過去ログ - 御坂「幸福も不幸も、いらない」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/22(日) 19:57:33.49 ID:LrbQxZtRo
「目、覚めた?」

視界の外、横たわるベッドの脇から掛けられた声に御坂は首だけを緩慢に動かし視線を向ける。

金髪の少女がそこにはいた。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/22(日) 20:09:54.04 ID:LrbQxZtRo
「でも……、……」

言葉を紡ぎかけて御坂は口篭る。

でも、の後に続く言葉。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/22(日) 20:42:03.31 ID:LrbQxZtRo
何かがおかしい。
けれど何がおかしいのかが分からない。

どれだけ思い出そうとしても――[禁則事項です]に関する事だけが思い出せない。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/22(日) 21:05:14.33 ID:LrbQxZtRo
御坂はどこか虚ろな表情のまま金髪の少女に言葉を投げる。

「分かってるのよ。頭が上手く働いてない。不自然なくらいに。これでも一応自分の事は自分が一番知ってるつもりよ。
 特に神経作用の中身。生体電気の通信回線。あと脳波。仮にも最高位の電撃使いっていうくらいなんだからそれくらいの事は分かるわよ」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/22(日) 22:29:04.50 ID:LrbQxZtRo
「結局、頭が良すぎるっていうのも考え物よね。要らない事にまで気付いちゃうんだから」

肩を竦める彼女を無視する。
どうせ何か言ったところで彼女は気にもしないだろう。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/22(日) 22:58:44.99 ID:LrbQxZtRo
御坂の言葉に彼女は目を細めた。

「いいの?」

と彼女は尋ねる。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/22(日) 23:10:53.88 ID:LrbQxZtRo
「……」

御坂の答えに彼女はまたどこか悲しげに微笑みを返し。

「結局、アンタはそう言うだろうと思ってたけど。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/23(月) 00:08:50.84 ID:u+2f/p+qo
「………………」

「………………」

長い、長い沈黙があった。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/23(月) 00:31:20.84 ID:u+2f/p+qo
「……今からでも」

ベッドに仰向けに倒れ込んだ御坂に、フレンダは変わらぬ微笑を向ける。

「アンタが望むなら記憶を消せるわよ。壊れてる部分は戻らないけど新しく作る事ならできる。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/23(月) 00:52:52.62 ID:u+2f/p+qo
フレンダは扉の裏にあるラックからミネラルウォーターのボトルを一本取り出し、
扉を閉める事なく手にボトルを提げたまま視線を庫内に向け続ける。

「結局、エンバーミングっていうんだっけ?
 本来の用途とは違うらしいけど。ほとんど加工もせずにこの状態だっていうから凄いわよね。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/23(月) 00:55:00.72 ID:u+2f/p+qo
幕の序としてはこんなもんでしょうか。のっけからグランギニョール節全開です
今夜はこの辺で


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