過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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22: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:43:59.95 ID:oDJk8X6O0
休み時間。

普通なら転校生というものは質問攻めにあったりするものなんだろうけど
今、彼女の周りには誰も居ない。
皆、接し方が良く分からない、といった空気。
以下略



23: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:45:08.65 ID:oDJk8X6O0
「――貴方がもう居ないことは、分かっていた筈なのにね」

風が運ぶ、転校生の独り言。
フェンスを背に、どこまでも綺麗に透き通った今日の青空を見つめている。

以下略



24: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:46:33.77 ID:oDJk8X6O0
いつものファストフード店、他愛ない雑談は続く。
あたしはバリューセット。……お金持ちな仁美はアップルジュースのみ。
欲望を抑えられるあんたはまったく勝ち組みだっ。

「なるほど、おおよそ理解致しました」
以下略



25: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:47:23.52 ID:oDJk8X6O0
不意に、言葉が止まった。仁美が目を閉じて大きく息を吐き出す。

「――止めておきますわ。やはり他人の悲恋ではしゃぐなどは、不謹慎ですし」

「うん、そうだよね。未ぼ――転校生も、凄く寂しそうだったし」
以下略



26: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:48:28.34 ID:oDJk8X6O0
「いっや〜、さやかちゃんってば天才ですねー。レアなCD探す、て・ん・さ・い!」

……言ってみただけだし。
ネットで探したならともかく、お店で買ったんだから、凄いのはお店って気もするし。

以下略



27: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:49:16.95 ID:oDJk8X6O0
不意に、背後で気配がした。
振り向きたくない、でも振り向かないといけない。相反する本能の啓示。
目を閉じて振り返り、恐怖を振り払って瞼を開けると

「――へぁ?」
以下略



28: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:50:16.28 ID:oDJk8X6O0
「……集中が切れるから、静かにして貰える?」

……あたしってば、やらかした。
あからさまに冷たく突き放した口調の返答。

以下略



29: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:51:27.02 ID:oDJk8X6O0
「それ以上教えては駄目よ、エリ」

転校生が強い口調で、エリと呼ばれた少女に釘を差す。

「あ、はい……」
以下略



30: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:52:07.51 ID:oDJk8X6O0
「インキュベーター、折角来たのなら、グリーフシードを回収してくれないかしら?」

転校生が投げ遣りな口調で金髪の少女に呼び掛けると

「君は僕の使い方が荒いね。これも役割だから引き受けるけど」
以下略



31: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:53:22.76 ID:oDJk8X6O0
「キュゥべえ、長くなるし、話の続きは私の家でしましょう」

「そうね。さっきから人目も気になっていたし」

確かにこのままここで話してると、三人揃って電波さんだ。
以下略



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