過去ログ - 最初のファンから、駆け出すキミへ(小日向美穂If小説)
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:15:39.59 ID:3RRQd8Ra0
初めまして、VIPの使い方すら調べながら書き込んでる新参者です。SS書きました。


TwitetrでRTで回ってきた「もしshabon songのイベントコミュ一話を熊本のガチ幼馴染が見ていたら。」というツイートに着想を得て
「小日向美穂ちゃんにもし幼馴染が居たら彼の目には小日向美穂ちゃんの門出はどう映るか。」
というコンセプトで小日向美穂ちゃんの熊本からの旅立ちのIf小説を書かせて頂きました。

公式設定からの変更点として、元から上京して養成所に通っていたのではなく熊本の養成所から東京へ上京したという事にしています。

モバマスのSS(?)を書くのは初の試みでしたが、精一杯書きました。
プロデューサーの皆さんの感想、ちょっと怖くもありますがお待ちしております。


SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:16:38.44 ID:3RRQd8Ra0
詳しい使い方よく分かんないんで本文貼っていきます・・・


3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:17:27.66 ID:3RRQd8Ra0
高校二年生が終わった春休み、熊本の某所の一軒家で彼はくつろいでいた。
『あのねっ、突然なんだけど――』
昼過ぎの居間でソファーに横たわりながらテレビを点けると、よく知った顔が映っていた。
画面の向こうで夕焼けの河川敷に立つ彼女の名前は小日向美穂。今、人気沸騰中の正統派美少女アイドルだ。草食系男子、肉食系女子などと揶揄される事も増えてきた今日、恥ずかしがり屋で物腰の柔らかい彼女の性格はテレビの前の男子達を虜にしている。
『明日も私と一緒に帰ってくれますか?』
以下略



4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:18:05.44 ID:3RRQd8Ra0
呼び鈴の音で目が覚めた。時刻は六時半。もぞもぞとベッドから這い出してワイシャツをハンガーごと窓枠の出っ張りからもぎ取る。
俺の名前は坂門淳(さかど あつし)。熊本の田舎に住んでる、どこにでも居る陸上部の脳筋だ。そして俺には物心付く以前からの幼馴染が居る。
「あっちゃーん!まだ寝てるのー?朝練遅刻するよー!!」
ガララッと玄関の戸の開く音、トントンと階段を登る音、そして部屋の扉が開いた。
「えぇっ、まだ着替えてないの!?ほんとに遅刻しちゃうよ!?」
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:18:31.41 ID:3RRQd8Ra0
少しだけ前の話だが、高校に上がってから美穂は部活に入らずにアイドル養成所に通い始めた。緊張しぃな彼女は人前で何かをするのが人一倍苦手で、中一の合唱祭の時の話は今でもタブーだ。そんな彼女がアイドル養成所に通うと聞いた時には笑ってしまった。
そしてその時初めて美穂を本気で怒らせ、俺は美穂が中学生になる頃まで度々言っていた「あいどるになりたい!」は今でも表に出さないだけでまだ思い続けていたのだと知り、本気で謝り何とか許してもらえた。
アイドル、それはとても、とても多くの人間を笑顔にして、感動させて、愛される、現代の偶像と言っても過言ではない存在だ。
美穂が昔から人の笑顔が見るのが好きだったのは俺がきっと一番知っている。
そしてその彼女が変わりたいと、アイドルを目指す気持ちの強さもきっと。
以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:19:12.83 ID:3RRQd8Ra0
冬の冷え込む日、部活が終わり家に向かう長い上り坂に入る時美穂とはち合わせた。
「ん、今日も養成所?」
「そうだよ、レッスンに夢中になってたら遅くなっちゃった。」
「もう日も短いんだし帰り遅くなったら言えよ、危ないし。」
「ありがとう、そうしようかな。」
以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:19:44.84 ID:3RRQd8Ra0
そして、その時は突然訪れた。
三学期の期末試験も終わり、高校は採点の為の家庭学習期間に入っていた。
「1、2、3、ステップ!レッスン、楽しいなぁ……。これで私もアイドル気分!なんて。」
美穂はメニューが終わり、他の生徒が帰ったレッスンルームで一人で自主練をしていた。そう言えば先程から先生の姿が見えない。
「すみません、小日向美穂さんですか?」
以下略



