382:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:20:27.67 ID:Z92gKdK4o
混乱のまま、それでも状況を確認しようとして。
風の音に掻き消されないよう大声で叫ぶ。
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2012/01/12(木) 22:22:10.22 ID:Z92gKdK4o
「巴さん、どうやって杏子と、結ばれているんですか」
「……あはは、鋭いな」
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2012/01/12(木) 22:24:37.76 ID:Z92gKdK4o
なすべきこと。
その答えは、出た。
一つだけ確認をするべく、巴マミに強く呼びかける。
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2012/01/12(木) 22:25:24.32 ID:Z92gKdK4o
もう時間は止められない。
今の私に残されたのは、魔法少女であるという事実と、いくつかの武器。
爆煙を過剰に出してしまうことを嫌って使わなかった、爆弾の数々。
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2012/01/12(木) 22:26:41.31 ID:Z92gKdK4o
まず一人。
さやかは、すぐに見つかった。
風があまりにも強いため、私たちは殆ど一直線上に並んでいたから。
勢いのまま私は彼女に覆い被さり、さらに爆弾を点火して後ろに放り投げ、爆風を生んで推進力を受ける。
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2012/01/12(木) 22:27:49.41 ID:Z92gKdK4o
「さやか!」
「ッ了解!」
388:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:28:40.58 ID:Z92gKdK4o
【Side:鹿目まどか】
「いや、いや……いやだよ、こんなの、いやだよ」
389:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:29:39.82 ID:Z92gKdK4o
ほむらちゃんから、霊脈という場所から動かないよう、念を押されていた。
動かないのであれば、首を向けてただ見ていることしかできない。
でも、限界だった。
390:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:30:14.64 ID:Z92gKdK4o
その声は、わたしに向けられたものじゃなかった。
その声は、この状況を引っくり返せる彼女に、向けられたものだった。
391:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:31:35.37 ID:Z92gKdK4o
「鹿目さん、私たちは大丈夫みたいだから」
「お前にしかできないことが、あるんだろ」
392:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:32:10.66 ID:Z92gKdK4o
弦を強く引き絞る。
キリキリと張り詰めるその音は、やけに強く耳に残る。
それは正面からも発せられていた。
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