【創作】「彼女はとても手が早い」
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6:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:36:35.14 ID:2/v3E0jz0

がらがら。
少し立てつけの悪い扉を開く。
黒板には「好きな席に座ってください」という文字が大きく書かれていた。
ぼくは優柔不断な性格なので、「好きな場所に〜」とか「好きなところに〜」という言葉は苦手だ。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:55:32.69 ID:2/v3E0jz0
「遠慮しておくよ。確かにぼくも転校したばかりで友達はいないけど、
 ぼくみたいな根暗を友達にしたところで良い事はないだろ」

「えっ、キミも転校生だったんだ!奇遇だなぁ、私達いいお友達になれそうだね!
 私は明るさだけが取り柄だから、根明根暗コンビだね!おぉっ、明暗だけに名案だぁ!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:00:19.23 ID:2/v3E0jz0
すると、湊から質問が飛んできた。

「そういえば根暗くんは転校前はどこに住んでたの?」

……その質問は、ぼくにとってはウィークポイントだ。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:18:52.28 ID:2/v3E0jz0
「……そうだね」

ぼくは相槌だけ打ち、そこで会話は静かに途切れた。

時計の長針は8を指していた。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:40:01.26 ID:2/v3E0jz0
保健室のベッドを二時間ほど借り、ぼくは湊の言葉を思い返した。

『もう大丈夫だと思うんだ』

……本当に、大丈夫なのだろうか。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:56:49.25 ID:2/v3E0jz0
〜休憩挟みます〜


12:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 20:22:40.20 ID:2/v3E0jz0
〜〜〜〜〜〜〜

「……ごはん、こない……」

兄が保健室で過去を忘れ夢の世界に逃げている間、ぐったりと机の上に突っ伏す妹。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 21:08:41.00 ID:2/v3E0jz0
「……。……トイレにいくついでに、お水いれてこよう……」

が。
ふと催した尿意と共にこの状況を打破しようという思考が生まれた。
明らかに「ついで」の対象が逆なのだが、少女にとってはその思考が大きな一歩だった。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 21:57:01.60 ID:2/v3E0jz0
「……はっ」

ぼくは突然意識を取り戻した。
とても気持ちの悪い夢を見ていた。
夢の中では普通に友達が居て、一般的な学生らしい学校生活を送っていた。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 22:33:18.14 ID:2/v3E0jz0
「……あぁ、やっぱり。か」


当然だった。
これだけ静かだったら、誰もいるわけがなかった。
以下略 AAS



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