過去ログ - 素直じゃない二人(ゆるゆり)
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:43:05.72 ID:L62z0KCK0
結衣「まったく、まるで中学生になった時みたいだな」
ちなつ「京子先輩って、こういう風になったことあるんですか?」

 二人の言葉に耳を傾けながら、ふて寝を決め込むことにした。もう、なんだか疲れた。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:44:10.74 ID:L62z0KCK0
 体を揺すられている気がして、靄がかかった意識が徐々にだけど覚醒していく。

綾乃「歳納京子、こんなところで寝ていると風邪引くわよ」
京子「あれ、なんで綾乃が………」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:45:01.96 ID:L62z0KCK0
 部室から校門までの道は思った以上に静かだった。風で木々がざわめく音もなくて、他に歩いている生徒もあまりいない。
 歩きながらあかりのことを聞いてみようか考えてみたが、隣の綾乃はなんだか緊張しているみたいで、時々こっちを見ては目を逸らすなんてことを繰り返している。
 なんでそんなことになっているのかなんて知らないけれど、なんだかそれは可愛く見えた。
 空もだんだんと暗みを帯び始める頃に、私と綾乃は校門について、そこで待っているメンバーを見つける。

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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:45:34.87 ID:L62z0KCK0
 なんだか不思議な格好で下校をしている。
 左手を綾乃、右手をあかり、それを見ながら鼻血を流している千歳っていう感じ。
 今ここにいる四人の内、三人が生徒会役員であるのだから少しばかり見る人から見ると複雑なものなのかもしれない。

あかり「京子ちゃんの手、温まってきたね」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:46:27.36 ID:L62z0KCK0
千歳「綾乃ちゃん、うちらはこっちの道やで〜」
綾乃「そ、そそそ、そうね!」

 二人の言葉と共に、綾乃の手が私の手から離れていく。
 あ…、思わずこぼれた言葉は誰にも聞こえてないみたいだったけど、それが何を求めて口からこぼれた言葉なのか。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:47:09.06 ID:L62z0KCK0
 こんな冷たい声が、私の口から出ているのかって思った時に、あかりの足が止まっていた。
 でもまだ手は握られたままで、何も言わずにただ立ち止っていた。

あかり「あかり、京子ちゃんに何かしちゃった……のかな?」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:47:48.92 ID:L62z0KCK0
 鞄を床に、制服を適当に脱いでショーツだけでベッドに横たわる。
 部屋の中はすでに暖房が掛っていて、その点を母親に感謝しながら体中に感じた疲労を全部溶かす。
 染み込んでいくように、ベッドに疲れが落ちていく。

京子「……なんで、なんでだよ」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:49:43.82 ID:L62z0KCK0
 数回の呼び出しコール、のんびりと待つ間はなんとも退屈な時間ではある。

綾乃『も、もも、もしもし』

 掛けた相手は綾乃にだ。特に理由は……なかった。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:50:14.04 ID:L62z0KCK0
 楽しい会話、楽しい時間、途中からは趣味の話とかになって、一息入れるために紅茶を入れたりするくらいに長く話した。
 思った以上に綾乃はおしゃべりで、途中今日の手を繋いだことについて聞いたときは、おもしろいくらいに狼狽していたけど。

綾乃『でも、先に手を握ってきたのは歳納京子のほうじゃないの!』

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:50:47.93 ID:L62z0KCK0
京子「おはよー」
結衣「おいおい、どうしたんだよ?」

 玄関を開けての開口の挨拶に対しての返答はそれであった。
 少しばかりの喉の痛みを感じながら、私は通学路に足を踏み入れる。体自体がだるいわけではないし、熱があるわけではないが、喉風邪を引いたようである。
以下略



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