過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
1- 20
6:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 22:48:42.02 ID:aJiCFglS0

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


冬のある日のことだった。
以下略



7:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 22:50:19.76 ID:aJiCFglS0

黒髪の精霊メイドと赤毛の小悪魔メイドまでもが、正気を疑いたくなるような目つきで迫ってくるのである。
五和がかの少年に並々ならぬ想いを寄せていることは神裂とて十分承知していたが、まさかアニェーゼまでこの乱痴気騒ぎに乗るとは。
「にっちもさっちもいかない状況で命を救われる」フラグの強固さを、どうやら甘く見積もっていたらしい。

以下略



8:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 22:51:41.89 ID:aJiCFglS0

インデックスが学園都市で平穏無事、日々徒然の営みを送れるようになって、一年をとうに過ぎた。
それすなわち、上条当麻とインデックスの間にフラグが経って一年以上、ということだ。
あの少年少女にピンクな進展があったという話は彼らの隣人にして教会のスパイ、土御門元春からもとんと聞かないが、彼女らの焦りもわからないではなかった。
なにせ最も強固なフラグの持ち主が、上条の最も側で寝食を共にしているのだから。
以下略



9:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 22:52:57.30 ID:aJiCFglS0

「つまり神裂は、上条当麻を籠絡することにやぶさかではねー、ってことですね?」

「いえ、違うんですよ? 今のはものの例えでして」

以下略



10:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 22:55:56.51 ID:aJiCFglS0

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「はぁ……はぁ……」
以下略



11:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 22:57:17.69 ID:aJiCFglS0

しかし残るもう一人の人相は、神裂にとってさらに間違えようのないものだった。


「あなた、あの子のことをどう思ひているのかしら、ステイル?」
以下略



12:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 22:58:48.12 ID:aJiCFglS0

ステイルの表情を、神裂は遠くからじっと眺めていた。


「神裂じゃないか。そんなところで突っ立ってどうした?」
以下略



13:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 23:00:01.34 ID:aJiCFglS0

したり顔の建宮が、群衆を掻き分けてステイルの前に立った。
建宮も日本人としてはガタイのいい部類に入るが、やはりステイルと較べると霞む。
しかし見上げる百戦錬磨の戦闘魔術師は、無表情に見下ろす少年神父の威圧感をものともしていなかった。

以下略



14:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 23:00:56.85 ID:aJiCFglS0



「いや、そんなことはないよ。僕もぜひその恋バナに混ぜてくれ」

以下略



15:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 23:02:43.51 ID:aJiCFglS0

ゆえにそんな戯言が響き渡った瞬間、場の空気ははっきりと凍りついた。


「……す、ステイル?」
以下略



16:当方に進撃の覚悟あり[saga]
2012/03/18(日) 23:05:28.34 ID:aJiCFglS0

気まずい空気、居た堪れない時間。
五和とアニェーゼは目をまん丸に見開いている。
見れば建宮ですら、口をあんぐりとさせて絶句していた。
かく言う自分の顎も重力以外の何かに支配されている、と神裂が気が付くのにしばらくかかった。
以下略



280Res/225.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice