過去ログ - アスカ「私なりの愛ってやつよ」
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24:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:45:44.16 ID:nYXsbXrS0
「言葉で説明するよりも、見てみる方が早いんじゃないかなぁ。ちょっとついて来て下さい」

 そう言って、彼女と一緒にユイさんのいる部屋へと歩いて行った。

 ○
以下略



25:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:46:22.85 ID:nYXsbXrS0
「ちょっと荒療治だったわね。80日間も部屋をさ迷わせる事になっちゃったから。
でもあなたはきちんと気付いたわ。自分自身で殻を破った」

 僕は母を誤解していたのかもしれない。こんなにも深い愛情に包まれたのは初めてだった。

以下略



26:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:46:51.14 ID:nYXsbXrS0
 良く見るとメガネケースのように見える。
 彼女は別段、目は悪くないはずだ。
 誰かの持ち物なのかな。
 僕は単純な好奇心から、彼女に訊ねた。

以下略



27:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:48:29.24 ID:nYXsbXrS0
 元の世界に戻ってから、父に言って欲しい事があると、伝言を預かる事になった。
 母は僕の耳に手を当て、ぼそぼそと伝言を伝える。

 それを聞いた僕も、ニヤリと笑みを浮かべた。

以下略



28:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:49:01.21 ID:nYXsbXrS0
 対岸の壁面に、赤くて汚いスルメのようにわだかまっているものがある。
 あれはアスカじゃないか。
 彼女は手足をばたつかせ、水に流されまいと溺れていた。

 欄干を人々がびっしりと埋め尽くし、
以下略



29:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:49:56.77 ID:nYXsbXrS0
 芦ノ湖のほとりには、大勢の人がウロウロしている。
 二号機が暴走したのも相まって、相当の騒ぎになった。

 人混みの中に冬月副司令の姿を見たような気がして僕は怯えたけれど、
もはや怯える理由は何もない。
以下略



30:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:50:34.88 ID:nYXsbXrS0
 だから手短に済ませるよ。

 碇司令と加持師匠は昔から小競り合いを続けていた。
 今年の一月、愛車を桃色に染められた加持師匠は手下のアスカに報復を命じた。
 そこでアスカは碇司令に一矢報いるために、ユイさんを盗み出した。
以下略



31:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:51:08.85 ID:nYXsbXrS0
 続々と集まる関係者たちの手から持ち前の逃げ足の速さで辛くも逃れつつも、ついにアスカは芦ノ湖へ
追い詰められ、行き場を失って欄干へ飛び乗った。

 その挙げ句、彼女は欄干から湖に落ちて骨折した。

以下略



32:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:51:40.89 ID:nYXsbXrS0
 僕とアスカは境遇が似ていた。
 同じように母をヱヴァに奪われた僕に対して、親近感が湧いたのかもしれない。
 やたらと僕に構うのも、そのせいだったのかな。

 意識のない僕をエントリープラグへ沈めて、わざと起動を失敗させた人物がいる。
以下略



33:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:52:38.18 ID:nYXsbXrS0
「やあ、大丈夫?」
 僕が声をかけると、彼女は弱々しい笑みを浮かべた。

「人ごみに揉まれて、ふらついてしまったの」
 なるほどそういうことかと思った。
以下略



34:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:53:19.68 ID:nYXsbXrS0
「それで!」
 父は叫んだ。

「それで?さっき伝えた通りだよ、父さん。母さんは戻って来るんだ。サードインパクトを防げれば」

以下略



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