過去ログ - 袋持ち「それでは行くとしますか」読書家「はいはい」
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2013/03/03(日) 14:52:54.34 ID:Uszuorj00
袋持ち「なんだなんだ、やけにやる気がないじゃないか」
読書家「あのですね、今日までいろいろあって私もそれなりに疲れているんですよ。
手配者にされるし、家は木っ端みじんに吹き飛ばされるし、私の秘蔵コレクションが水泡に喫したんですよ」
袋持ち「それは諦めろ。
なに、どんな本も命がなければ読むこともできないだろ。
あんたの秘蔵コレクションはな、命を掛けてあんたを守ったんだよ」
読書家「私の秘蔵コレクションに、変な使命感与えないでください」
袋持ち「まったく、これから胸を高鳴る冒険が始まろうとしているというのに、何という諦め方よ。
私が組もうと思ったあの頃のあんたはどこに行っちまったんだ。
今いるあんたは、まるですぐに諦めちまう人間の人生そのものだ」
読書家「今でもここに居ますから。あのね、どんな物事にだって休み時間は必要なんですよ。
おまけに色々と事が進み過ぎてて、これが物語なら読者置いてけぼりですよ」
袋持ち「別に構わんだろ。これは私たちの物語だ。誰かが見るわけでも、ましてや品評されるものでもない。
そもそも人が歩んだ人生に評価をつけようなんて事が間違っている」
読書家「私に対して、すぐに諦める人間っていう評価を、今あんたが下してるわけだけど?」
袋持ち「それはさておき、本題に入ろうじゃないか」
読書家「濁しましたね」
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2013/03/03(日) 15:03:47.23 ID:Uszuorj00
袋持ち「まず、私たちの置かれているこの状況についてだが」
読書家「はいはい、必修文学本『沈まぬ朝焼け』に酷似してるっていう話ですよね。
それは私にもわかりますよ。あの本で言うところの、我々は福沢亮に当たるんでしょうかね」
袋持ち「そうなるだろうね。
以下略
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2013/03/03(日) 15:13:38.13 ID:Uszuorj00
読書家「まったく、これが必然ならあんたの信じている神っていうのを殴ってやりたくなりますよ。
ここまで生きてこれたのが不思議なくらいですからね」
袋持ち「だから、ここまで生きてこれた事も神の思し召しなんだって。
まあ、今はそんなこと言っても仕方ないからな。
で、この都が思った以上に本に出てきている国家体制に似ている事から察するにだ」
以下略
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2013/03/03(日) 15:21:45.21 ID:Uszuorj00
袋持ち「だからそれをどうにかするために、これから真夜中の地下水路に忍び込もうとしてるんじゃないか。
まぁ、ここに私がいなかったらあんたはとっくに骸になっていただろうな」
読書家「そうですかそうですか、ところでその袋は置いてか無いんですか?
侵入するにはちょっと大きすぎますよ」
以下略
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2013/03/03(日) 15:30:49.40 ID:Uszuorj00
袋持ち「そうであってほしいけどな。
ところで、『沈まぬ朝焼け』の終わりは知っているよな」
読書家「もちろん。
生き残った魔物たちは人類のために働いていった。
めでたしめでたし」
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2013/03/03(日) 15:39:34.14 ID:Uszuorj00
袋持ち「あんたは本当に見たものしか信じないんだね。
まぁ、それを探しに行くのが冒険の醍醐味ではあるが」
読書家「仕方ないでしょう。
本読んでると良く出てくるでしょう。嘘か真かとか。幻をあたかもあるように語るところとか。
そういうところに目移りしてくると、疑い癖も付くものです」
以下略
7
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2013/03/03(日) 15:46:23.91 ID:Uszuorj00
読書家「これは失礼。
それじゃ、私の後についてきてください」
袋持ち「はいはい、わかったからさっさと誘導しろってんだ。
これで、袋の中にまた面白いものが増えるな〜」
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2013/03/03(日) 15:59:34.06 ID:Uszuorj00
―3日前―
〜都・書物保管庫・受付〜
書記「そんな本は置けませんよ」
読書家「それは困ったな」
以下略
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2013/03/03(日) 16:08:14.24 ID:Uszuorj00
読書家「書記だって魔物だろう?
