過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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654: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:38:42.22 ID:g7lwC82X0
少しの後、彼らの足が止まった。目の前には分かれ道。
いくら垣根が潮岸の隠れ家の場所を知っていたとはいえ、その内部構造まで把握しているわけがない。
一方通行も同様だ。よって、どちらが奥へ通じている道なのか判別することはできない。

「面倒くせえな。全部ぶっ壊して進みゃ簡単なのによ」
以下略



655: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:40:55.35 ID:g7lwC82X0
「中ボス登場ってか? ああ、悪いな。お前みたいなのじゃ中ボスも務まらねえか」

知らない人物だ。
しかしそれでも垣根は、即座にその男を小物と断定した。
小太りの男だった。垣根帝督という超能力者と対峙しているくせに、その顔に恐怖の色はない。
以下略



656: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:42:47.70 ID:g7lwC82X0
「査楽、といいます」

「どいつもこいつも行儀の良いこって」

吐き捨てて、動こうとしたが垣根の喉にひんやりとした感触があった。
以下略



657: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:45:38.33 ID:g7lwC82X0
「暗部みてえな場所じゃあ、背後をとるってのは重要だ。
奇襲は格上相手でも殺せる可能性のある戦法だからな。
だが、俺にはそれは通用しねえんだわ。残念だったな、来世にご期待くださいってヤツだ」

仲間であるはずの査楽が呆気なく殺されたのを見て、しかし馬場芳郎は動揺していなかった。
以下略



658: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:47:34.13 ID:g7lwC82X0
「笑えるな。まさかそんなオモチャで俺をどうにか出来ると思ってんのか」

「そのまさかだけど?」

「……ナメてやがるな。よほど愉快な死体になりてえと見える」
以下略



659: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:50:19.99 ID:g7lwC82X0
「全く無様だよねぇ。あれだけ啖呵を切っていた超能力者とは思えないね」

馬場は倒れている垣根のすぐ近くまで近づき、下卑た笑みを浮かべて垣根を見下ろした。

「聞いたよ。君、御坂美琴に懐柔されたんだってね?
以下略



660: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:53:19.25 ID:g7lwC82X0
「不愉快だ」

垣根帝督は、平然と立っている。
この状況においては絶対であるはずの馬場芳郎に涼しい顔で楯突いている。
いや、その顔は醜く歪んで、濃密な殺意に満ちていた。
以下略



661: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:55:17.18 ID:g7lwC82X0
「この辺りには既に『未元物質』を散布してある。
この世に存在しない物質、それは全てをあり得ない方向に捻じ曲げちまうんだよ。
勿論音波だって例外じゃあない」

キャパシティダウンはただの音ではない。
以下略



662: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:58:03.14 ID:g7lwC82X0
「たしかに君は強いけど、同じ人間であることには変わりない。
だったら、僕にも手の打ちようはあるんだよ」

T:MQ(タイプ・モスキート)。
中には身体の制御を奪うナノデバイスが内臓されている。
以下略



663: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/05(金) 00:00:03.81 ID:NsgbMn5B0
これまでも馬場芳郎は何人もの人間を直接的・間接的に殺してきた。
他人を貶め、傷つけ、殺すことに悦びを覚える歪んだ人間だった。
泣き叫ぶ人間、命乞いをした人間だっていた。
だが馬場は一度としてそれを聞き入れたことはない。
いつだって彼は高圧的で、余裕たっぷりだった。
以下略



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