過去ログ - 女騎士「姫の自慰を目撃してしまった」
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38:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:22:39.63 ID:aYv84ioOo
こうして、私は姫の“母親”になったが、私の役割はそれに留まらなかった。

私を年長者として見ていた姫は、ある日に、「大人になるとはどういうことでしょうか」
というような、素朴な相談を持ちかけてきた。
「私が如き蒙昧な者は、お答えできる資格を有しません」などという返答に姫が納得する筈もなく、
以下略



39:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:24:02.28 ID:aYv84ioOo
性交渉の際も同様に、姫はこれらの相を求めた。
私は母親として、姉として、友人として、従者として姫とまぐわった。
姫はそれらの性質を個別に欲することもあったし、四つ同時に所望することもあった。

それを指して異常だと人は言うだろう。
以下略



40:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:25:11.47 ID:aYv84ioOo
私たちは、初めの内はある程度日を置いて性交していたが、
それはすぐに毎晩になり、やがて日中でも頻繁に唾液を交換するようになった。

一方はドレスの中、一方は兵士服の中に手を入れてまさぐり合い、獣のように互いを貪る。
どろどろに溢れ出した粘液を指で掬って、相手にしゃぶらせる。それから、手を搦め、再び唇を重ねて
以下略



41:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:33:45.25 ID:aYv84ioOo
6.

今思えば、二ヶ月近くも続いたのが奇跡だったと思う。
ある雨の日の午後、昼食を終えた他の兵士たちが休息を取っている時に、
私は直近の上司に呼び出された。
以下略



42:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:37:41.06 ID:aYv84ioOo
上司は、再び巨躯を机に預けて続けた。

とはいえ、俺は、誰と誰がどんな関係を持とうと構わないと思っている。両者が仕合せである限りな。
人が人に一方的な欲望をぶつける場面を、俺は何度も見てきた。戦場や無法地帯には性別も年齢もない。
ただ弱い人間が強い人間の慰み物になる。それだけだ。
以下略



43:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:39:00.27 ID:aYv84ioOo
上司は空を手で払いのけながら答えた。
今までの功績に対する俺からの餞別だ。細かいことは気にするな。

はい、分かりました。
全く細かくはないだろうと思ったが、無駄なので追求しようとは考えなかった。
以下略



44:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:40:04.09 ID:aYv84ioOo
しかしな、自分を犠牲にして誰かを仕合せにしようとするのは、俺は好かん。もっと自分を
大事にしろ。お前にはその資格がある。

そうは思えません。上司も仰いましたが、私は汚泥です。姫の顔に泥を塗ったばかりか、御顔を
恥辱で汚しました。
以下略



45:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:50:55.63 ID:aYv84ioOo
その一言が私を引き止めた。

私は上司の部屋を出た後、そのまま街を出て僻遠の山間で自決をする代わりに、
雨に濡れながら下町の安酒場に行った。

以下略



46:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:52:14.29 ID:aYv84ioOo
今日、お前の姫様が産まれた。
私を施設から引き取ったその日、養父(ちち)は言った。
お前は、姫様のために生き、そして死ぬのだ。お前という人間は、今日生まれたのだから。
物心ついたばかりの私は思った。人は二度生まれるのだ、と。

以下略



47:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:56:33.78 ID:aYv84ioOo
いざ改まって向かい合うと、昨晩のようにはいかなかった。
私たちは気後れし、落ち着きなく身体をもじもじさせた。
始めるきっかけを掴むことができず、私も姫も顔を紅潮させ、ぎこちない雑談を交していた。
そんな間延びした状態が十数分続いた後、私は意を決して腕を伸ばし、姫の二の腕をがっちりと掴んだ。
口火を切らなければならないのは私だ。
以下略



48:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:57:06.77 ID:aYv84ioOo
『私は必死だっただけですよ』
口元は微笑んでいたが、眼には悲しみと怯えの色があった。
『私が何とかしなければならないと思って、体が勝手に動いていて、気がついたら剣を掴んでいて。
 今だって、時折思い出して恐怖に打ち震えるんですよ。私は結局、臆病者なのです。
 ただ、そんな私でも、人ひとり救えたのですから――』
以下略



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