過去ログ - まどか「だってわたしは、魔法少女……鹿目まどかだから」
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2012/12/13(木) 23:05:58.48 ID:2b4Nvpqro



プロローグ



――――――――――



夢を見ていた。 最近よく見るようになった、奇妙な夢だ。


見渡す限り真っ白な空間に、一人の女の子が横たわっている。

わたしはその子のすぐ横に、寄り添うように伏せていた。


「――――――」


彼女は消え入りそうな声で何か言うけれど、何を言っているのかは聞き取れない。


「――――――」


でもその声で、わたしは彼女が、ほむらちゃんであることに気づく。


思えば最初からずっと、ほむらちゃんはわたしに顔を向けていたのに……

なぜかその時まで、わたしはそれに気が付かない。


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2012/12/13(木) 23:07:34.01 ID:2b4Nvpqro

そして唐突に、わたしは知ってしまう。


もう、ほむらちゃんの命が永くないこと。 それなのに、わたしに出来ることは何もないこと。
以下略



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2012/12/13(木) 23:08:31.10 ID:2b4Nvpqro

わたしはそれが悲しくて、悔しくて仕方がないのに、涙は一滴も出ない。

何かを言うことも出来ないし、顔を歪ませることすら出来ない。

以下略



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2012/12/13(木) 23:10:12.83 ID:2b4Nvpqro





以下略



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2012/12/13(木) 23:11:17.25 ID:2b4Nvpqro

そういう体質なのに、お化けに対して何も出来ない人。
お経も知らないし、御札も持ってないし、超能力も特にない。
もし幽霊に目をつけられたら、震えながらお寺に駆け込むしか出来ない。

以下略



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2012/12/13(木) 23:12:17.61 ID:2b4Nvpqro

まどか「…………」

QB『あ、ちなみにさっきの質問は3回目だね』

以下略



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2012/12/13(木) 23:13:51.56 ID:2b4Nvpqro

マミ「良い? 鹿目さん」

マミ「近ごろは妙に瘴気が濃いから、夜は一人で出歩いちゃダメよ?」

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2012/12/13(木) 23:15:06.58 ID:2b4Nvpqro

なぜそんな行動をとっていたのか、自分の身に何が起こっていたのか……
キュゥべえなら知っているかもしれないが、今はそれを確認している余裕も無い。


以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:16:01.64 ID:2b4Nvpqro


まどか「……っ!」


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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:17:29.76 ID:2b4Nvpqro


まどか『……ね、ねえキュゥべえ』


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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:18:43.28 ID:2b4Nvpqro

まどか『キュゥべえ…… どうしたの? 返事してよ!』

QB『……ああ、ごめんねまどか』

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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:20:29.86 ID:2b4Nvpqro

魔法少女は、「魔獣」を狩る力を持った人たちのことだ。


その身体能力は数倍にも高められ、さらには魔法によって傷を癒すことさえできる。
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:21:32.04 ID:2b4Nvpqro

それは確かに銃器の類だったけれど、普段使っている細長いライフルとは似ても似つかない、奇妙な形状をしている。
持ち手が極端に長く、反対に銃身は短い。 銃というよりは、ハンマーのような形だ。


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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:22:46.94 ID:2b4Nvpqro

マミさん自身もその衝撃を受け止めきれなかったのか、しばらくその場で回転した後、半ば武器を投げ捨てるようにして
こちらへ駆け寄ってきた。


以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:23:52.54 ID:2b4Nvpqro

まどか「はい……?」

マミ「本当なら、あなたのそばを離れたくはないんだけど……」

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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:25:25.88 ID:2b4Nvpqro

間に合ったことに安心したのか、さっきまでの焦りは一切ない。
それでもどこか、声には不安そうな響きが交じっているようだった。


以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:26:03.94 ID:2b4Nvpqro

キュゥべえは音も立てずに着地すると、少し離れてから振り返った。

冷たい深紅色の両眼が、暗い道路の上でぼんやりと光る。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:27:42.23 ID:2b4Nvpqro


QB「――まどか! 次の角を右に曲がって!」


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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:29:00.69 ID:2b4Nvpqro

当然、走らなければならない距離は行きの倍以上にもなる。

ただでさえそんな回り道をしているのに、キュゥべえが曲がれと言った方向は、家とはまるで正反対だった。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:30:08.73 ID:2b4Nvpqro

今わたしが立っている場所の、少し奥の方にある家の屋根の上に、それは居た。

身の丈2メートル以上は優にある灰色の巨人が、体を折るようにして下の道を覗き込んでいる。
ここにきて新たに湧いてきた魔獣は、下を通る獲物を、わたしを待ち構えていた。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:31:12.38 ID:2b4Nvpqro


気がつくと、わたしは無我夢中で走っていた。 

隣を走るキュゥべえが鋭く叫ぶ。
以下略



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