過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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924:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:17:58.61 ID:d/AIbhsAO
梓「純はそういうのに疎いからね。こっちの人は使う武器が同じだけあって澪先輩も一目置いてたみたいだよ?」

 文恵の写真を指でなぞり、額の部分を小突く。

純「今となっては、って感じだけどね」
以下略



925:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:18:41.02 ID:d/AIbhsAO
 取り留めの無い会話が数分続いた頃だろうか。
彼女は何の前兆も無く、あまりにも自然な形で現れた。

純「っ!」

以下略



926:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:19:23.38 ID:d/AIbhsAO
純「あはは……。凄い、凄いよ梓。何であの人あんなになってるの?」

 戦慄と歓喜が入り交じった複雑な表情。
一人で受付に注文する文恵の後ろ姿を見ながら、純は拳を震わせた。

以下略



927:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:20:03.27 ID:d/AIbhsAO
 純は間違いなくこの場で闘いを始めるつもりだ。
瞬きの瞬間にこちらに背を向けている文恵に一発しかける事すら辞さないだろう。
 梓はそれを何としてでも避けたかった。
闘気という概念をまだ朧気にしか把握していない彼女でも分かる。
何の考えも無しに文恵に挑むのは余りにも早計過ぎる事を。
以下略



928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:20:33.70 ID:d/AIbhsAO
梓「あ……」

 外れろ──。
 その一瞬の間に何度心の中で呟いたことだろうか。
しかし現実は無情にも梓の願いは聞き入れず、紙コップの中の氷は丁度文恵の頭上で撒き散らされた。
以下略



929:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:21:01.70 ID:d/AIbhsAO
 純の砕けた口調に眉一つ動かさない。
文恵は純と梓を暫く見つめると、レジに向き直った。

「こ、こちら……三点で六百三十円になります」

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930:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:21:29.97 ID:d/AIbhsAO
文恵「ここ、良いかな?」

純「どうぞ」

 文恵の呼び掛けに純は椅子を引き、文恵の方に向けた。
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931:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:21:58.63 ID:d/AIbhsAO
 梓は間近で木村 文恵という人間を観察してみて、『辻斬り』という通り名はあまりにも不釣り合いだと思った。
 体格に恵まれているわけでもなく、容姿も辻斬りを連想させるような恐ろしさは無い。
二つ結びにしてある赤茶けた髪と幼い容姿が相俟って、むしろとても可愛らしく見える。

文恵「……私の顔に何かついてる?」
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932:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:22:28.04 ID:d/AIbhsAO
純「…………」

 純は忙しなく身体を動かし、しきりにテーブルを指で小突いている。
 いつでも来い。
 そんな純の心の声は梓にも伝わった。
以下略



933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/05(火) 00:23:23.11 ID:d/AIbhsAO
純「え?」

梓「はい?」

 文恵は刀を鞘ごと壁に立て掛けた。
以下略



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