過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:04:00.89 ID:AkZboO+y0
10月といえば、行楽シーズンだよな。猫も杓子もやれ旅行だの、紅葉狩りだのといっては騒ぎやがって。
――――俺は、旅行にも紅葉狩りにも縁の無い悲しき受験生だよ。特に今年の夏は、桐乃に散々振り回されて
……妹もののエロゲーを強制的にやらされたり、色々と訳あって夏コミに連れて行ったり。
以下略
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:04:48.09 ID:AkZboO+y0
難行苦行の旅も半分ほど消化すると、秋晴れの好天に恵まれたこともあって、歩くのにも多少は慣れてきた。
ただ、暑いんだよな〜。桐乃の格好は、ハイキングとあって流石に渋谷系ファッションではなく、ハーフパンツ
にトレーナー、その上に登山用のヤッケ。あやせはキュロットスカートにセーター、そしてウインドブレーカー
とどちらも軽装……と言っても、靴はそれぞれトレッキングシューズを履いていた。お袋は……まあ、いいか。
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◆Neko./AmS6
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2011/01/10(月) 00:06:04.89 ID:AkZboO+y0
終わりの目処が見えるってのは、本当に良いもんだよ。宿に着いたら、先ず風呂だな、温泉って言ってたしな。
そういや、俺ん家が家族旅行なんてしたのはいつが最後だったけ? 妹の桐乃との関係がギクシャクしちまって
からはお袋も親父も、家族旅行なんて言い出さなくなっちまったし――俺が中学生になって以来……
「ねぇ〜……あんたさー、家が最後に家族旅行に行ったのっていつだったか覚えてる?」
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:06:59.43 ID:AkZboO+y0
沙織は俺達と会う時はいつもぐるぐる眼鏡を掛けちゃいるが、それを取ると素顔はすげー美人なんだ。
あいつは、恥ずかしがり屋で――俺が何となく沙織のことを思い浮かべてニヤニヤしながら歩いていると……
「あっ! あやせ! 大丈夫!?」
以下略
525
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:07:42.14 ID:AkZboO+y0
お袋は元々、携帯を持って無いから、桐乃が自分の携帯をヤッケのポケットから取出し……
「あぁ――――、圏外だ!! なんでauだめなのよー!! もうー信じらんない!!」
「桐乃ー……わたしのdocomoだけど、やっぱり圏外……」
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:10:07.27 ID:AkZboO+y0
「京介、京介もお母さんが道を間違えたと思ってるんでしょ? 前に来た時はお隣の奥さんに道案内されて
来たんだもの、お母さんを責めるのはお門違いと言うものよ。……でも確かにこういう道だったのよ〜」
お袋のヤツ……開き直りやがった。
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527
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:10:52.51 ID:AkZboO+y0
やっとあやせに、いつもの笑顔が戻ってきた。……あやせ、お前はそうやって笑顔でいる方が似合っているよ。
俺達はそれから暫く、学校の事や友達の事など他愛も無い世間話をしていた。
お袋と桐乃がここを発って、すでに一時間半が経過していた。たとえ二人が宿へ直接辿り着かなかったとしても
奥多摩湖の外周をぐるっと囲んでいる国道へ出られれば、車も走っているだろうし携帯も繋がるだろう。
以下略
528
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:11:38.47 ID:AkZboO+y0
俺は多少暗くなろうとも分かるような目印を、林道の所々に付けながらあの場所へ急いだ。三差路を戻ること
数百メートル……林の奥の少しだけ丘になった、その先の向こうに見えたあの薄緑色の四角い……
息が切れそうになるのも構わず、俺は林の奥へ分け入りその丘を登り――『よしゃ! やっぱそうだ!』
それを確認すると、踵を返しあやせの元へ駆け戻った。と、言いたいところだが、日頃の運動不足の所為で体力
以下略
529
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:12:22.34 ID:AkZboO+y0
――コノサキ ノ ジンジャ ノ ヤシロニ イル キョウスケ アヤセ――
そのタオルを林道の真ん中に広げ、風で飛ばねぇように四隅に石を置いた。
「よし、こんなもんだろ。……あやせ、俺の背中に乗れ」
以下略
530
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:13:07.71 ID:AkZboO+y0
「お兄さんの説明はわかりました。……で、でも、少しでも変な真似をしたら通報しますから!」
通報できねぇからこんなんなってるんじゃねぇかとは……流石に言えず、俺はあやせを壁際に座らせた。
「お兄さんは、そっちの壁際に座って下さい。……絶対にそこから動かないで下さいね!」
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