662: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:26:13.72 ID:gZmXTKMLo
663: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:27:04.41 ID:gZmXTKMLo
駅まで送って行こう、と父親は言ったけれど、ほむらはあの内装が革張りで、
664: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:27:36.88 ID:gZmXTKMLo
都会の真ん中で、その建物と土地はまるで何かを引き寄せるようにそこにたたずんでいた。
(……こんな家、あったのかな)
665: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:29:07.79 ID:gZmXTKMLo
不安がないと言えばうそになる。
むしろ不安しかないだろう。
666: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:29:41.01 ID:gZmXTKMLo
「え?」
「名を知られるというのはね、相手に自分の魂の端を掴まれるようなものなの」
667: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:30:36.55 ID:gZmXTKMLo
あったけれどしかし、今親友の鹿目まどかに会えず、頼りにしていた播磨拳児も近くにはいない。
そして現在の状況に対する適切な対処方法は見つかっていない。
668: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:31:17.65 ID:gZmXTKMLo
「……」
「でもね、ほむら」
669: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:31:52.64 ID:gZmXTKMLo
「これを持っていれば、少しは役に立つかもしれないわ」
「でも、私お金は」
670: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:32:25.15 ID:gZmXTKMLo
数日後、街に異変が起こる。
市内全体に大雨洪水警報が発令され、多くの人たちに避難指示が出された。
671: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:33:10.16 ID:gZmXTKMLo
悪天候で不安になっているのだろうとは思ったけれど、それ以外にも不安の要素はあるだろう、
とほむらには思えた。
「もしかしてこの雨って――」
672: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/19(木) 20:33:41.55 ID:gZmXTKMLo
彼女も、鹿目まどかも美樹さやかと同じように魔法少女となって、魔女と戦おうとするかもしれない。
誰にでも優しいまどかなら、そうするような気がする。
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。