過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
1- 20
2: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:36:43.90 ID:XW9EKdn60
「とうまはいつもいつも勝手なんだよ! もうっ!」

頬を膨らませていても何も解決することはない。
置いて行かれたのは彼なりの私への愛であることはしっかり理解している。

以下略



3: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:37:16.29 ID:XW9EKdn60
「ふぅうう……お腹いっぱいなんだよ!」

とうまが残して行ってくれたお金で、苦手だけど出前を頼んで心行くまで食べた私はゴロンとその場に転がってみた。
普段よりずっと広く高い天井を見つめながら、夕日に陰る部屋をゆっくり追っていく。
一人でいることに苦痛はない。
以下略



4: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:37:45.09 ID:XW9EKdn60
「…………ん?」

目が覚めたとき、既に部屋は真っ暗で、周囲からも喧騒は消えていた。
時計は見えないけれどもうかなりの夜で、随分と寝てしまっていたらしい。

以下略



5: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:38:39.62 ID:XW9EKdn60
酷く原始的に部屋に入り込んできたのは、背の高い、どこか豹じみたしなやかな男性らしかった。
まだ闇に慣れていない目ではあるけれど、周囲の明りで薄っすらとその姿は見て取れた。
青、ないし紺、もしくは黒であろうボディースーツの各所に防御の為の金属をつけている、動きやすさ重視のその服装。
そして、まるで軽く肩にかけている赤い、間違いようもなく紅い槍。
それらを身に纏っているその獣臭い精悍な顔をした男性。
以下略



6: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:39:11.60 ID:XW9EKdn60
「あ、あなたは誰なの!? なに勝手に私の家に入ってきてるんだよ!!」

状況が解らない、けど十中八九私の頭の中の原典狙いだろう。
だとしたらそこに付け入る隙があるハズ。
原典が狙いなら直ぐに殺されることはない、つまりそれだけチャンスがあるんだ。
以下略



7: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:39:41.66 ID:XW9EKdn60
思考を一瞬の内に何十回何百回も巡らせながら、綱渡りの慎重さをそのまま口を開く。

「あなたの、目的は、何?」

「ん? 何って、まぁこの糞みてぇな聖杯戦争に勝つことだってよ」
以下略



8: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:40:23.94 ID:XW9EKdn60
私の言葉を聞いて、さっきまでそこに濃密に存在していか男の気配が一気に死んだ。
否。
男の気配、存在感、人知を超えた神域の空気が、肩にかけられた槍が発する洗練された死の気配に塗り替えられた。

「お前、何でそれを知っている?」
以下略



9: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:41:05.11 ID:XW9EKdn60
「ぐぅっ!?!」

刺された、痛みが全身に波のように広がっていく。
私に刺さっている真っ赤な槍は、こと無げに突き出さしたクー・フーリンが持っていて、その彼は苦々しそうに私じゃない誰かを睨んでいた。

以下略



10: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:41:38.54 ID:XW9EKdn60
「ちっ! させるか!!」

「それはこっちのせり、ぐぼっ!?」

クー・フーリンが槍を引き抜いて再び私を刺そうとする。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県)[sage]
2012/06/22(金) 16:43:57.91 ID:1fSYaAUHo
超期待


12: ◆ecH57LqR9PZC[sage]
2012/06/22(金) 16:45:01.31 ID:iEK5OtCDO
とりあえず今日はここまでで


1002Res/747.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice