過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
1- 20
6: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:06:41.01 ID:0wYW71OQo
 結界を開き、中へと侵入した私はその内部の惨状を見て言葉を失う。
 結界の内部はズタズタに引き裂かれていて、酷い状態だった。
 なにより訳が分からないのは結界内の一部分が綺麗な球状に消失していたことだ。破壊ではなく消失。
 ぽっかりと空間そのものに穴が開いていた。どんな魔法を使えばこんな状態にすることが出来るのか。
 どんな願いをかなえるとこんな魔法を体現するのか。私には理解が追い付かない。
以下略



7: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:07:38.34 ID:0wYW71OQo
 私は結界の主の元へ到着して驚愕した。
 魔女と戦っていたのは魔法少女などではなく、黒髪の男の人だった。
 丁度成人式に出席していそうな年齢に見えるその人は、幾度も死線を乗り越えてきた者のみが持つ『凄味』が合った。
 私の目が彼を捉えた瞬間、私がプレッシャーをかけられた。
 違う、彼はあくまで自然体に見える。自然体で魔女と戦っている。
以下略



8: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:08:38.61 ID:0wYW71OQo
 痛みにのたうつ魔女が男を再度叩き潰そうと襲いかかるが、やはり結果は同じだった。
 あれはなんだ。魔女を自動補足して、切り刻む武器。いや、少し違う気がする。
 私が彼の『力』を分析していると突如、黒い丸鋸の軌道が変わる。
 彼の周りを凄い勢いで回っていた丸鋸は一度空中で静止する。
 直後、直線最短距離で魔女に向かって突き進む。
以下略



9: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:09:39.09 ID:0wYW71OQo
 夜科アゲハと名乗った男は、穏やかな表情でこちらに歩いてくる。
 その表情に敵意は感じられなかったが、私は時を止め背後に回る。

「あなたは何者?サイキッカーっていうのは何?ただの人間じゃないのは間違いないわよね。目的は何?保護っ
ていったいどういう状態を保護と称するのかしら」
以下略



10: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:10:41.35 ID:0wYW71OQo





以下略



11: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:11:39.14 ID:0wYW71OQo
 私は病室のベッドの上で一人思考に沈没する。
 その大部分は『PSY』という力についてだ。
 暴王の月。彼、夜科アゲハはあの力をそう呼称していた。
 『PSY』の波導を感知し、自動追尾する黒い球体だと。
 その黒い球体に触れたものは二種類の反応を示すとも言っていた。
以下略



12: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:12:39.67 ID:0wYW71OQo
 翌日、夜科アゲハは私の見舞いに来た。病室の扉を閉めるやいなや口を開く。

「おっす。調子どうだ?っても、もう退院も決まってるんだったな。昨日の話、考えてくれたか?」

「えぇ、考えたわ。何度問われても私はワルプルギスの夜を超えるまでこの町を離れるつもりはない。天樹院家
以下略



13: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:13:37.46 ID:0wYW71OQo
 彼はそういって話を始めた。
 彼がサイレンドリフトであったこと。
 サイレン世界とは荒廃した未来の世界であったこと。
 その世界の大気を吸い込むと脳覚醒というものを起こして『PSY』の力に目覚めるということ。
 正直なところ、手放しですべてを信じることは出来ない話だと思った。
以下略



14: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:14:38.09 ID:0wYW71OQo
「つまりあなたが魔女結界の中で『PSY』をばら撒いて、それが辺りに充満するまで私があなたを守ればいい
わけね」

 私の言葉に夜科アゲハは「ほー、正解正解」と驚きを露わにする。

以下略



15: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:15:38.61 ID:0wYW71OQo
「それに。ほむら、お前のこと見てるとあの時の俺や桜子を見てるみたいで放っておけないんだよな」

 最後に付け足されたその言葉がどれほどの重みをもっているのか。
 私には想像がつかなかった。
 それがぶつかった壁を乗り越えたものと、未だ壁の前で立ち往生しているものの『差』だろうか。
以下略



16: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:16:40.15 ID:0wYW71OQo





以下略



316Res/283.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice