過去ログ - 恒一「『ある年』の3年3組の追憶」
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144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 22:57:29.56 ID:4DOG5YTr0
ここからは記憶がところどころ飛んでしまったけれど、
合宿所が例の火事になると、私は松子ちゃんともはぐれ、
ひたすら出口を目指して逃げ出した。
けど、玄関で私たちは落下したシャンデリアの下敷きとなってしまう。
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 22:57:59.41 ID:4DOG5YTr0
その二日後、私は図書館で辻井君とばったり再会した。
図書館がもうすぐ盆休みでしばらく閉まってしまうため、
今のうちに本をいくつか借りておこうと思ったのだ。
たぶん、辻井君も同じだろう。
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 22:58:37.02 ID:4DOG5YTr0
「・・・ところで、柿沼さんが返した本はなんだったの?
さっきは慌ててたから、ちらっと見る暇もなかったよ」
お互いに喋ることもなく、黙々とただ道を歩いて行く中で、
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 22:59:02.30 ID:4DOG5YTr0
そんなこんなで話をする内に、
歩道の反対側に見慣れた人影が二つ見えた。
あの眼帯は間違いない。見崎さんと榊原君だ。
二人は私たちの存在に気づかなかった様子で、そのまま通り過ぎていった。
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 22:59:31.79 ID:4DOG5YTr0
見崎さんの話によると、5月から始まった災厄は、
あの火事を最後に終わったのだという。
沢山の人が犠牲になり、生き残ったクラスメイト達も、
誰もが心に大きな傷を残した。
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 23:00:00.57 ID:4DOG5YTr0
◆Outroduction Kouichi Sakakibara (Reprise)
3月21日、日曜にして春分の日であるこの日。
夕見ヶ丘の中腹にある市立病院より、さらに丘を登った先にある夕見ヶ丘総合公園。
150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 23:00:44.04 ID:4DOG5YTr0
演奏会の終了後、ホールを出たぼくたち四人が帰り道を歩む中、
勅使河原が口を開いた。
「そうだ、サカキ。まだ数日は夜見山にいるよな?
151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/08/07(火) 02:13:59.01 ID:OfBxSvmlo
長すぎワロタ
乙
152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/07(火) 11:32:52.70 ID:Ew1HQZkOo
乙!
153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/08/08(水) 23:09:58.83 ID:mXV40U0bo
あ、作者様()お久しぶりです^^;
154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/10(金) 21:26:46.37 ID:2oFYe+1w0
>>153
どうも、こんばんは。
あとがきを入れると、さらに長くなってしまうため、カットしました。
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