556:1[saga]
2012/03/04(日) 16:01:10.33 ID:7s5pwasZ0
気がつけば、まどかは涙を流していた。
それはもはや演技や練習といったものを飛び越えた、本心からの謝罪の言葉であった。
とにかくやめさせなければ! ほむらとさやかは同時にそう思った。だがどうすればいいのか----
557:1[saga]
2012/03/04(日) 16:02:09.86 ID:7s5pwasZ0
まどかは、体の奥底から瞳へと、何かが汲みあがってくるのを感じた。
頬を何かがつたう。
手で拭ってみると、それは涙だった。
まどかの瞳から、大粒の涙が零れ出ていたのだ。
558:1[saga]
2012/03/04(日) 16:03:09.37 ID:7s5pwasZ0
*
それから数分が経過した。
まどかの泣き声が止んだのを見計らい、ほむらが口を開く。
559:1[saga]
2012/03/04(日) 16:04:11.55 ID:7s5pwasZ0
さやかが思い出したように言う。
「そういえばまどか、今日はいいの?」
560:1[saga]
2012/03/04(日) 16:05:10.33 ID:7s5pwasZ0
「……ほむらってさ、なんてゆうか----犬みたいだよね。それも、よく飼いならされたヤツ。
飼い主のまどかにどこまでも尻尾振りながらついていって。
そんで撫でられれば喜んで。
きっとこの調子なら、外敵が来れば吠え立てるんだろうし----」
561:1[saga]
2012/03/04(日) 16:06:10.23 ID:7s5pwasZ0
ほむらは思う。
犬みたい、か。
確かに、今までの自分の行動を振り返ってみると傍から見たら……まるで犬のようね……。
562:1[saga]
2012/03/04(日) 16:07:11.72 ID:7s5pwasZ0
「ほむらちゃん、ちょっとそこに座って?」
まどかはベットを指差す。
563:1[saga]
2012/03/04(日) 16:08:14.08 ID:7s5pwasZ0
「----ほむらちゃん、お手!」
ほむらは差し出されたまどかの手のひらの上に軽く握った拳を乗せて、
564:1[saga]
2012/03/04(日) 16:09:13.03 ID:7s5pwasZ0
*
翌日。
565:1[saga]
2012/03/04(日) 16:10:12.31 ID:7s5pwasZ0
*
ほむらとまどかは夢を見ていた。
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