過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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925:[saga]
2012/04/04(水) 14:31:34.70 ID:+IlzdyW5o

突然、私は頬を張られるのかと思って身をすくめた。実際には両手で私の肩をつかんで、背にした壁に叩きつけただけ。
しかし、背骨に再び走る激痛に、私は一瞬硬直して息が止まった。まどかはそれには気付いていない様だった。

魔まどか「言っておくけど、同情してるわけじゃないからね……」
以下略



926:[saga]
2012/04/04(水) 14:33:04.47 ID:+IlzdyW5o

肩に置かれたまどかの指が、ぴくりと動いた。
さすがに私にも、なにかまずいことを言ったというのは分かった。
逆上したまどかに殺されるのなら、それは本望だけれど……。

以下略



927:[saga]
2012/04/04(水) 14:35:19.80 ID:+IlzdyW5o

魔まどか「――私は別に、この世界を救いたいわけじゃないもん」

ほむら「でっ、でも! あなたの大切な人たちは……あなたが守らなければ、死んでしまうのよ?」

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928:[saga]
2012/04/04(水) 14:36:12.34 ID:+IlzdyW5o

……そういう、ことか。

まどかはうつむいて、荒い息を吐いていた。私の肩に乗った手に体重がかけられて、私はぴくりとも動けなかった。
しかし、いずれにせよ私は虚脱状態で、頭の中だけがぐるぐると回転するばかりだった。
以下略



929:[saga]
2012/04/04(水) 14:38:18.20 ID:+IlzdyW5o

顔を上げたまどかは、涙の跡もきれいになっていた。にへらと笑って、場違いにおどけてみせた。
その背後に静止している巨大な魔女の拳があった。なんとなく、まどかの時間停止も残り短いのではないかと思った。
私が使う時間停止の効果時間の、10倍は時間が過ぎていた。しかしまどかは苦もなくそれを維持していた。

以下略



930:[saga]
2012/04/04(水) 14:39:32.67 ID:+IlzdyW5o

ほむら「……分かったわ」

魔まどか「……っチャンスは一回だけだよ?」

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931:[saga]
2012/04/04(水) 14:41:06.63 ID:+IlzdyW5o
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932:[saga]
2012/04/04(水) 14:41:55.99 ID:+IlzdyW5o

私は言った。まどかは、泣き笑いのような顔をした。そして。

背骨に激痛が走る。
息をつまらせた私は、思わず悲鳴を上げていた。
以下略



933:[saga]
2012/04/04(水) 14:43:44.24 ID:+IlzdyW5o



そのあと――。

以下略



934:[saga]
2012/04/04(水) 14:45:29.39 ID:+IlzdyW5o

ドッ!!

まどかの伸ばした右手から、半透明の黄金の腕が、轟音と共に出現した。
その巨大さは、魔女の拳を凌駕する。新幹線の速度でやってきた魔女の拳を逆に、上から握って阻んでいた。
以下略



935:[saga]
2012/04/04(水) 14:46:40.80 ID:+IlzdyW5o

私たちの足元数メートル先から、女神の腕が砕けて、ガラガラと膨大な瓦礫を振り落していく。
当然、その先端に鎮座していた魔女も、崩落に巻き込まれていた。土煙は上がらないが、影の粒子が煙となって宙を舞った。
落ちた先には何も見えない。完全なる奈落の底へと、落ちて行く。これは、魔女を倒したということなんだろうか。

以下略



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