532:1[saga]
2012/03/04(日) 15:37:12.67 ID:7s5pwasZ0
「そう、たしかねぇ……犬のことを題材にした映画で……冒頭に『天使の歌声』ってカンジの回想があって……」
ほむらは眉を顰める。
533:1[saga]
2012/03/04(日) 15:38:11.64 ID:7s5pwasZ0
「残念だけど、心当たりは無いわね。
そもそも私は長い間入院してるから、あまりそういうのに詳しくないのよ」
「そういやそうだったね」
534:1[saga]
2012/03/04(日) 15:39:16.06 ID:7s5pwasZ0
「や……やく、そく……」
「……まどか?」
535:1[saga]
2012/03/04(日) 15:40:21.64 ID:7s5pwasZ0
「ふぅ……はぁ……ふぅ……」
さやかが紙袋を除ける頃には、まどかは落ち着き、ぐったりした様子で椅子にもたれかかった。そしてポケットから薬を取り出して飲む。
そのあまりの困憊ぶりに、ほむらの提案でしばらくベットに寝かせることとなった。
536:1[saga]
2012/03/04(日) 15:41:14.30 ID:7s5pwasZ0
「相手が誰か、そしてその内容も覚えてないのに、どうして相手が怒ってるって分かるの?」
「さあ……あたしもまどかから聞いただけだからねぇ。
でも、嘘を言っているようにも見えないし----まどかの話がホントかどうかはともかく、昔、何かあったのは確かだと思うよ」
537:1[saga]
2012/03/04(日) 15:42:12.28 ID:7s5pwasZ0
さやかは、あたしなんか集合時間に間に合ったことなんてほとんどないのにな〜、と話を締めた。
ほむらは何も言えなかった。
さやかが語った以上の事態の重さを----時間遡行しているからこそ分かる、現在のまどかの異常な状態を、ほむらは感じとったのだ。
538:1[saga]
2012/03/04(日) 15:43:10.34 ID:7s5pwasZ0
「それは、凄いわね……」
ほむらは素直に感心した。
539:1[saga]
2012/03/04(日) 15:44:10.38 ID:7s5pwasZ0
「私もまどかの御両親に『娘をよろしく頼む』って言われたいわ!」
「…………」
540:1[saga]
2012/03/04(日) 15:45:10.81 ID:7s5pwasZ0
その視線の先、ベットへさやかとほむらの視線が注がれるのと同時に、まどかが、すぅ、と上半身を起こした。
「あら、まどか。もう大丈夫なの? 無理せず、まだ横になってたほうが----」
541:1[saga]
2012/03/04(日) 15:46:12.23 ID:7s5pwasZ0
ほむらの言葉に、さやかは首を振った。
「いやあ、やめといた方がいいよ。
まどかの『散歩』はけっこうな距離を歩くからねぇ」
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