933:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:26:16.77 ID:fLg29DFl0
「こ、こらっ!? こんなとこで何すんのよっ? やめて、離してよ、バカっ!」
言葉こそきついが、美琴の身体の動きは違う。築地の時のような、思い切り暴れるような勢いは全くない。むしろ、誘うようなその動き。
934:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:30:47.66 ID:fLg29DFl0
真剣な顔の当麻は、素直に彼女の言葉に従った。
「美琴、愛してる。オレの、一番、好きな女の子」
935:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:36:08.75 ID:fLg29DFl0
当麻の寮。
美琴の香水の残り香に包まれたまま、一人、当麻は天井を見つめていた。
936:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:42:38.88 ID:fLg29DFl0
(当麻の回想)
937:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:48:26.85 ID:fLg29DFl0
「あ、あの、僕は上条当麻(かみじょう とうま)と言います。その、貴女も空間移動能力者<テレポーター>なんですか?」
あなた「も」って何よ? と当麻を見すえながら結標は答える。
938:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:55:07.91 ID:fLg29DFl0
「あんた……無事だった?」
薄暗がりの中、興奮が冷めやらない美琴が麻美の様子を訊ねている。
939:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 20:02:42.12 ID:fLg29DFl0
「アンタの顔、見たくないから、このまま私の母に世話になるの、認める」
麻美に向かって、そう美琴は言い切った。
940:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 20:11:48.04 ID:fLg29DFl0
一方の美琴は美琴で、異変を感じ取った直後、直ちに初春飾利と連絡を取り、そして彼女から恐るべき内容を聞いていた。
今回の事件では、美琴は初春飾利の全面協力を得て、犯人たちが潜む再開発地区のビルへ突入出来たのだった。
941:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 20:15:26.51 ID:fLg29DFl0
タクシーに揺られつつ、美琴は一つのことを考えていた。
当麻と身体を重ね、熱いひとときを過ごした彼女の肉体はまだ熱を持っていたが、彼女の頭は冷えていた。
942:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 20:30:18.33 ID:fLg29DFl0
そして、年月があっという間に過ぎた、とある日。
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