過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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17:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:21:57.45 ID:2Z2/dwEo


それはいつも通りのある日のことであった。
上条当麻はベランダに布団を干そうとすると、ある一通の封筒が置かれている事に気付いた。
最初は風で吹き飛ばされてきたのだろうと思ったが、封筒には”上条当麻様”と書かれており、その他には住所も差出人の情報すらも書かれてなかった。
以下略



18:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:23:28.39 ID:2Z2/dwEo



 布団を干し終えた上条は、一度大きく伸びをして、秋の空を見上げた。
以下略



19:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:24:45.29 ID:2Z2/dwEo

 自分の境遇を嘆き恨む者には、決して出来ない表情だった。

 それに彼は気づいているのかいないのか。
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20:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:25:49.33 ID:2Z2/dwEo


「な、なんだこれ?」

 上条はひとしきりもがいた後、涙目で鞄を見下ろした。
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21:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:26:43.58 ID:2Z2/dwEo

 件のインデックスは、朝早くから小萌の家に出掛けている。

 なんでも買い過ぎて賞味期限ギリギリの食材を一気に片付けるためにインデックスの力を借りたいとのことだった。
以下略



22:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:27:22.33 ID:2Z2/dwEo

「どうするか・・・っても、届けてやるべきだろうなこれは」

 気がついた以上、それをそのまま放っておくのは性にあわなかったし、何より上条家の経済破綻をギリギリで回避していられるのは、小萌の食事会によるところが大きい。
以下略



23:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:28:21.50 ID:2Z2/dwEo


「いてててて」

 湿布を貼って包帯でぐるぐる巻きにした右手で後頭部に保冷剤(上条家冷凍庫に入っている唯一のもの)を押し当ててながら、上条は鞄の前に腰を下ろした。
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24:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:28:48.86 ID:2Z2/dwEo

「えーと、留め金留め金っと・・・」

 などと言いながら、無事な左手で取っ手の脇にある留め金に指をかける。
以下略



25:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:30:01.00 ID:2Z2/dwEo

 驚きと、人形の持つ息を呑むほどの美しさに、数呼吸。

「な、なんだこれ。こんなの、先生んちに持って行くつもりだったのか?」
以下略



26:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:30:34.91 ID:2Z2/dwEo

 『記憶のあった上条』の私物という線もあったが、それはとりあえず否定することにした。

 いやその趣味そのものをどうこう言うつもりはないし、偏見もない。
以下略



27:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:31:25.34 ID:2Z2/dwEo

「あ、そういや大丈夫かな」

 覗き込むようにして人形を見ていた彼の顔に、若干の緊張が浮かぶ。
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