過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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932:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:46:30.28 ID:NNs5Kzip0
吐き捨てた涙と泉の間に、
そこで更紗が割って入った。

彼女は怯えた顔で涙を見上げたが、
すぐに視線をそらして頭を下げた。
以下略



933:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:47:04.72 ID:NNs5Kzip0
「あたしは反対だな。今のままでいいよ」

「結局はそこに落ち着くのか……」

「結局も何も、今のままで生きていくことは
以下略



934:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:47:49.80 ID:NNs5Kzip0
「…………」

「資材の調達先のドームで、
愛寡がエリクシアの兵隊に襲われた。
研究施設まで連れて行かれそうになった」
以下略



935:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:48:37.69 ID:NNs5Kzip0
ドンッ、と涙がテーブルを叩いた。

彼女は苛立った声を抑えようともせずに、
泉に向かって怒鳴り声を張り上げた。

以下略



936:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:49:25.08 ID:NNs5Kzip0
「…………悪かった。その点に関しては俺の落ち度だ」

「謝るのが遅いよ。もう兄さんなんて知らない。
勝手にすればいい……」

以下略



937:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:49:59.16 ID:NNs5Kzip0
「姉さん……何かあったの?」

恐る恐る問いかける。

涙は息をついてベッドに腰を下ろすと、
以下略



938:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:50:44.88 ID:NNs5Kzip0
おとなしく手を差し出した涙の指先に
バンドエイドを吹きつけながら、
硲は伺うように言った。

「姉さん……エリクシアが追撃してくるんなら、
以下略



939:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:51:15.22 ID:NNs5Kzip0
……駄目だ。

あいつを殺すことは出来ない。

それに、あいつをもし殺せたら……。
以下略



940:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:52:04.23 ID:NNs5Kzip0
涙に聴こえないように息をつき、
硲は首を振った。

しばらくして涙の寝息が聞こえてきたことを確認して、
硲はベッドから起き上がった。
以下略



941:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/04(金) 22:52:40.28 ID:NNs5Kzip0


一度聞いたことがあった。

「姉さんは、兄さんのどこがいいの?」
以下略



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