812:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 17:56:24.37 ID:ZmrClH2Ho
おそろしい程に落ち着いた口調で言い放つ麦野。
あっさりと答える彼女に浜面は寒気を感じる。
813:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 17:59:17.80 ID:ZmrClH2Ho
――ファミレスのジョセフ
814:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 17:59:54.40 ID:ZmrClH2Ho
佐天を縛るモノはなにも無かったのだ。この仕事も自分の意志でやっていると言っていた。
例えそれが罪悪感を引き起こさせる仕事であるにも関わらずだ。
815:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:00:57.00 ID:ZmrClH2Ho
実際にはアイテムのメンバーは第七学区から第三学区に移っているのだが、美琴は自分の肌が粟立つのを知覚した。
美琴は伝票を持って立ちあがる。
816:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:02:39.26 ID:ZmrClH2Ho
――甲州街道
ステファニーは地下駐車場からランクルで飛び出し、目下全力で第三学区のフレンダとの合流地点に向かっていた。
817:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:03:19.45 ID:ZmrClH2Ho
――第三学区の個室サロン
「未元物質は、この建物の中に居る」
818:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:06:36.50 ID:ZmrClH2Ho
「させるかっての、私にも色々あってね」
ふぅん、と垣根は鼻で笑うと未元物質を顕現させる…と言ってもみえないのだが。
819:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:07:03.25 ID:ZmrClH2Ho
「ふーん…そう。…でも、簡単に滝壺を渡す訳にはいかないわね」
「だったら取引しよう」
820:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:08:05.15 ID:ZmrClH2Ho
麦野の脳裏にフレンダの顔が浮かぶ。
まさか、アイツ!裏切りやがったのか?
彼女は自分の頭に一気に血が上り沸騰する感覚を覚える。
821:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:08:38.07 ID:ZmrClH2Ho
「狙撃手からピンセット貰ってきたわよ?その直後に狙撃手はお宅の窒素使いにやられて重傷だけどね」
心理定規はアタッシュケースに詰められたケースごと垣根に手渡すと、麦野がいるにも関わらずそれを手に嵌める。
822:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:09:53.03 ID:ZmrClH2Ho
垣根はそう言うと心理定規にくいっと麦野のそばに行くように首で指示する。
命令された心理定規ははいはい、と悪態をつきつつも麦野のそばにゆっくりと寄っていく。
立ち尽くしている麦野の額の辺りに心理定規はさっと手を添える。
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