過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
1- 20
741:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:41:09.37 ID:pjq4rUFZ0
「私達は変えてみせる、変わってみせる! 
だからあなたの言う新世界も、
理想郷も、私達には必要ない! 
私達は、ただ生きていたかっただけなのに! 
ただ好きな人と一緒に、生きていたかっただけなのに!」
以下略



742:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:41:46.34 ID:pjq4rUFZ0
二体のバーリェが、操縦桿を握りこんで
歯を強く噛んでいる。

その後ろ姿を見て、絃はハッとして、
小さく呟いた。
以下略



743:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:42:15.91 ID:pjq4rUFZ0
「天使一号と共に消えなさい!」

「ブルフェンヲ使用シマス」

AIの声が大恒王の中から響く。
以下略



744:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:42:51.06 ID:pjq4rUFZ0
異形のAADはしばらく歪む空間に
抵抗していたが、
やがて渦に巻き込まれて小さく
圧縮され潰れ始めた。

以下略



745:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:43:22.56 ID:pjq4rUFZ0
そして彼女は、ぐったりと脱力した。

絆は、だいぶ長い間雪を抱いていた。

灰が体に降り積もっても、尚雪を抱いていた。
以下略



746:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:43:58.67 ID:pjq4rUFZ0
「帰ったら……みんながいるんだ。
みんな、帰りを待っててくれるんだ。
だから……一緒に帰ろう。家に」

「…………」
以下略



747:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:44:37.20 ID:pjq4rUFZ0
亡骸をそっと地面に置いたところで、
体中の力が抜けた。

泥水の中にうつぶせに倒れこむ。

以下略



748:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:45:06.10 ID:pjq4rUFZ0
そこに飛び込むことも出来た。

出来たが、それは適わないことだった。

俺はここで死ぬ。
以下略



749:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:45:45.40 ID:pjq4rUFZ0


「絆特務官様、どうかされましたか?」

問いかけられ、絆は顔を上げた。
以下略



750:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:46:15.82 ID:pjq4rUFZ0
絆は、しかしギプスがとれた腕で
頭を掻いて肩をすくめてみせた。

そして操縦桿を握って言う。

以下略



751:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/27(金) 18:46:47.71 ID:pjq4rUFZ0
フォロントンでの戦いから、
すでに半年が経過していた。

体の怪我は殆どが完治していた。

以下略



777Res/741751 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice