過去ログ - 僕はいつだって卑劣だ
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 11:04:46.93 ID:pw75EXkAO
オリジナル
よくあるバトルもののラノベみたいな感じ
兵器もの主体で異能力ものを少し混ぜた感じ
厨二街道まっしぐら
人によっては胸糞悪いかも
奇を衒い過ぎて逆に王道になる可能性大
不定期行進、スーパー冨樫


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 11:05:51.90 ID:pw75EXkAO
 名残を惜しまれながら散っていった桜が春の終わりを告げようとしている五月。
 多々良 鋼介(タタラ コウスケ)は苛立ちを露にしながら並木道を歩いていた。
彼の身に何かがあったわけではない。厳密に言えばあったのかもしれないがそれは昨日の晩に爪を切っていて深爪をしたとか、今朝作ったハムエッグが少し焦げていたとか、何ということもない些事でしかないだろう。

「ああ苛つく、苛々する……」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 11:06:37.48 ID:pw75EXkAO
 小柄な体躯、ホックまできっちりと締めた学ラン。更に短めの黒髪と銀縁眼鏡が相俟って彼を外見から判断する者は皆口を揃えてこう言う。
 凛々しい、誠実だ、真面目だ、勤勉だ、優秀だ。
 そのどれもを下らない、と彼は一蹴する。
 ふしだらで、卑劣で、不真面目で、怠惰で、欠陥で在り続ける彼だからこそ多々良 鋼介は捻くれた子供のように周りの評価と正反対で在り続けた。
 狂気を演じる奇術師や狂言回しなどではない。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 11:12:03.73 ID:pw75EXkAO
 
 
1・アドレナリン
 



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 11:32:31.18 ID:pw75EXkAO
 十年前。人類は大きな発展を遂げた。
 コアと呼ばれる内蔵機関の回転するエネルギーを利用して様々な形状、機能を顕現させる汎用兵器の開発。
 積み上げられた地球規模の懸案事項の大半がこれによって解消された。
 神の叡智と比類するこの人類の力は人類の薬、『ドラッグ』という名を冠した。
 様々な分野においてその力を大いに発揮するドラッグ。そしてそれを操る『オペレーター』が羨望の視線を浴びる事になったのは言うまでもないだろう。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 11:51:48.12 ID:pw75EXkAO
 私立高校で、教育方針は自由な校風。
学生服を人間らしい着こなしをしていれば後は法、倫理に触れない限り何をしても許される。
そんな環境に置かれた生徒達の中には奇抜な髪型などで自己を主張する者も居る。
だが平均倍率五十倍の熾烈な受験戦争を勝ち抜いた彼等の意識は総じて高く、創立八年という短い期間ではあるものの、この学校は多くの優秀な人材を輩出している。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 12:09:15.29 ID:pw75EXkAO
「この野郎ぶっ殺してやる!」

「うわっ!? 課題やってこねーお前が悪いんだろ! そんなに苛つくんなら前の日にちゃんとやっとけっつーの!」

 鋼介はいきり立って立ち上がり、赤髪の胸倉を掴む。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 12:22:56.32 ID:pw75EXkAO
 数十秒過ぎた後、窓際の席の男子生徒が立ち上がった。
縋るような表情を浮かべる唐木を見て良心の叱咤に耐え兼ねたのだろう。
両手を合わせて無言で唐木に頭を下げている。

「お前か、良い度胸だな。まさか意味を知らずに僕をリンゴちゃんと呼んだわけじゃないだろ?」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 12:37:39.73 ID:pw75EXkAO
「ちっ……。登校拒否したくなるまで殴ってやりたいけどまだ課題が終わってないからな、今日のところはこれで勘弁してやる」

 男子生徒の返答を待つ前に鋼介は自分の席に着いた。
ほぼ同時に殴られて大量の鼻血を零す男子生徒に人が群がる。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 12:38:23.12 ID:pw75EXkAO
ひとまず終わり
こんな感じでやっていく


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2011/07/11(月) 19:56:48.86 ID:iLC4RetAO
次回作に期待!!


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/12(火) 20:16:04.27 ID:DTvpc6uDO
>>1先生の次回作にご期待ください!!



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/12(火) 20:17:51.10 ID:DTvpc6uDO
>>1先生の次回作にご期待ください!!



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/14(木) 13:42:40.58 ID:4zewQppr0
え?終わりじゃないだろ?


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/15(金) 12:46:17.41 ID:yxq4fw1AO
 難解、複雑な科目を扱う授業は自然と重苦しい空気になる。
それに教師の厳格さ、課題の量、その他諸々の要素が加われば相乗してその空気は濃密になってゆく。
その空気が心地良いと思える人間も中にはいるだろう。そして重圧に押し潰されまいと自身を鼓舞する者も。
だがその時間は劣等生にとってはただの退屈な時間でしかない。
 持て余した時間をどう過ごそうか。多々良 鋼介の頭の中にある懸念事項はそれだけであり、授業についていこうといった素振りは全く見せていない。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/15(金) 13:05:23.39 ID:yxq4fw1AO
「お前らもリンゴちゃんみたいになりたくなかったら私の授業で寝ようなんざ考えるんじゃねーぞぉ」

 間延びした声の後に控え目な含み笑いがあちらこちらから聞こえてきた。
鋼介は軽く舌打ちをすると行き場の無い怒りを込めて教師を睨み付ける。
一瞬だけ目があったが、教師はそんな事は歯牙にもかけず、再び小難しい話を始めた。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/15(金) 13:24:21.43 ID:yxq4fw1AO
 鋼介はそんな彼女が嫌いでたまらなかった。
どれだけ取り繕って生徒にちやほやされようが教師は教師。
反骨精神の塊である鋼介にとってその怒りを向ける対象が華やかであるほど、怒りはどす黒い怨恨染みたものになるのだ。

「…………」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2011/07/15(金) 15:18:18.82 ID:zHY1Qcvk0
僕はいつだって卑猥だ


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/07/17(日) 23:30:20.16 ID:uNSIidvAO
期待してる


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/07/18(月) 20:44:12.24 ID:o1c+jIrAO
期待してる


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 11:54:30.11 ID:voLLPpMAO
 天野教師の教鞭という名の折檻の影響で、唐木と鋼介は真面な状態で午前の授業を受けられなかった。
執拗にヒールで蹴られた太股は赤く腫れ上がり、頭頂部には控え目に瘤が出来ている。

「あの糞ったれ娼婦め……。卒業したら絶対お礼参りに行ってやる……」

以下略



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