そういう本があったっていいって思うだろう?」
書記「たしかに私は魔物ですが、そのような物語があったらいいなという考えに至ったことはありません。
そんな物語がここにあったら、私はすぐに掃き溜めに送られることでしょうね」
以下略
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2013/03/03(日) 16:23:02.74 ID:Uszuorj00
読書家「ああ、これだ」
書記「それでは表に書きこみまして、戻す棚の場所はわかりますよね?
もう1年はここを利用しているんですから、覚えているでしょう」
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2013/03/03(日) 16:36:49.22 ID:Uszuorj00
書記「思ったよりもお早い御戻りで。
それで何を借りますか?」
読書家「ああ、書記。今回はなにも借りない事にしようと思ってな。
今さっきの棚を見ても、これだ!っていう感じの本は無かった」
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2013/03/03(日) 16:48:03.42 ID:Uszuorj00
書記「昔読んだ時の絵本の印象が、今の君と同じというわけは無いだろう。
昔はこうだった考えが、今となっては変わっている。それは成長をしているという素晴らしい結果。
その成長の結果を見るのに、こうした昔読んだことのあるお話を再度読むことは、とても役に立つことなんですよ」
書記「それだけじゃありません。いつもとは違う本を読むことで脳の中に新鮮な刺激が提供される。
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2013/03/03(日) 18:51:10.29 ID:Pg/cFFy20
期待
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2013/03/03(日) 22:20:42.28 ID:Uszuorj00
読書家「そんなに早口で言われても説得力が無いです。
しかもなんですか。これは一方的な押し売り、いや押し貸しじゃないですか」
書記「君は貸し出しにおける手順をちゃんと踏んで、その本を借りたのだろう。
いくら私でも、本が嫌いな人に無理やり本を貸すなんてことするはずがない」
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2013/03/03(日) 22:33:40.42 ID:Uszuorj00
書記「え、一体何……ちょっと」アセリ
読書家「おい、書記のスカートの中に入って一体何を――」
憲兵「失礼する」
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2013/03/03(日) 22:42:14.52 ID:Uszuorj00
書記「ええ、ゴリラはどこかに行きましたよ。
保護されたんじゃないでしょうか。
ほら、ゴリラって貴重生物らしいですから」
袋持ち「そうか、よかったぜ〜。
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2013/03/03(日) 22:51:53.96 ID:Uszuorj00
読書家「まぁ書記よ。
今回はこれくらいにしておけよ」
袋持ち「あんた、いいこと言うじゃないか。
そ、そうですよ。ちょっとしたお茶目しちゃっただけじゃないですか」
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2013/03/03(日) 23:02:38.16 ID:Uszuorj00
読書家「まぁいいや。ところで、その袋の中身は書物か?」
袋持ち「そうだぞ。ここまで来る間に集めてきた本だな。
結構面白いのもあるけど、あんた本に興味あるの」
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2013/03/03(日) 23:09:48.56 ID:Uszuorj00
袋持ち「イテテテ、まあいい。
ところで、この本読みたいのか?」
読書家「ああ、できればだけど」
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2013/03/03(日) 23:20:06.14 ID:Uszuorj00
読書家「……ふむ」
書記「まぁ、君のとってこれは難しい話だろうね。
今までに無かった大きな変化が君にもたらされるはずだ。
そう、今までに感じた事の無い葛藤や、欲望の渦に呑まれそうになりながらも、君は理性という名の岸にしがみつく事が出来るのかな?」
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2013/03/03(日) 23:22:09.61 ID:Uszuorj00
今日はここまでです。
キャラクターは性別だけ書きます。
読書家:男
以下略
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