23:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 03:42:44.35 ID:87tC1tni0
  
  
  
 老人「駅のホームは時計塔の向かい側にある丘の上だからな。」 
  
24:今日はここまで ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 03:55:04.68 ID:87tC1tni0
  
 おれみたいなボカロ曲の方を聴いて原作を読んだって人がいっぱい集まるといいな。 
 続きはまた次の夜に。おやすみなさい 
  
25:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 23:58:10.32 ID:87tC1tni0
  
 誰も来てないな。投下再開。 
 おれのSSがまとめブログに載ると信じて……!! 
  
26:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:01:57.41 ID:bOaug2Ec0
  
  
  
 六、天気輪の柱 
  
27:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:05:30.33 ID:bOaug2Ec0
  
 ようやくてっぺんまで上りきると、平らになって開けた場所に、 
 100メートルほどの線路がどこかから切り取られてきたみたいに敷いてあって、 
 線路の隣には横長なバス停の休憩所のような、屋根のついたホームもあった。 
  
28:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:07:27.67 ID:bOaug2Ec0
  
 二人が丘の上まで来たとき、時計の針は11時40分ごろを指していたが、見ているうちに長い針が一分ずつ進んで、だんだんと真上に近づいてきた。 
  
 女「12時にお迎えかぁ。灰かぶり姫みたいだね。」 
  
29:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:09:33.11 ID:bOaug2Ec0
  
  
 七、銀河ステーション 
  
  
30:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:16:08.05 ID:bOaug2Ec0
  
 気がついてみると、さっきから、 
 ごとごとごとごと、男の乗っている小さな列車が走りつづけていたのだった。 
 ほんとうに男は、夜の軽便鉄道の、 
 小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座っていたのだ。 
31:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:18:01.16 ID:bOaug2Ec0
  
 席に戻ってから男が、女、お前ずっとここに居たのと言おうと思ったとき、女が 
  
 「時間が来ちゃったのは悲しいけど、いっぱい楽しい思いもできたからいいんだよ。 
 これでもう、全部済ませるときなんだね。」 
32:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:19:11.76 ID:bOaug2Ec0
  
 ところが女は、窓から外をのぞきながら、もうすっかり元気が直って、勢よく言った。 
  
 女「銀河ステーションのおみやげ屋に行けば、立派な鉄道の地図が貰えたんだって。 
 でも構わない。私たちの頭の中にはもう正確な地図が入ってるんだからね。」 
33:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:21:14.42 ID:bOaug2Ec0
  
 男「ずっと下から眺めてたのがばかみたいだ。」 
  
 男は言いながら、すっかり上機嫌になって、窓枠に頬杖をついて、高く高く星めぐりの口笛を吹きながら、その天の川の水を眺めていたが、はじめはどうしてもそれが、はっきりしなかった。 
  
136Res/104.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。