155:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:13:00.05 ID:veqilnkN0
「……で?」
「お前達に、救ってもらいたい人間がいる。自殺病は比較的軽度だ。だが、放っておけばいずれステる(死ぬ)」
「それは、どんな自殺病にでも言えることだろ」
156:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:14:01.08 ID:veqilnkN0
「ナンバーX。警察はそう呼んでいる」
そこには、汀と同じような白髪の、十七、八歳ほどと思われる少年の写真があった。
囚人服姿で、名前を書かれたプレートを持っている写真だ。
名前の欄には「X」と一単語だけ書かれている。
157:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:14:52.24 ID:veqilnkN0
「殺し合いをしろってことか」
「違う。汀ちゃんに、ナンバーXを説得して欲しいだけだ」
「説得?」
158:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:15:41.67 ID:veqilnkN0
*
「ナンバーX?」
きょとんとした顔で汀がそう言う。
159:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:16:23.79 ID:veqilnkN0
「へぇ……赤ちゃん?」
「今回の対象は、生後一ヶ月の女児。自殺病の第二段階を発症してる。軽度だが、乳児だからダイブにはもちろん細心の注意をはらってくれ」
「いいの? ナンバーXっていう人は、患者も殺しちゃうんでしょう?」
160:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:17:18.52 ID:veqilnkN0
*
赤十字病院の会議室で、汀は大声を上げた。
「せんせ!」
161:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:18:18.15 ID:veqilnkN0
大河内は咳払いをして、周りを見回した。
「……こちらが、先ほど説明した高畑医師と、マインドスイーパーです。特A級の能力者です。私が、個人的な要望でお呼びしました」
不穏な視線を向けている周囲の威圧感に、汀が肩をすぼめる。
162:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:19:07.27 ID:veqilnkN0
*
汀は、淡々とした目で、眠らされている赤ん坊を見た。
赤ん坊の頭には、マスク型ヘルメットが被せられている。
そこは円形の部屋になっていて、中心部に赤ん坊がいる。
163:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:19:44.58 ID:veqilnkN0
「仮に戦闘する羽目になったら、俺が直接回線を切る。得策のない話は嫌いだからな」
「それを聞いて安心した。頼むぞ」
「言われるまでもない。もらう分は働くさ。俺も、汀もな」
164:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:20:33.10 ID:veqilnkN0
*
汀は目を開いた。
彼女は、いや、「彼女達」は一面真っ白な空間に立っていた。
汀が少し離れたところに立っていて、他のマインドスイーパー達が固まってきょろきょろと周囲を見回している。
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