11:猫宮[saga]
2012/07/07(土) 17:53:23.14 ID:THTp/il80
「ううん、何でもない。何でもないの。
一緒にベンチに行きましょう、えっと……」
「あ、ヒラサワです。
12:猫宮[saga]
2012/07/07(土) 17:57:18.29 ID:THTp/il80
「はい。お姉ちゃんの同級生の方達です。
とっても楽しくていい方達なんですよ」
その言葉に嘘は無かったと思う。
13:猫宮[saga]
2012/07/07(土) 17:58:11.49 ID:THTp/il80
「教えてくれてありがとうございます、中野さん。
素敵な名前ですね。中学一年生くらいですか?」
「中三なんですけど……」
14:猫宮[saga]
2012/07/07(土) 17:59:09.61 ID:THTp/il80
「ごめんね、平沢さん、変に笑っちゃって……。
でも、うん、もう大丈夫。
それより平沢さん、私達が同級生って事が分かったわけだし、敬語はやめない?
私も敬語を使うのやめるから……、どう?」
15:猫宮[saga]
2012/07/07(土) 18:00:28.08 ID:THTp/il80
今回はここまでです。
地の文多いですが、お付き合い頂けると幸いです。
もうそろそろ導入部も終わります。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/07(土) 22:12:06.29 ID:bS29GEdx0
元ネタ全然知らないんだけど、これはカプとしては梓憂・梓唯、どっち?
17:猫宮[saga]
2012/07/29(日) 18:12:21.81 ID:G1XGi7PY0
「『一生に一度のチャンス』って言うのはね、
名前の通り一生に一度だけ誰にでも来るチャンスの事なの。
神様なのか仏様なのか分からないけど、
そんな誰かに何でも一つだけ好きなお願いを叶えてもらえるシステムなんだよ」
18:猫宮[saga]
2012/07/29(日) 18:12:56.56 ID:G1XGi7PY0
「やっぱり……、いきなりこんな事を言われても戸惑っちゃうよね。
私もそうだったから分かるよ、梓ちゃん。
逆にね、こんな話をすぐに信じられたら、私の方が心配になっちゃうもん」
19:猫宮[saga]
2012/07/29(日) 18:13:33.97 ID:G1XGi7PY0
何をするつもりなんだろう……?
それはそれで疑問だったけど、私はもう一つ大きな疑問を胸に抱いていた。
平沢さんは小走りにブランコに向かって行ったけど、
その間中、カチューシャの人と黒髪の人は平沢さんの方に一度も視線を向けなかった。
ドラムの練習に夢中ってだけの話じゃない。
20:猫宮[saga]
2012/07/29(日) 18:13:59.66 ID:G1XGi7PY0
「冗談だよ、冗談。
でも、練習に夢中になって、澪に構えてなかったのは本当だしさ。
多分、生暖かい空気も気のせいだろ。
ひょっとすると、汗が耳にでも入ったのかもな。
ま、そんな事はどうでもいいや。
21:猫宮[saga]
2012/07/29(日) 18:16:20.82 ID:G1XGi7PY0
「うん、よく分かったよ、平沢さん。
これも『チャンスシステム』……なんでしょ?
『ナビゲーター』の人は、今回チャンスが来た人以外、
誰からも見えなくなる……、って事でいいのかな?」
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