8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:20:11.49 ID:3RRQd8Ra0
上り坂の入口でまた美穂とはち合わせた。
「あ!あっちゃん!!」
いつにも増して機嫌が良いらしく、立ち漕ぎでこちらに向かってくる。
「ん、お疲れ。どうしたんだよ、随分ご機嫌みたいだけど。」
「私、アイドルになれるよ!なれるんだよ!!しかも美城プロ!!」
以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:20:38.83 ID:3RRQd8Ra0
息も整わないままベッドに倒れ込む。
「なんで俺は……くそっくそっ!!」
美穂の夢が叶うのに、それは自分に取っても嬉しい事の筈なのに、あの瞬間、悲しくなった自分が許せなかった。それどころか自分は。
「くそ!!」


10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:22:07.25 ID:3RRQd8Ra0
翌日の朝、美穂が家を出ると淳は家の前で待っていた。
「あっちゃん……」
「その……昨日はごめん。俺、ちょっと混乱してた。」
「ううん、気にしなくていいよ。」
いつも通り並んで走る二人に会話は起きなかった。
以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:22:35.52 ID:3RRQd8Ra0
日中の授業も午後の部活も、淳は上の空だった。グラウンドで明日の朝練の為に塩カルをまいている時、先輩に尻を蹴飛ばされた。
「いたっ!?」
「坂門ぉ、お前今日どうしたんだよ。なんかあったろ。」
「……はい。」
三年の先輩は微笑むと、ぽんと肩を叩いた。
以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:23:03.48 ID:3RRQd8Ra0
そしてその日も、上り坂の入口で美穂とはち合わせた。
「あっ……」
「美穂……」
「なぁ――」何を言うかも決まらず言いかけた声は重なった声に消えた。
「ね、ねぇ。明日放課後、一緒に養成所に来ない?」
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:23:47.81 ID:3RRQd8Ra0
翌日、放課後二人で電車に乗って美穂の通う養成所に向かった。高い建物と多くの店が立ち並ぶそこは、普段学校の帰りに友達と寄り道する商店街と比べて都会に感じた。
「ここだよ。」
美穂が足を止めたのは五階建てのビルだった。
「いつもここで……?」
「そうだよ。ほら、入ろう?」
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:24:15.44 ID:3RRQd8Ra0
目を腫らしてて出てきた淳を見て、美穂は何も言わなかった。
「それでは、私はこれで。」
「あっ、ありがとうございました!……あっちゃん、私達も帰ろうか。」
「……おう。」

以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:24:43.22 ID:3RRQd8Ra0
春休みも残すところ数日となった夜、美穂から淳にメールが届いた。
『明日の昼、熊本空港から発ちます。』
淳は返信せずにメールを閉じた。


以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:25:09.53 ID:3RRQd8Ra0
淳が空港に着くと、鈴木と共にスーツケースを引いた美穂が待っていた。

「お待たせ。」

「あっちゃん。」
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:25:35.91 ID:3RRQd8Ra0
坂を下り終わり、桜並木の下で自転車を止める。

馴染みの道を一人で歩く。あれから、一度だけ美穂が公衆電話で電話を掛けてきた時があった。慣れない都会での生活や寂しさ、社会人としての責任や、給料を貰って人前でパフォーマンスする事のプレッシャー、それらを美穂は吐き出すように淳に話した。そして、ひとしきり話し終えると
『じゃあ、あっちゃん達ファンの為に頑張るね!』と。
『アイドル人生全うしたら、いつでも帰ってくればいいよ。その時は幼馴染として待ってるから。』
以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2017/04/04(火) 22:37:01.43 ID:7VHwzMJl0
SSは総じて[田島「チ○コ破裂するっ!」]だが、これはつまんない[田島「チ○コ破裂するっ!」]だわ
小説形式にするなら腕を磨け


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