・・・・止めておこう
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 00:13:32.54 ID:/lO2/K7a0
あの国に行くために魔王探すか
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/10(金) 01:18:02.32 ID:W4+kCDwQO
ナイトメアちゃんペロペロの為に魔王探して(ナイトメア)ペロペロさせろって魔王城凸しなきゃ……
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/03/15(水) 12:19:29.35 ID:GoDiNv3d0
初期からまとめで見てたけど今回も素晴らしい。

しかし、いつものメンバー以外で初めてメイドのサキュバスさんとしたみたいだけどお城の他の娘達はそろそろ我慢できなくならないのかね
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