過去ログ - 霖之助と魔理沙のパーフェクトなんたら教室デスマッチ with 慧音
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やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:06:09.49 ID:BP+lHK1ao
『霖之助と魔翌理沙のパーフェクトなんたら教室デスマッチ with 慧音』
以下略
3
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:07:29.49 ID:BP+lHK1ao
1
蝉が歯軋りのような声を朝から鳴らす残暑の折、
煮えたぎる油のような日差しがどろどろ降り注ぐ殺人的な快晴の空であった。
以下略
4
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:08:21.69 ID:BP+lHK1ao
「……とまあ、こういうわけだ。さて、少し早いが今日はこれくらいにしようか。
私はともかく、君達は体が小さいから熱にやられやすい。外の井戸で水を飲んで来るといい」
実の所、彼女自身がかなり疲れていた。
「講義は午前でおしまいですか」
子供の一人が物足りなそうに言う。
以下略
5
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:09:25.13 ID:BP+lHK1ao
熱心な子供達は各々で教科書を読んだり、本を写したりしていて、
時々慧音に言われた通りに外の井戸へ水を飲みに行った。
子供達の様子をそれとなく見ながら彼女は戸板を仕舞い、風がよく通るようにした。
あまり戸板を開けると外からの熱気が入って来るようだったので、慧音は試行錯誤して適度な按配を探った。
また、気休めだが日陰に打ち水をして少しでも子供達が涼しくなるよう計らった。
以下略
6
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:10:02.06 ID:BP+lHK1ao
2
「ちょっと慧音。起きて。始めるわよ」
落ち着いた若々しい声が聴こえた。
以下略
7
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:11:23.13 ID:BP+lHK1ao
3
教壇に霖之助が立っていて、机の最後列に魔翌理沙が座っている。
教室の後ろにはいつの間にか観客らしき見知らぬ人達が立っていた。
以下略
8
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:12:13.50 ID:BP+lHK1ao
「そう、君も大好きな『本』さ」
魔翌理沙の顔がみるみるうちに青ざめていく。
「それじゃあ行くぞ。くらえ! 『神道の本』(学研)!」
以下略
9
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:13:17.57 ID:BP+lHK1ao
「続いてはこれだ! 『これがニーチェだ』永井均(講談社現代新書)!」
彼は縦長の小さな本を投げつけ、魔翌理沙は為す術もないようにそれを受け取り、さっきと同じようにパラパラとめくった。
「く! これはニーチェの思想を大まかに三つに区分してまとめることによってニーチェ視点の複雑な関係をかなり分かりやすく解説していると同時に、
以下略
10
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:14:17.08 ID:BP+lHK1ao
「気を取り直して、さらにこれだ!『新訂 福翁自伝』福沢諭吉(岩波文庫)!」
投げつけられた小さな象牙色の本を魔翌理沙は素早く両手で受け取り、
魅入られたように激しく目を動かしながらその本に目を通した。
以下略
11
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:14:54.29 ID:BP+lHK1ao
4
後ろの観客がいなくなって四人だけが残った。魔翌理沙は泣き止んでいた。
以下略
12
:
やくたみ
[sage]
2011/12/01(木) 02:16:18.70 ID:BP+lHK1ao
5
蝉の声が聴こえるぬるま湯のような教室の熱気の中で目を覚ました。
枕にしていた腕によだれが着いている。
以下略
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